日々の移ろい

白布を掛けた父が いる家

明日の一日葬の準備をした。

納棺し、出棺するには、

介護用手すりを付けた廊下は、手すりの分だけ、狭くなり、
通れない とわかり、

玄関から出棺出来ないなら、

縁側から庭を通ってとなる。

庭先に父が育てていた鉢植えなども、
当たってしまうかも、と、移動させたり、

電気、ガス水道などの名義を変える為電話連絡したり。

娘達から、届いた枕花。
孫達に愛されたおじいちゃんだったね!と、

話しかけたり。

骨壷となって帰ってきたら、祭壇は何処にする?

と、家具を移動させたり。

明日の喪服(着物)の着付けを試したり。

入院中、使用していた品を処分したり。

その動き途中、
父は以前寝ていた場所に
白い布団の中で横たわっている。

覗くと、何だー?
と言い出しそうな、

隣りの部屋にいても、
声が聞こえたような。

明日、荼毘に付される、というのに

この空気はいつ迄も続くのではないの?
と思ってしまう。
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