食の基本

　仕事から帰宅後、新グロモント（栄養飲料水）を飲んで短い時間眠り、おもむろに起きて外出する。遠距離通勤しているのでガソリンの補充にまず出向く。一週間で車の計器はempty付近を指し示すようになった。で、週末の余暇はガソリンタンクを満タンにすることから始まるのだ。ガソリンを補充した後、スーパーに向かう。やっぱり、一週間分の食料の買い込みである。最初はパンや牛乳、即席めんの類を買っていたが、この頃はトマト、たまねぎ、キャベツなどの野菜、調味料なども買うようになった。
　要するに生活じみてきたのだが、店の棚に並べられたいろんな食料を眺めていると、それをどう美味しく仕上げてやろうかという主婦の感覚や思いが分かるような気がする。
　身体の栄養になればいいのだ、くらいの気持ちで自分は超薄味スープなどを作って食べているが、これに飽き足りない日がそのうちやってくるのかもしれない。
　もっとも、テレビなどで流されるグルメ番組を見ていると、これらの美食のせいで病人が増えているような気がしないでもないのだが。それを美味しく感じるということは、要するに濃厚な味なのではないか？　濃厚な味の食べ物を食するということは、それだけ内蔵の負担を増やしているのではないか？
　美食で現代人の心は暴走しているようだが、食に対する身体のメカニズムは原始以来シンプルなはずなのである。
　動物だって食の基本は植物と同じく水そのものだと思うが、どうであろうか？