流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

グリッドマンユニバース を語る

2023-03-27 00:11:00 | ■アニメレビューとか
見てきました。
久々に見るグリッドマンでしたがスパロボに出たりとかしていたので、
あまり久しぶりの作品という気分でもなかったですが、
新鮮な気持ちで見ることができたかなと。
以下ネタバレ感想。


最初に裕太と内海のシーン。
示唆に富んでいて興味深く見ていましたが、作品中で大体伏線的なカットの意味合いは回収されていて、
振り返ると視聴者に委ねる形ではなく全部説明する形の作品だったのかなという印象。

グリッドマン最終回は記憶を失った裕太が目を覚まし、アカネが現実で目覚めて終わりますが、
アカネが目覚めた先の裕太たちの世界の保証がなく、
アカネの目覚めと共にみんな消えてしまったのかもしれないという湿っぽさがあったと思うんですが、
このグリッドマンユニバースではグリッドマンが世界の形を取ることで、
世界とはこういう形なんだ、というこの世の謎に迫る作品でもあったのが面白くあったかな、と。
ただ最初のTVシリーズの湿っぽさを考えるとそういう味がやや薄まった印象がしまったかな感もあるのかなぁ、とか。

ただそこで裕太が内海に渡されたビー玉をずっと持っていることによって、
まだ委ねられている節はあったのかなとも思えるかな。
裕太が世界をすくう決意をビー玉を握ることで、離さないことで表現されていますが、
最初にそれを持っていたのは内海なんですよね。

そして裕太を気づかせた顔に当たったボール。
あれも誰にぶつけられたか、というのは作品の運命論的に結構大事な部分だと思うんですが、
そういう描写は排除されている。

なぜ裕太がグリッドマンなのか、というのはある意味では内海が渡したビー玉、
そして誰かがぶつけたボールによって裕太自身がヒーローになろうとする姿勢を後押ししていいる。
内海もなぜ裕太が、と嘆きますがそれが内海のドラマに繋がらないのも、
それは知らず知らずのうちに周囲が裕太を求めていた格好だったのか、
または世界を形作るグリッドマンによって周囲を操ることで裕太の覚醒を促していた兆しのようなものだったのかもしれないなと。

今作はナメて見せて手前のキャラと奥のキャラを対比的に見せるカットが多かったですが、
最終的にそれがグリッドマンに繋がっていた、という感じだったのかなと思えるんですよね。

ビー玉も世界を表現しつつも極小の球でしかないというのもミソで、
極大の世界とそれを形作る極小の世界がイコールになるような見せ方、
つまり裕太のもつビー玉=グリッドマン、とすることで、誰もがヒーローとなれた可能性、
ヒーローを生み出す人もまたヒーローだというニュアンスを含んでる感じでそういうのも良かったかな。

蓬と夢芽の関係が未来の裕太と立花の関係であったり、関係性のパースと言えばいいのかな、
そういう因果の結びつきを描きたかったのかなという印象でした。


全体の印象はそんな感じで。
本編は裕太視点で進むのが、シリーズでやり残したことをやろうという感じで良かったかな。
ダイナゼノン勢の扱いがやや小さく感じますが、蓬たちのドラマはダイナゼノン本編で終わっていたので、
グリッドマン勢の話が中心になるのは当然の流れだったのかな。
もうシリーズ続けるのも大変だから全部やろう的な感じだったのかな。
ダイナゼノン1話の90年代くらいまではよく見た街の光を丸で表現する形とか、
ダイナゼノンの味がちゃんと残っていたのは良かったですね。

個人的にガウマは結構好きなキャラだったので、蓬と再会してのやり取りはグッときたかなぁ。
カーテンから差し込む一条の光が再会したガウマと蓬の別れを庵に描いてる風なのとか。
蓬と夢芽はカップルすぎて眩しい感じが強かったかな。

裕太六花ペアも印象的な絵が多かったですね。
鼻血を出してから廊下で会うシーン、大きな画面で見ると中心上に太陽があって、
その光が窓のサッシに反射して赤みを帯びているのが気になったかな。
やり取りは普通ですが、そういう中で世界にあるちょっとした色味がシーンの味になっているようで好みかなと。

あとは鉄板ですが、2人の公園のシーン。
ブランコに腰掛ける六花の肉感のある四肢の描写とか、満月が暗示する描写だとか。
月が満月なのは、好意を通して六花は裕太のヒーロー性を見ているのかな、という感じがするかな。
以前は裕太の気持ちがグリッドマンに選ばれる理由になっていましたが、
六花が裕太を心配する気持ちは、つまりはグリッドマンによる干渉ではないのではないか、みたいな予感としたいですが、
内海だってなぜという気持ちはあったのでそこを不意にはできないか、と思うと、
やはり個々人の気持ちが円を形作るものを通して裕太のヒーロー性をうったえているのか、みたいな気がしてくる。

というか内海は涼宮ハルヒでいうキョンの役回りだったのではないかなとちょっと思えるかな。
ヒーローは自分でやらずに誰かにやってもらおう、しかしビー玉は内海経由なので、
そこでヒーローになることを譲っているような感もありで。
そういう涼宮ハルヒ的な青春性があるのが本作の強みだと思うので、あえて書いてみました。

幽霊騒ぎのところで六花の髪がクシャるのも好みな髪描写だったかな。
女の子の描写はどれも良かった気がします。

アカネの登場やアレクシスの復活はまあそうくるよなという感じですが、
2人ともグリッドマンの外の世界の住人なので、宇宙の形を知るものですが、
ではその外とはというのはまあ私たちの謎になるのかもしれませんが、
アカネちゃんどうやって神になったの?問題はまだある感。

