このクリスマスタペストリー、
30年は我が家のクリスマスを 彩ってくれている。
家族の 色々な思いや成長を、静かに見守ってくれた。
オフシーズンは 階段したの納戸で
お雛様達と共に、出番を待っていてくれた。
さて、先程 父のケアマネさんから、電話。
2年ほど レンタルしている車椅子を返したい。
と、父が申し出たけれど、良いですか?
と、私に 了承を得る為の連絡だった。
菊の展覧会が見たい!と 秋の初めには 話していた父。
先日、風もなく暖かかったので、近くの公園に行く?
と誘ってみたが、車の乗り降りが辛いから もう行かない・・・。
と寂しい口調だった。
まあ、先月の大騒動で、体力も落ちている、
無理することはないけれど、花を愛でることが大好きな父には
津島神社の菊展も見せてあげたかったが、
もう、これからは ない。
父は、とうとう外出を諦めたのだ。
父の背中や頭を見ながら、車椅子を押すのが、
大好きだった私にとって、とても悲しい決断だ。
確かに、もう車に乗せて、通院することもなくなった。
往診を頼んでいる。
最後に車椅子を押したのは、救急車で運ばれた病院から
戻ってくる日だった。
澄んだ秋空の下、もう一度 父を乗せて車椅子を押したかったな。
これからは、家の中だけが、父の居場所であり、
もうすぐ、寝たきりになる日が来る。
すり足で、部屋を歩くことが 唯一の移動手段となってしまった。
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