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吾妻ひでお『失踪日記』の世界

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 この前のプチオフ会で、お土産で持っていったのが、“藤ロール”と『失踪日記』だってことは以前に書いたんだけど、結構面白がってくれたみたいwink

 作者の吾妻ひでお氏については、メジャーなものの、マニア向け作家ってところがあって、この作品以前は一冊も読んだことはなかったんだよね。本を買おうと思ったのも、広告で大きく取り上げられてからかな。

 本が出てから3カ月くらいして買ったって記録があるからね。

 とにかく面白かったのは、鬱、自殺未遂、ホームレス生活、配管工として働く・・・という悲惨かつ、波乱万丈な“実話”を描きながら、それとは対照的な能天気な物語に仕上げてること。



 何度読んでも笑えるもんね。この作品、イーストプレスって小出版社から出されてるんだけど、「売れないだろう」ってことで、他の出版社から断られて、なかなか日の目を見なかったんだ。

 他の媒体で読んだけど、生活保護の申請まで考えてたってくらいだから、相当な苦境(小さくても持ち家があったから、申請は認められなかったそうだ)。

 それが、この作品のヒットで原稿依頼が殺到。鬱を理由に殆ど断ってるそうだけれども。



 まだ読んでない人には、ぜひ、一読をお勧め。ついでに関連本も紹介niko

『うつうつひでお日記』(角川書店、2006年7月)
『うつうつひでお日記 その後』(角川グループパブリッシング、2008年9月)
※作者の抗鬱剤と平穏な日常を綴る絵日記。

『逃亡日記 (インタビュー形式による自伝)』(日本文芸社、2007年1月)
※作者自ら『失踪日記』の便乗本。買わないでください・・・と書く不思議な本。でも、『失踪日記』の背景を知るには、有益。買って損はない。

『地を這う魚 ひでおの青春日記 』(角川書店、2009年3月)
※デヴュー間もない60年代後半の青春日記。自伝的コミック。

 いずれも堪能できた作品ですね。一読をお勧めします。

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コメント一覧

haikyotansaku
思ったより、読んでいる人いましたねぇ。あんなに反響があるとは思いませんでした。万人受けする本ってこともあるんでしょうね。

一般書と一緒に売られてましたから。

小沢カオルさんの本は明日アマゾンで届く予定。エッセイ漫画を描く人は、いるけど、西原理恵子さんとか、倉田真由美さんとか、売れてくると体当たり取材で書くことなくなってくるから、あんまりメジャーになって欲しくないなぁ・・・って思いもありますね。
non
http://blog.livedoor.jp/nongino/
結構沢山出ているんだ。
あの本はおもしろかったよ。みんなにお勧めしてる位だから。
でも最近きになってるのは小沢カオルさん。
う~ん、読みたい…。
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