アカネの変身は怪獣使いのムジナっぽい感じで、ムジナ出せないからえいや!でやったのか、
ムジナはあの世界にあったアカネの別側面みたいな感じだったのかとか色々考えちゃいますね。

個人的にアカネとナイトの別れのシーンがディーン版Fateの最終回を思わせる構図でグッときたかな。
アカネがフッと消えるあたりもそれっぽい。
ただ周囲がその状況を見ているという構図はグリッドマンでアレクシスにエヴァパロディを台無しにされるのを彷彿とさせられる感じで、
文脈を踏まえてる感が強いですよね。
ダイナゼノン10話のナイトの描写を思い出す感じもしますし。


あとちせのタトゥーでゴルドバーンが進化しますが、
タトゥーを使うというのが新鮮なアイディアのように感じたかな。
あまりロボットと結びつかないので。
アカネの力で実体化するので、怪獣を作る形の応用という感じだったのかな。
ちょっとFateっぽく感じたシーンがあったのを考えると、
令呪的な盛り上がりを意識した方がいいのかなと思いましたが、
ちせとゴルドバーンは関係が勇者シリーズ的な感じなのでちょっと違うかなとか。

バトルはどのシーンも楽しく見れましたが、
ガウマが最初からダイナレックスで登場するので、
ダイナゼン最終回の怒涛の展開を思い出すと、ダイナレックスやダイナゼノンでの見せ場が少ないのがやや心残りですかね。
ただ先にも描きましたがダイナゼノンで描くべきは描いた感じだったので、
まあこうなるか!という感じで納得はしていたり。

まだまだ触れたいところはたくさんありますがこの辺で。
ヒロインが可愛くヒーローもかっこよくと、自分が憧れていたエンタメが形になった感があって、
このグリッドマンシリーズはとても印象的な作品でした。
雨宮監督にはまだまだ多くの作品を手掛けていただきたいですね。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 5話とか を語る

2022-10-30 19:42:41 | ■アニメレビューとか


機体の動きを追うようにカメラが動くので面白いアングルになっていたかなと。
地と天に分かれてのバトル、みたいな感じになっていたのが気になったな。
スペーシアンVSアーシアンの構図か?みたいな。



火の入っていないエアリアル。
オブジェ感は近年のリアルガンダムのイメージの延長かなとか。
ちょっと面白い構図ですよね。
エアリアルから隠れるようにスレッタが占いをしているのとか。



天から地へとまかれる感じが地を主とするアーシアンっぽさを感じたかな。
大地があるのが主、みたいなイメージというか、
3次元的なものを2次元的に落とし込む感じとか。

これはエランの決闘スタイルとも絡めて見せている感じで、
上から見下ろしながら自分自身の運命はもう決まっているような、
そういう視点を持ち合わせているのが気になったかな。
ガンダムを倒せるのはガンダムだけとか、
スレッタと自分は違うとか、
スレッタを見ながらスレッタに歩み寄ろうとしないとか、
そういう自分の価値観の中で生きているような感じというか。

占いで今後の伏線的なワードを拾い上げつつ、
アーシアン的な価値観に触れ、
かつその視点がエランの視点のあり方と被せるような感じがちょっと気になる、という感。




サブタイトルが氷の瞳なので、瞳や主観の演出は気にされていたのかな。
ガンダムの意思はどこにあるのか(スレッタ以外が乗った時の反応の違いはないのかとか)、
スレッタの表情を見せ切らずにグエルの反応で見せるだとか。



モビルスーツ戦も面白いですね。
グエルがレーザーに当たるのを交わしながら近づく辺りとか、
だいぶ臨場感のある感じでしたしMS戦はアニメの時代が進んだ感じがして、
ちょっとウキウキした気分で見てしまいます。




エランが空中戦から、上の視点から勝利を決め地に落ちる、
というのは占いの結果はエランからすれば決まったことを形にする行為、
という風に読めますが、
グエル視点で見ると今までの決闘は全て地から天を打つような負け方で、
占いからすると不可逆的、物は重力に逆らって飛べない、勝てない、
という風に描かれている風で、
今後のグエルがどのように勝利をおさめるのか、というのも気になってきた感。
占いの流れ的にアーシアン側に付くのとかな、とか物語的なところも気になるかな。

しかしグエルの取り巻きがエランとスレッタがデーとしてるのをグエルに教えにくるの、
完全にわかってる感じでそういうのがちょっとクスッときたかな。


エアリアルの表情を見ると、ちょっとF91を彷彿とさせられるんですよね。
というのもF91と敵である鉄仮面の共通性をF91ではやっていて、
今話でそれを引用された気がしたんですよね。
エアリアルはいったい何者なのか。
母親は何をエアリアルに仕掛けているのか。
そういうエアリアルと母の意思が被る感じがF91を彷彿とさせられる感じがするんですよね。
今考えるとラフレシアみたいな花をモチーフにした気体というのも女性的で、
今作が引用するのもわかる気もするので、どうなるんだろうという感。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 4話とか を語る

2022-10-23 22:13:06 | ■アニメレビューとか
決闘が終わっての衝撃展開からの4話でしたが、
学園内のスレッタたちの立ち位置を描いた話数だったのかな。
アーシアンやスペーシアンというガンダムで触れられる差別に触れ、
学園ものらしく落とし込んだ話数だったのかなという感。

今回見ていて子供たちの話が中心になると学園内の話になって、
やっぱ大人が動かないと話が進まないんだな、と思ってしまったな。
物語の転換点が子供の力ではないところに無力感を感じるというか。
割と普通の話でもあるかもしれませんが、
子供だ大人だを何十年もやってきたシリーズなので、
その辺、気にしてしまいますね。


