山伏

日本で最も活躍中の山伏の話を聞いた。

国内外の雑誌でも山手線の中のメディアでも見かけたし、ちょっと前にはアマゾン（ブラジルの）にも行っていた。
最高位まつひじり松聖まで務めた羽黒山伏、星野文紘先達。

山伏って天狗とかノームとかと同じようにお伽話のものと思っていたから、今でも本物がいると聞いた時すごく驚いた。

麻のジャケットにデニムを着こなし手には法螺貝、ただものじゃなきかっこよさ。

魂が強い、と表現するらしい。

立ち姿が柔らかい。

気配に笑いがある。

山伏を見ていると私の中に元々住む女の子が姿を現わす。

喜ぶ飛び跳ねる調子に乗る、

笑い踊りぴょんと肩に飛び乗る、

おう、おまえ会えたな、と

そうだった、そういう子だった。

出会ったことのある何よりも、その子は山伏に似ている。
できている素材、マテリアルが同じ。