今日は大雨☔️です。走りません😭
先日手術適応についてのお話で痛みのことについて少し触れました。皆さんが困る事は当然痛みです。『この痛みだけなんとかしてくれ』と言われる事もあります。それだけ痛みって皆さん避けたい感覚なのだと思います。
もちろん痛みを減らす事は大切です。ペインクリニック医の立場から考えると痛みを減らす事を考え、それを第一にすると思います。整形外科医の立場からするとなぜ痛むのか、痛みの原因を考え、それを除く事を考えるのではないかと思います。だから、『この痛みだけなんとかしてくれ』と言われても内心『痛みの出ている原因はすぐには取り除けないし、それが難しいのですよ』って思ってしまう自分がいます。痛い方からしたら切羽詰まっているのでもちろんそう言いたくなるのは分かるつもりですが。
整形外科医だから痛みの原因を考えると言いましたが、どう身体が崩れているかを考えていると言う方が正解なのかもしれません。どのように身体が崩れている事が痛みの原因になっているかという見方です。痛みについて改めて勉強してみようと本を読んでみました。
痛みの考えかた 麻酔科出身の先生なので整形外科医とは見方が違います。自分の苦手な所を分かりやすく解説されていたのでより痛みに対する理解が深まりました。なぜ痛むかの前になぜ痛みを感じるのか?という疑問。どう崩れているかを先に考えてしまう自分からはない考え方でした。
生命の目的とは・・・。寿命を全うし、個体と種族の維持を図ること。だから身体が傷つかないように痛みという感覚がある。痛みの目的は傷を浅くしたり、安静を促進して創傷治癒を早める。と書かれていて、当たり前かもしれませんが改めてなるほどと思いました。痛みが快感となって痛い事をやり続けたらその個体・種族は長生きできませんから、種族の進化のためにも痛みという感覚が必要なのですね。
外から切りつけられたり、叩かれたり、刺されたりどうしようもない外力を受けた場合は仕方ないので、それを避けるために痛みを感じるべきですが、ギックリ腰に代表されるように大した事してないのに痛くなる事があるのはなぜなのか?ここに関しては整形外科の出番になります。
種族維持の為に生きているのに個体レベルで痛い事を自ら起こしてしまうのか?
動きは元々身に付いているものでなく個体レベルで身につけていくもの。ただこれが正しい骨格運動という目線で難しいのです。だいたいなんらかのエラーを起こしてしまいます。これがすぐに痛みになってしまったら何も動けないので多少ずれて動いていても痛みにならないのですが小さなエラーも積み重なると大きくなって、もう辞めてという信号を出すのが痛みとして感じるのです。ちょっと簡単に言い過ぎかもしれませんが私のイメージはこんな感じです。
少しでも痛みの理解が深まってくれれば幸いです😊
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