泣いちゃうスレッタさん辛い。
地球寮のシーンで動物を見てたじろぐ姿とかを見て特に思ったんですが、
やはり声の力が大きくて、やはり中の人凄いなと思ってしまったな。

パイロットスーツきて泣くの涙拭けなくて大変そうといつも思いますが、
今作は吐息だったりでスーツの中の水滴を割と描いている風で、
その辺がちょっと気になります。
水星の水の字にかけているのかなという感じですが、
自分の体なのに触れることのできないもの、
不快なものを取り去れないこと、
そういうことを含めての意味合いなのかなぁと思ったりも。
不自由さというか。
母親も腕がサイボーグ化していますが、
肉体の延長の先に自分ではどうにもできない体になることについて、
みたいな延長線があるのかどうなのかという感じというか。

ミオリネが植物を育てているのも水が必要なので、
水の流れ、循環が何かしらの比喩になっていそうではあるかな、と。
そういうのが何かを追って見れたらいいですね。

機動戦士ガンダム 水星の魔女 OP,EDとか3話とか を語る

2022-10-17 23:32:45 | ■アニメレビューとか

OP。
スタッフクレジット縦字だとちょっと鉄血を思い出すかな。
ガンダムに流れる血のように赤い発色や、
パイロットを利用しているという点でも鉄血っぽく、
男所帯な鉄血に対して女所帯の水星になるのかどうなのか。
以前にも触れましたが、ガンダムという栄誉を取り戻す、
という流れでは鉄血の流れを踏んでいる気がするんですよね。



度々入るスレッタの映り込みが何を意味するのか。
魔女の意味するところやプロローグと繋がってこないキャラ性など、
空白の時間に謎が多く気になりますね。

個人的にスレッタの救助活動から始まった物語は結構好印象で、
戦争ばかりしていたモビルスーツをそう使うのか、
という出だしでグッと来ていました。


ED。
謎の宝石の中に囚われるスレッタとミオリネ。




回転する中で宝石の中にガンダム。
そしてコクピットを思わす表示にその中で眠るスレッタの図。
どのような空間にいたのかわからなかったスレッタが、
ガンダムを通すことで宇宙にいたことがわかるというのがちょっと気になる。


ミオリネもまた不思議空間に囚われているけど、
まだ緑とかも含まれていて、コロニー内のガーデンを思わせられる。
それぞれの居場所に囚われている感じというか。


個人的に曲名と歌詞と絵を合わせた演出は好きで、
近年増えてる気がしてましたが、
ついにこういうストレートなEDが出てきたかというのもあってグッときたな。
最近はずっとこの前後を無限リピートしてしまっています。
個人的に気高いスレッタの意味するところは結構気になるところ。

そもそもスレッタのいた赤い世界からどうやって出てきたのか、という。
どうしてその決意が出来たのか、というドラマに触れていない。
ただスレッタが描かれる向きはそれまでのカメラ位置とは違っていて、
キャラクターの配置、素朴なレイアウトの変化が印象的で、
なぜこの手法で、イマジナリーラインを超えるような形で、
スレッタを見せる必要があったのか。
その点が非常に気になる感じですね。

そもそも赤い世界がガンダムの中なら、
スレッタがガンダムを捨てる話になるんですよね。
ガンダムの栄誉を取り戻すような物語構造になっているのに、
スレッタはガンダムを捨てないといけない、
ガンダムというゆりかごから出ないいけないように語っているように思え、
ガンダムをめぐる物語でこういう語り口ができるのも女性キャラゆえに、
なのかなとかちょっと思ってしまいますね。

ただ服的にホルダーであるっぽいのでガンダムの全てを捨てているわけではない、
というのもポイントなのかな。
スレッタの気高さがどのように描かれるのかという期待感で今は胸がいっぱいです。




ラフっぽい形からミオリネの世界へと入る。
序盤はスレッタへミオリネが手を伸ばす形でしたが、
なぜ最初からこの形にならなかったのかとか、色々気になりますね。




本編。
噂する生徒たちが壁側で孤独なスレッタは窓側と、
暗く描きつつも割とガラスという透明感のあるイメージを持たせている感。
特にOPでバックでモビルスーツが動いている絵があるので、
スレッタのイメージのリフレインが描かれているのが3話という気がします。
まあ2話がミオリネ中心の世相を描く話数だったので、
またスレッタに戻ってきたという感じかなとか。



影踏みじゃないけど、一番光側にいるのに影踏んでるっぽいの、
ちょっとした対比感あるかな。


スレッタの芝居はどのカットも好きですね。
ニカが手を振る辺りも指の広げ方がこの形を作るのかな?
と思ったら外す感じとかちょっと意外に感じる部分もあったり。
お辞儀したり隠れたりと、割とスレッタはだいぶ動きを入れていて、
これは前期の『リコリス・リコイル』みたいに、
主役を際立たせる手法としてやっているのかなという感じが強いです。
まあ今までもやられている感がありますが、割と印象がダブる気がします。




背中叩きながら奥へ行くミオリネだけど、
いつの間にか近くにいたっていう意外性を狙ったシーンでしたが、
直後にミオリネのアップがあったり、
レイアウト内でそれほど距離が縮まっている感もなく、
ちょっと外したような印象がしましたが、
ミオリネ自身の反応がまだよくわからない、という意味で正道なのかなとか。



エレベーターの映り込み。
エレベーターで生徒会的な組織のところに行くのウテナっぽいな、
とか思いましたが、扉という割れるものにスレッタが移り込むの、
これもまた何かを暗示しているようで気になる。
これもOPのリフレインっぽい演出ですよね。
ウテナを引用するなら
「卵の殻を破らねば、雛鳥は生まれずに死んでいく。我らが雛で、卵は世界だ。世界の殻を破らねば、我らは生まれずに死んでいく。世界の殻を破壊せよ。世界を革命するために。 」
なので、スレッタは世界を革命する形になるのだろうか。

