SMを離れ、少女時代を卒業するソヒョン
Seohyun leaves SM and graduates from Girls' Generation
★「最近、予告もなく報道された突然のニュースで、混乱し心配させてしまった多くのファンのみなさんに本当に申し訳ない気持ちで一杯です。ここ10年間一緒だった家族のような私の巣、SMエンターテインメントとの縁に終止符を打つことになりました」
ソヒョンは悩んだ末にグループについてこう語った。
「10年が経った今、互いが求めている未来と描いている人生、色がそれぞれ少しずつ違う方向であることを多くの会話を通じて理解し合い、尊重することになった」
4年前にグループを去ったジェシカは、今行っている仕事と少女時代の活動を兼用したがっていたようだ。しかし、そのバランスが取れなかったため、少女時代を離脱するに至ってしまった。
いろいろ活動の制約を受けていても彼女がソロ活動を続けてこれているのは、あの時点で少女時代ブランドはいかに大きかったかを物語っているだろう。
9人時代の少女時代はメンバーそれぞれがすばらしいステージを見せた。メンバーの誰が欠けてもいけないガールズだったが、ジェシカ脱退を機にそれまで保たれていたグループのバランスは一気に不安定化した。
少女時代は9本の弦が奏でる音楽だった。そのすばらしいステージで絶頂の人気ガールズとなった。
多様の事情が発生してその一本が切れた。8本の弦でやらなければならなくなった。並みの人気グループなら一人抜けてもスタイルやコンセプトを変えてやり直せただろう。
だが、国民的な人気を持つ少女時代の再出発はそう簡単でもなかった。大変な痛手を受けた。ジェシカが抜ければどうなるか分かっていた。かなりの条件を呑むつもりで彼女との交渉に臨んだことだったろう。
ジェシカに突き付けた条件も厳しいものだったはずだ。
結局、両者の合意はならなかった。ジェシカはグループを去り、少女時代からジェシカの歌声は消えた。
少女時代の活動をメインに据えてこそ少女時代であるわけだが、ジェシカが抜けて以降は、残念ながらそれまでの少女時代ではなくなってしまった。
その理由を自分はジェシカの歌声にあったと決め付けたし、実際、ジェシカの歌声の消えた少女時代の音楽はメリハリや多様性を失ったように感じられたのも現実だった。
あれから月日が流れ、ソヒョンは波風を立てないように少女時代を去る決心をした。
あの時、ジェシカの代わりにソヒョンが抜けていたとしても、後の少女時代は似たような流れをたどった気がしている。9本の弦はどこが切れてもあの頃の少女時代の熱気を維持してはいけなかったのではないか…と。
今となってソヒョンは、共同生活をした頃、メンバーは些細なことで揉めたり喧嘩したりした、と振り返っている。
それはそうだろう。メンバーそれぞれが独自の牙や個性を持っていたからこそ、少女時代はステージに出るとあれほどの輝きとオーラを持ったパフォーマンスを繰り出せてこれたのだ。
ジェシカは自らの牙や個性を独り立ちの方向に舵を取って少女時代を去った。それがいいとか、悪いとか、は第三者には言えないことだった。
ジェシカについていくファン、少女時代に残って見送るファン、恨みを持つファン、双方を応援するファン、いろいろ出てきて、その様子を遠くに眺めながら、当方の人生観も多少揺らいでいたのだったと感じる。
ジェシカの脱退は良くも悪くも少女時代の活動に変転をもたらし、大きな楔を打ち込んだのは確かだった。
その後、少女時代はモーレツなステージ攻勢をかけ、ドーム公演まで行い、1年後には活動の軸をソロへと移してしまった。
ガールズ活動を長くやってきたから、個人の持ち味を生かす意味では自然(当然)の展開に感じられた。
だが、少女時代の歴史をたどれば、この時点で少女時代のダイナミックな活動はピリオドを打っていたようだ。
メンバーのソロ活動が1年も続いてしまえば人気も能力も仕事量も格差が目立って来て、ガールズグループとしての人気は華やかに咲いた花の部分だけで残り、少女時代の樹木の枝葉は先端で次の花を咲かす活力を持たない。
K-POPがグローバルな人気とステータスを確保できたのはグループでの歌声とパフォーマンスによってだった。
世界に轟く少女時代ステージの活力は、今やグループのリーダーを務めたテヨンの歌声で懐かしむだけとなってしまった。
しかし、バラード曲はともかく、活力ある群舞(パフォ―マンス)と多様な歌声のリレーションはテヨンひとりの歌声とバックダンサーで賄うことはできない。
せめてテティソ(テヨン、ティファニー、ソヒョン)にユナを加えたメンバーで、ツアーして回ってほしい、とも願うが、ユナは女優業の稼ぎがあまりに大きい。
ソヒョンも独立して忙しく仕事をこなしている。人気の戻ってきたティファニーも同様に忙しいであろう。
ともあれ、テヨンひとりで少女時代の代わりなどとても出来ない。
ソロデビューしたテヨン人気が少女時代丸抱えほどの人気を出してしまったのは、SMにとっては嬉しい話だが、少女時代ファンにとっては悲しい誤算かもしれない。K-POPガールズのステージの醍醐味は、少女時代でなく後進のガールズのパフォーマンスでしか味わえなくなってしまった。少女時代の名曲のカバーダンスは、後進の人気ガールズによっていくつもカバーされている。だが、それを見ていると、どうしても本家のパフォーマンスの懐かしさが膨らむばかりなのである。
ソヒョンは独立してソロ活動を開始した。
思い返すとソヒョンは少女時代メンバーだった時は光り輝いていた。ソロ活動のいろいろについては得る情報は乏しくなっている。
ソヒョンはひとりで何でもこなす頑張り屋さんなので、オファーを受けた仕事はそれを選別せず前向きにこなそうとしているのかもしれない。
ソヒョンは器用なタイプなので、何でもそこそこにこなせたりするのだろう。その結果、彼女は何がやりたいか、何が自分に向いているかについての時間をあまり持ってこなかった気がしている。
それより先に入って来る仕事を優先したのかもしれない。
彼女の多様性は少女時代では大いに目立った。しばしば魅力の火花を散らしていた。
ソロでも歌(歌手)、演技(女優)、バラエティといずれの仕事も器用こなしているようだ。
ソヒョンには女優として大成してほしいと願っている。
いずれ、少女時代の一員として戻ってきてステージも見せてほしい。
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