HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

シモキタ倶楽部・充実の第1部&白熱の第2部

2017年05月14日 | ジャズ曲・洋楽・ポピュラー曲
先月は メンバーの中で唯一しっかりしてる「学級委員長」のY子さんが欠席でしたが、今回は無事、全員参加で練習することができました。
前回やった「3度のハモり練習」そして「バラが咲いた輪唱」を、今回も行いました。
今回は 4人のフルメンバーなので、4部の輪唱です。

バラが咲いた バラが咲いた まっかなバラが~

この1フレーズだけなんですが、これを4人が順々に 1小節ずつ遅れて歌い始めていきます。 
まっかなバラが~ まで歌い終わった人はそこでやめずに、またバラが咲いた に戻り、何度もくり返してグルグル歌っていきます。
そうすると、いつも「Cコード」のハーモニーが響いていることになるのです。

今回初めてこれを体験したY子さんも「楽しいわね!もう一度やりましょう」と すっかり気に入ったようです。
輪唱はほんとに楽しいですよ。
何より「コーラスやってる感」がしっかり感じられ、しかも「3度をハモッてる感」まであって、すっかりいっぱしの合唱団みたいな気分になれて最高です。
次回もまたやりましょう。

今年度の課題曲である「遥かなるアラモ」。
フィニッシュのイレギュラーな合唱部分もなんとか練習して、ともかくも曲の体裁がととのいました。
「いーんじゃない?うまいよね?」
「上出来だよ。うちらにしては」
「上手いよ。録音しようよ」
と いそいそ録音。

さて、次の「ローハイド」へ。
こちらは「アラモ」より大分テンポが速く、歌詞も口語やスラング満載です。(英語です)
曲全体にちりばめられている、フクザツ・難解部分はともかくとして、1コーラスごとの最後に全員でシャウトする「ローハ~イド!」の部分は 高らかな声が全員揃い、ここだけ聞けば最高のコーラスグループです。
「ローハイドの録音は・・・次回、にしようか?」
「そだね・・・」
というのが、全員の「ローハイド」の出来栄えに対しての感想を表しています。
そうこうしてるうち、第2部のみ参加のメンバーから「早くこないとみんななくなっちゃうぞー」との催促が聞こえてくるので、練習を終えて第2会場(となりの部屋)へ。
今日は、たまたまメンバーのJackのお誕生日に当たってたので、Y子さん&ヒバリの「女子部」からのプレゼント・スパークリングワインを抜き、ヒバリがピアノを弾いて全員で「ハッピーバースデー」を歌いました。

2時間ほどたって宴もたけなわの頃、参加者のうち2名が、用があって次々帰り、残ったメンバーは全員、ヒバリより年上の男性ばかりでした。
人数減ったにもかかわらず、その後のおじさんトークは お酒の力も加わって いやが上にも盛り上がり・白熱し、ヒバリなどの知らない豊富な知識もいっぱい教えてもらえて、びっくりしたり感心したりすることばかり。

本日は第1部・第2部ども充実しまくりの「シモキタ倶楽部」でした。

テンポの揺れは落とし穴

2017年05月14日 | 音符・楽譜・テクニック
Tさん(大人):
ベートーヴェンの「ムーンライトソナタ(月光)」、第1楽章。
前回のレッスンの時に ひととおり最後まで聴かせてもらっていて。(何しろ、遠い昔に独学で仕上げた曲・第1号だそうなので、もうとっくに完奏できてるのです)
前回の時に、テンポの「タメ」がもうちょっとあったらな、というアドバイスをしました。
美しい曲なんだけど、もう少し表情をつけたりリズムやテンポの「揺れ」があったりしたら、もっといいな、と思ったので。
そしたらなんとTさんは、意識してテンポの揺れやタメをしないようにして弾いてました、というのです。

そうか。前に、たびたびそのことで 私がうるさく言ってたからだね。

実はTさん、「月光」に限らず、イメージ豊かで切ない感じの曲が「タイプ」なのだそうで。
これまでも、そういう曲をたくさんレッスンしてきたのですが、こういった「ムードたっぷりの曲」には ある落とし穴があります。
それは、演奏者自身が曲のムードに酔ってしまい、やたらとテンポルバートしたり、フレーズごとに思い入れたっぷりのリタルダンドやフェルマータをつけたり、ということを ついやってしまいがち、ということ。
意識的にであれ、無意識にであれ、必要以上のテンポの揺れやリタルダンド、フェルマータなどは、不安定であるばかりか、演奏をセンチメンタルで安っぽいものにしてしまうことだってあるのです。
これまで、Tさんのレッスンの中で、けっこう小うるさくそのことを言ってきたので、よい子の生徒であるTさんは それを守って テンポが揺れないよう、きちんと弾いていたんですね。
でも、Tさんとは、たくさんレッスンをしてきたので、もう適切なルバートや 曲の転換のときのタメなどのニュアンスは学習できてると思います。

「もう大丈夫だから、自分の思うように弾いて。」
と「揺れ・タメ許可令」を出したのが前回のレッスン時。

そして今日のTさんの「月光」は、ほぼ完ぺきに近いくらい ヒバリ先生の満足のいく演奏でした♪
完璧、と言えなかったのは、ひとつだけ「惜しい!」という点があったからで、それについては、次回のレッスンでTさんが修正し、完ぺきに弾いてくれるだろうと思います。
それでは、その時にまた。