エレベーターと言えばミオリネがスレッタを助けに行くのにも使っていて、
その辺の上下の動きは意識した方がいいのかどうなのか。



エレベーターという世界を通ったことで、グエルの心情に触れる。
触れたのはグエル自身だけどきっかけはスレッタの語りで。
そういう他人の心情を変えてしまう片鱗を感じさせる場面で、
スレッタは映り込んだ自分を割っていた、というのが気になるというか。
スレッタ自身は何もしていないけど、周囲がそうしている、
そういう作為性をエレベーターに移り込む姿からは感じる、かなぁ。


冒頭の廊下ではスレッタは影を踏むように走り去っていったけど、
ここではグエルが影の中にいてそのまま去る。
スレッタ自身がグエルの光になったのがここだったのかなぁとか。


しかしロケットパンチやら何やら体バラバラにするのターンXか、
って感じなので割とその流れは意識していそうですよね。
1話のシールド作るところの構図でエヴァ破思い浮かべたので、
割といろんな作品を思い浮かべてしまうかな。
棺っぽい倉庫が移動してきて発進するの、
ちょっとエヴァっぽい感じですし。



負け戦だと思っているときは見る気もないけど、
勝ちが見えてきたところで燃えるのいいですね。
人間、現金なものです。


角が生えたロボットが機能停止するのエヴァっぽいとか。



再起動して相手を押し戻すとかもちょっとそれっぽいかもな、と。
最初は平野部で戦っているような形だったので、
ダッチアングルでグエル側がスレッタを押し戻しているように描くの、
個人的にグッときたな。




アンカーで掴んでエアリアルを吹っ飛ばすの、
周囲の環境というか山を越えるように見せて、
空間を大きく見せるようにしているけどあと一歩欲しかったかなという感。
グエル機のキメポーズINもちょっとわかりづらくて、
血界戦線1話の中村パートみたいなのってやっぱ難しいよなぁと思ったり。


今回はバトル地域の特性を意識させるような描写、
ビームの減衰だとか、を含めてバトルも結構楽しめました。

スマホばっかり使ってる割には空間にビジョンが出てきたりと、
学園内で金をかけているところが違うのかと思ったり。


勝利時には虹が見えていましたが、このカットでは見えず。
スレッタ越しに光が差し込んでいるのがミソなのかな。

割と急展開なのはコードギアスを思い出すので、
ここからどうシリアスに持っていくのかな。
そういえばギアスも両親はダメなキャラばっかりだった気がするので、
本作もその延長になるのかな。楽しみです。

アニメ雑記 2022/10/3 を語る

2022-10-03 20:58:34 | ■アニメレビューとか
最近記事を書いていないのでどう作品と向き合えばいいんだっけ、という気分になっているのでリハビリに。

●リコリス・リコイル 13話


割とふたを外された最終回という気分になったかな。
ミカがヨシさんをぶっ殺して心臓を奪うのとか。
悩んだ最後に親友の夢ではなく、少女の命であるという。
これは千束とたきなの関係の延長線上にある話でもあり。
そういう中で救世主という幻想ではなく、
大人としてなのか父性の発現としてなのか、
千束のために動くキャラクターとしての存在感を最後に見せることで、
愛されるキャラクターとしての千束、
というのがクローズアップされたかなぁ、と。
可愛い女の子が戦って死んじゃう話を求めないおじさんはいる、
というその確かな存在感にグッときますよね。


千束の言葉で救われるところもある。
こういったセリフと状況の関係性のかぶせ方が今話はだいぶ引き付けられたかな。
真島の話を遮りますけど、飲み物の色が真島カラーで、
真島の飲み物に対する文句から望む形を求めすぎるのはよくない、
と語らせるのがまたヨシさんを否定する形で目を引く感。




背中を取ったところから、
地上を背にして何度も発砲するあたりクールですよね。
千束の振り子向きや背中描写の多さから最後に撃ち勝つところで、
そういう絵がきたのにちょっとした納得感が得られて個人的に好みでした。



背中合わせのバディものという感。
ちゃんと千束をたきなが助ける格好になっていてグッド。
ミカが心臓を取り返したことでたきなの存在意義が疑われるので、
ちゃんとらしいところを見せてくれたのが良かったかな。
しかしよくたきな耐えられてるな感が強い感じですね。


ちょっと意味合いが強くなるかなというカット。
リコリスの謎はベールに覆われた形になりました、
という絵だったのかな、というか。
制服との距離感でそれは描かれている気がしますが。




絵の後ろに絵があるっていうのはまたアニメっぽい寓話かな、と。
本来あった絵を別の絵で隠している、
っていうは自分たちが見てきた物語に何か引っかかりを覚える表現ですよね。



花火の意味はヨシさんからのハッピーバースデーだった可能性もありで。
なんで爆弾ではなく花火だったのか、という側面に出てくる考え方。
真島の千束に対する拘りがブラフを呼んだのか、
ヨシさんが真島にやらせたのか、また今一つ見えてこないし、
それもミスリードかなっていう予感もある。
そういう狭間の絵が面白いところだったかなと思います。



少女が生きながらえて生活できるようにする、
そういう当たり前なことをやろうとしたところにグッとくるかな。
リコリコという家を作り仲間を作ったこと、
好きにさせながら見守る存在になったミカの存在が感じられ、
そういった幸福になる努力が見え隠れするのが良いかなと思います。

本作見ている間に久々に『SoltyRei』とか見ましたけど、
歪んだ日本描写もああいう感じだったのかなと思うと納得できる、かな?



