四月からの地元放送局の新番組に新企画・構成があると聞いた
そこでは 昭和の懐かしい写真を視聴者の皆さんから広く募集するとか…
実家に帰れば白黒写真が残っていて、それこそ先月で閉店となったデパートの
屋上遊園地で撮って貰った写真、只今絶賛放映中の映画のワンシーン
ではないですが
「シェー」
と バッチリポーズを決めてるヒバリさん等 沢山の昭和に再会できる
その沢山ある思い出の中に、数枚随分前より気にかかる写真がある
セピア色の数枚の写真、それはまさに父の青春の証…
その中の一枚に赤ちゃんの姿
よ~く 目を凝らして見ると 若き日の祖父が父を抱っこして
どこかの写真館で撮ったのだろう?
祖父には初めて授かった子どもが待望の男の子、父は綺麗なべべ着て…
祖父の誇らしげな気持ちが写真から伝わってくるかのようだった
父から戦時中の話しは完ぺき覚えてしまう程聞かされてきた
しかし わたしは祖父から一度足りとも当時の体験談を聞く事はなかった
そこには戦時中一家の家長としての責任の思いがあるに違いないと思っている
一枚のセピア色の写真、キョトンとした無表情の赤ん坊とそれに反して
キリッと背筋を伸ばし勇ましく写っている祖父の姿
これからの複雑な歴史の流れ、一体誰が想像したであろうか?
わたしの一生の記憶に残る一枚の貴重な昭和の歴史の写真なのです