●サマータイムレンダ



レンダの意味は色々ありますが、
花火が象徴するように何度も出会いそして再会する姿がグッときますね。
個人的に原作で好きなシーンだったので、
ちょっとした改変や髪の描写にグッときました。
最近は自分が原作からファンの作品がたくさんアニメ化されていますが、
本作は指折りの作品という形で毎週楽しく見れて良かったです。
ちゃんと感想書きながら見たかったかな。


●Extreme Hearts
転生した八神はやてがアイドルを目指す話だと思って見てしまっていたな。
ロボットがチームメイトになっているのとかを含めた寂しい感じとか、
でも前向きな感じは『リリカルなのは』を思い出して、
あと主人公の姿が似てるのと仲間が4人+AIマネージャーというのを含め、
守護騎士たちだなぁ、という感もあり、そういう気分で見れたかなと。




PANダウンで始まるOPとしてtwiterで話題になっていて、
そういう始まり方で思い出すのが『sola』のOPだったりして、
なんだか歴史を感じる作品になったなという感。

15年前の記事ですが、
当時意識してなかった点をついていたのでよく覚えています。
まあもっと皆さん積極的にアニメ語っちゃいましょう。


●機動戦士ガンダム 水星の魔女 1話
配信でしか見れないレア条件の地にいるのですぐ見れないのはやや悲しい。
『鉄血のオルフェンズ』はガンダムが敗北するというのがセンセーショナルな感じで、あんまり受け入れられなかったのかなという気がしますし、戦争や抗争の死はモビルスーツを降りたところにあったりする、いわば名誉の死から遠く離れたものだったのが個人的に好きでした。最終的にマクギリスのようなガンダムという名誉に夢を見過ぎていた感じで敗北しますが、それでも後に残るもの、続くものはある形で締める形で、今作はそういう先にあるガンダム、みたいな捉え方をちょっとしています。

女性パイロットが主役のガンダムも何気にあるようでなかったので新鮮ですね。学園ものというのも。おまけに魔女という要素もあり、『少女革命ウテナ』を連想するなという方が難しい気がします。決闘で花嫁のやり取りをする学園ものですが、ウテナと違うのは最初からヒロインは学園を出ようとしていたところですかね。ただ己が向かう先が描かれていないので、出た先に何があるのか。割とそういう示し方はされているような感じで、先を見るのが楽しみです。

個人的にトマトの描写とか好きかな。かぶりつくと汁が飛ぶようなところとか。AIで動くロボットというと勇者系を連想してしまうのと、女の子が戦うサンライズアニメで舞-Hime系、ゼノグラシアの系統というのもTwitterで見かけてなるほどと思ったので、長井龍雪作品後の作品という感をより強く感じてしまうかな、と。ガンダムでも馴染みの薄い水星をピックアップしていますしどう見せてくださるのか楽しみです。


●ママレード・ボーイ
最近全話見ました。
大体2クールごとに転換点があるので見ていて楽しめました。

1-25話:光希と遊が付き合いだすまで
26-49話:離れてくっついて
50-76話:留学編

だいたいどの話数も楽しめますが、話のメインが兄弟で付き合うという悩みなどではなく、急に迫ってきた相手にドギマギする、ママレードボーイにヒロインの心情が振り回される形ですが、恋愛ドラマとしては友人である茗子と先生がメインだったような気がします。なので茗子があまり描かれない留学編はやや退屈な印象が強かったです。26話以降はダブル三角関係でキャラクターも増えて盛り上がるだけに、後半はちょっと重くて見ていて辛かったですね。

26話以降は負けヒロインや恋のライバルの描写が個人的に目を引いたかな。頑なに太陽をバックにして女の子を見せたりとか。走っていく姿を太陽を背にしながらカメラで追って見せるのはかなり特殊な見せ方で、そういう印象付けが好きでした。ピアノを弾くキャラがピアノに移り込む描写を引く度に印象付けて、繰り返しピアノと向き合う姿に触れたりとか。そういう中で青山一人原画回だったりで演出意図の強い画を描いていたり、馬越回でちょっと浮いた演出を絡めながらしっかりキャラを見せてくれたり、川村敏江回の麗しさだったりなど、画的にグッとくる場面は何度もありました。

個人的に青山回で茗子が新聞の切り抜きを両手で持っている辺りとか記憶に残っているかな。特殊な形をした紙一枚をどう持つかという見せ方で、記事の内容を見せるだけじゃなくてそれがキャラ描写になっているのが演出的に強くて目を引かれたかな、と。

演出的にも安定して楽しめる回が多かったように思います。もっとちゃんとメモりながら見ればよかったかなぁとちょっと反省中です。

アニメ雑記 2022/9/25 を語る

2022-09-25 22:53:11 | ■アニメレビューとか
●夏へのトンネル、さよならの出口
見てきました。
ラノベ原作とは知らなかったので、見終わってちょっと納得。
自分が10代だったころに見ていたらもっと感激していたような気がします。

花火から始まる絵っていうのは夏らしい作品で、グッときたかな。
駅であった女の子との出会いを印象付けてるのも王道ですが味がありましたね。
傘を受け取る手の位置の変化やカメラが切り返すインパクト、
細田演出っぽいPANでの見せ方など、
セオリー通りだったり有名どころから持ってきたのが、
ちゃんと面白いというのが良かったかな。

線路が続く先が2人の未来っぽく、
しかしそれは鹿に阻まれた程度で容易に変動してしまうので、
未来への影響が軽く見積もられている感覚はあるけど、
だけど時間通りに進む現代社会に比べると、
その牧歌的な時間に身を置くのも悪くないだろうなという感があるかな。

様々な演出家が電車を演出に使いますが、
割とこういう視点から見ると新鮮な作品だったんじゃないかという気がします。
みな運命のレールに身を置くことに慣れ過ぎているんじゃないかな、と。
なので運命から外れるという意味で浦島トンネルを見つけるのも、
運命から外れるという意味での絵だったのかなという気がします。
彼女が電車を待っていて、彼は電車を待ってはいない、
というのが展開の分岐点になるのかな。

世界に自分たち2人しかいない、
というのを2人だけの時間で描くのが贅沢で、
そこに自分たちの欲が重なってるのが良いかなと。
浦島効果によるメールの遅延は新海誠の『ほしのこえ』っぽいですが、
届かないはずのメールが届くことで切なさではなく、
自らの望みに気づける辺りが個人的にはグッときたかな。
別れの切なさよりも、より鮮明になる自分の形が今の自分に戻る、
という絵で描かれるのがベタですが良いところかなと思います。
ベタをベタでいくことって本当に大事だなと思わされました。

大きなスぺクタクルもなく、
感情の起伏もそこまで大きい作品とは思いませんが、
その分純朴さを感じて楽しんで見ることができた気がします。

あと黒髪長髪の髪作画が好きな人はおススメです。
キメの画がそこになっているので、見ていてグッときました。
アニメで髪の作画に飢えてるので、今作限らず色んな髪作画を見せて欲しいですね。

リコリス・リコイルとか その2 を語る

2022-09-18 15:45:53 | ■アニメレビューとか

11話。
真島が千束の背後を取るの、
振り向き先は視聴者であるような感があったので、
そこを真島が盗るようなニュアンスも感じ的になったかな。
まあ登場からして百合もの期待してたらなんだこの間男はって感じだったので、
真島の役割は気になるポイントかな。

真島、正直意味わからないキャラだなぁと感じていましたが、
暴力でリコリスをねじ伏せるだとか、
男の強みを活かした描写は割と好感が持てるポイントかな?
銃がないと戦えないリコリスに対して肉体的なアドバンテージがある、
というのが真島の聴覚によって表現されている部分かも、みたいな。


というのも発砲音で耳を潰すやり方はるろうに剣心の人誅編っぽく、
ようやく今作がるろ剣的なことに気づきました。
龍鳴閃で三半規管を潰す、まあ身体機能にダメージを与えるのを思い返すと、
真島は暴力の化身みたいなものかと思えたので、
割と男女の身体能力差を真島を通じて納得させられた感があったかな、と。
まあリコリスはマジカル的なパワーを持っているわけではないですしね。


既視感があるな、と思ったのが響け!ユーフォニアムのこの話数。
千束の問題をたきながどれだけ背負えるか、という部分にも思える。
直前の千束が麗奈みたいな声を出していたので意識した部分はある。
ユーフォの中でも印象的な絵だったので、
ユーフォ的な部分が重なって特に意識してしまったな。


銃の安全装置を外して殺意高めのたきなの表情、良い。


なんか凄いあおきえいっぽさを感じてしまったな。
Fate/Zero的な。
また1話から続くたきなを正面から描き続けることとも通じていて、
ちょっとワクワクしちゃいました。


二重否定なのか強い否定の絵なのか。
たきなの相手に対する拒否反応の大きさが出ている感じでしたね。
割とところどころで×印を入れて会話の節々で意識させられたので、
場面に合わせた舞台設計なのかな、とか。


強化ガラスをぶち抜いて落下。
これ死ぬじゃん、からの下に鉄骨がありまして、という誘導の巧みさ。


謎建築物過ぎてもはや何でもアリだな、
みたいなヤケクソ感がありますが、
感情の流れやこの場面でやりたいことはわかりやすいので、
もはやそういうツッコミは無粋の域に達している感はある。


千束の怯え。
前に進むことをためらう千束に正面から向かうたきな、という感じなのか。
千束を追いかけるような、千束が先に行ってしまうような描写は、
千束の死を連想させられますが、果たして振り向き描写がどう繋がるのか楽しみです。




たきなが色んな表情をしてくれるのが良いですね。
今度は魔法少女まどかマギカ叛逆の物語のほむらっぽい、みたいな。
千束のために血を流す姿がどこかほむらの必死さを思い出す、みたいな。
割と黒髪長髪キャラの化身みたいな側面を描き出していたような気がしたな。

ポリスメンとか、ポプテピピックみたいなのもあり、
色んな個所からの引用を意識させられたかなぁ、と。


旧電波塔から新電波塔へ。
どういうラストになるか、楽しみです。

アニメ雑記 2022/8/27 を語る

2022-08-27 22:52:17 | ■アニメレビューとか
●よふかしのうた OPとか

TVアニメ『よふかしのうた』ノンクレジットOP 【Creepy Nuts「堕天」】| 毎週木曜日24時55分からフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて放送中!


普段ラップとか聴かないんですが、もう一発で落とされたOP。
歌詞とシンクロした画づくりが面白いですね。
教会を意図して作ってみたり、
あるはずのないものをあるように描く楽しさ。
昼と夜の曖昧な境界みたいなものかもしれない。


出だしのシャフトっぽさ、
というか新房さんのBL影っぽさがまた良い味を出してますよね。
立体としての影ではなくデザインされた影。
その平面っぽさはどこか机上の存在のように思わせられる。
それが次元をまたぐことで立体となる、というニュアンスが楽しいというか。





ダンスの途中を切り出すことで生まれる躍動感立体感がクセになる。
出だしのインパクトが非常に強く一気に掴まれますね。
色使いもシャフトを経由してきた方の作品だなと感じられる。


空間の逆転は『みだらな青ちゃんは勉強ができない』のOPを思い出すかな。
割とアイディアはダブるんだなみたいなことを考えてしまう。
あっちは大沼系でこっちは板村系みたいな。

地形が円形に歪んで空を穴のように表現してるのが好きかな。
空に落ちていく、というのを深淵に向かっていくように、
宇宙に向かっていくように描いているのが、
よふかしの味をうまく表現しているように感じているので。
夜の闇に感化される感覚というのを映像的に表現されてる感覚があるんですよね。
中二病的な感じで。


円形になっているのが広大な穴っぽいところの残滓っぽいけど、
もちろんそんな穴なんかなくて、
夜の街にそんな深淵なんてないというのが趣旨な気もして、
そういう描いたものに対するカウンター的な側面も好きかな。

今期は『メイドインアビス』という深淵を描くダークファンタジーの真骨頂な作品があるので余計にそういう意識を持ってしまうかな。夜の街を歩くことで得られるこの世の理は社会性の中にしかなく、宇宙の深淵足りえない、みたいな。

結局、穴に落ちているようで、
その周辺の街、メイドインアビスのような始まりの街にいるだけで、
どこにも一人では行けないし、その外側も存在しない、
という中二病の全能感が己が知る範囲内にしかない、
みたいな小ささのある感じが好みかなというか。


OP序盤の異次元感、そして後半の現実に引き戻されるように摩天楼に、
地に落ちていく感じは正直だんだんパンチが弱くなってきて、
普通のアニメになっていく感じが寂しいんですが、
夜の非日常感とはその程度のものでしかない、ということかもしれない。
そういう感じが凄く好きなんですよねぇ。


フィクションとノンフィクションの狭間なのかな。
実際にPVを作っているかのように画面を見てるけど、
実はというところのフィクション性みたいな。
夜の世界の話だけではなく吸血鬼の話なのだから、
と言われている感はあるかな。


Creepy Nutsの「よふかしのうた」がED曲で、
この曲が作品の基だったことも含め驚いてしまったな。
よく作品の音楽を手掛ける方がOP,EDの作曲をしてほしいと思ってますが、
作品の基盤イメージの曲を作った方の曲がずばりOP,ED曲になるって凄いですよね。
自分の納得感はその延長線上にあるんだな、と感じました。


ED。
泡風呂に入るナズナのイメージが入るの、
アダルトなイメージからだろうか。


フィクション性に触れた上でナズナを様々な角度で見せ、
その実在度を強く印象付けてるのがヒロインの存在度数に触れてる感じで印象的かな。
吸血鬼なんていない、ナズナなんていない、こんな女の子はいない、
しかしここにいる、みたいな。
撮影で使ったようなミニチュアを破壊するの、
OPの続きを描いているようでもあるのかな。



度々挿入されるナズナのイメージ、
昼のイメージなどは本編からはあまりイメージできないわけで、
そういう姿を含め実在性に触れるような感じなのかな。

夜という魔性の姿がナズナなんだろうか。

個人的には今期では結構楽しんで見れているのでこれからも楽しみです。

Engage Kissとか を語る

2022-08-07 20:27:55 | ■アニメレビューとか

4話。
光の使い方、反射などの使い方が目を引いたかな。
青を基調としたアヤノのイメージの引っ張り方みたいな。
そこから光の当たり方より人物の向き合い方の変化で見せて、
記憶の無いシュウの違和感を引き出すとか。


女の涙、強し。
一筋の描き方が綺麗で目を引きました。
思い出も共有できない悲しさ。
自分はこういう三角関係の場合元々の繋がりのあるキャラに引っ張られがちで、
本作も当然のようにアヤノ派。
今時ヤンデレなキサラも好きですが。





記憶の中のアヤノが浮かび上がる。
この時にアヤノがまだイヤリングをしてるのが個人的に気になる。
戦闘のときはシンプルなピアスですが、普段は大きめのものをしている。
これはデートの時もそうだったようで、
アヤノの中でどういった位置づけのアイテムなのか気になる。
服装の変化が大きい分、変化のない部分が気になる感じ。


ちょっとユーフォニアムっぽいかな。
今作、妹に拘ってる辺りとかちょっと魂狩っぽいので、
京アニっぽいイメージ+魂狩でちょっと武本さんを思い出す感じ。


映り込みやおでんへの切込みによる変化の意味合いなど。
ただ演出的なパンチが強いかというとそうでもなく、
意味合いを読ませるというよりは雰囲気重視な気がするかな。


最初の女は強い、
というのはシュウの初めての女がアヤノということになるので、
割と重要な情報だなぁという気も。
キサラの最後の女になれればいい、
という潔さや目の下にある皺で描かれる病んでる感が個人的にはグッとくるかな。
男の今までを知る悪魔が病むほどの愛、
みたいなものを意識してしまうというか。



映りこみ、合わせ鏡の中に消える悪魔など、
反射を引っ張りながらラストカットは刃物に反射した光を描くのみ、
というのが洒落ているしEDの最初のエフェクトにもかけてる感じだったのかな。
個人的に鏡の悪魔の正体などが捉えにくいという気がしたので、
本筋の話というか物語の流れを説明してほしい気がしますが、
三角関係の肴程度の意味合いしか考えてしないのかなぁ感。
1話の見積もり描写とかいるかな?っていう気がここまでくると感じてしまうので。




5話。
ポーズやアングル的な面白さはあるかな。
アヤノの銃撃なんかは毎回気合入ってる感じ。
割とパワードスーツに着替えての銃撃戦とか、
そういうのは個人的に趣味じゃないのであまり気乗りしないのですが、
アヤノの描写は服装から読む場面があるので気にかかるという感じ。

アヤノは髪の描写が演出によって結構変わるので、その辺も好きかな。
目を隠したり、揺れたり、みたいな表情が出る感じの髪が好きというか。


お尻アングル。
割とお尻意識して見せてる気がするけど、
お尻は異世界迷宮が頑張っているのでまだ弱く感じちゃうな。
エロゲ的な下敷きを感じさせる作品なので、
割とキサラのエロゲキャラっぽさは好きなんですよね。
制服のスカートのデザインとか。
キサラは髪のサラサラ感を意識させるようなうねりがあってその辺が好きかな。

あとカーブミラーを意識させるの、
個人的に超電磁砲の山内回を思い出すけど、
今回の同ポジ演出、カーブミラーという連想からかな。


神出鬼没の宅配業者、完全にギャグ要員だなぁという感。
中の人も豪華なので妙なところで力入ってるなと感じる。
待ち構えるように速攻で物が届くシュールさ。
アニメだなぁという感がやはりほしい感じなんですかね。


くつろぐアヤノ。
この部屋着の描写が割と新鮮かな。
スリッパ履いたままソファーに寝転ぶのか、とか。


シュウの登場で慌てて着替える。
ストッキング描写は脚本家繋がりで冴えカノの霞ヶ丘詩羽思い出しますね。
やはり負けヒロインなのか、みたいな。


同ポジ、ローソクの光が作る怪しさに接吻の文字強調。
これで何もないわけがない、という描写のような。



膝枕に頭なで、羨ましすぎて辛い。


鏡の悪魔は合わせ鏡で出てくるから目を合わせないように、
目をふさいで、というのがちょっと無理やり迫る描写っぽくあり雅。

個人的に気になったのはピアスの有無。
というのも過去の記憶の中で帰りを待つアヤノはいつものピアスをつけていて、
今回はそれがない。ネックレスもない。
鏡の悪魔が出てくる恐れがあるから外しているという描写だと思いますが、
飾り気のないアヤノの姿が何かを決意させたのかと思わないでもない。
アヤノの部屋着が残念というのは出てくるけど、
普段つけているものをつけていないというセリフは出てこない。
そういうアヤノの細かな描写が気になるという感じかなと。

やった後に黒タイツを履いてないとか、
そういう描写もまあ気になるけど、個人的にはその辺が気になるかなっと。



キサラと同じような接吻。
こういう同ポジの使い方の既視感はあるんだけど、
いかんせんパンチは弱い気がする。
キッスのイメージは強いんだけど。
まあこのローソクが消えるまでの行為、
という時間を意識させれる部分はありますけども。


髪への反射。
今まであまり見せない描写なので目を引くかな。
これで最後だから、これで捨ててあげるから、
と迫りながら最後にはキサラに記憶を消させて、
求められた事実を自分だけのものにする。
なかなかに聡い感。
たとえこの時間が消えても、求められたことには変わりないわけで。
しかし目をつぶりながらだからやっぱ着衣でやっちゃったのかなぁ感。


割れたガラスに反射する悪魔。
反射は武本さんだともっと人物を細切れにする感じだし、
同ポジの変化をもっと明確にするよな、とか考えてしまっていた。



病むキサラ。
涙の粒が飛ぶ感じ、無理やり唇を奪ってのシュウの腕OUTのキサラの翼IN、
というリズム感はわかりやすい力の譲渡で楽しい感じ。


鏡の悪魔は滴る水を合わせ鏡にして登場していたけど、
まあ割とアヤノの愛液の描写っぽくもあったわけで、
悪魔の登場した場所を踏みつけにするのと同じく、
アヤノの気持ちも踏みにじる感じにしたかったのかなという感。
ただアヤノが求められた時点でその考え方は空を切るだけな気もする。


公園の描写、EDでも出てくるので割と意識強めに持ってしまうんですよね。
なぜこの形にしたのかという意識というか。
だから自分も引っ張られて意識してしまうという感はあったかな。


ED。
キサラがスルっと回転する感じ好きですね。
1話とかでもですが、髪サラサラなんだろうなぁ、みたいな感じが好み。


セーラーカラーはひるがえさないように、
というのが乙女のたしなみなので、そこはかとないエロさを感じる。
女子の衣類をめくるという描写によってそう感じるのかな。


内容は深刻だけど、
曲調が明るいので割とどうにかなっていく作品なのかなぁ感。
個人的にはキサラの病み感とアヤノの正ヒロインをガンガン攻めて欲しい、かな。

リコリス・リコイルとか を語る

2022-08-04 23:56:23 | ■アニメレビューとか

千束の背中で語るアニメなのかなという感が強いかな。
顔を見せるまでの溜めを作るはよくある演出ですけど、
千束のよく動くキャラというのは後姿や顔の動きで強調されていて、
割と正面を向きがちなたきなと対比される1話かな、と感じていたんですが、
話数を重ねるごとに千束の動かし方、回転、振り向きの積み重ねがきいてきて、
いったい千束に何をさせたいのかという感じになってくる。
意味不明な描写の積み重ねは可愛さだけではない何かを予感させられる。
そこがそこはかとなく不気味、ではあるかな。

安済知佳 のイメージは響け!ユーフォニアムの高坂麗奈が基本イメージなので、
全然イメージと違うキャラ、むしろ相棒のたきなの方が安済キャラっぽいので、
途中までEDでクレジットを見たときたきなが主役だったのかと早合点したほど。

タイトルのデザインがダリフラを思い出すなど色んなイメージの集合っぽさみたいな、
そういうのはちょっと感じるかな。



ドアの開け方。
正面から入るたきなに対して背中から入る。
表情を見せるという意味では同じだけど、
この背中から、を一度意識するとそのイメージの連続に興味が惹かれる感じ。



顔を隠してる風からしっかり表情を見せたり。


IN/OUTは濃淡であるような。


スクライド始まったな、と思わないでもない。
2人組だし拳を作るし。





たきな動くときに千束は逆に動かない、みたいな。





たきなが動くと千束の明るい顔が迎える、とか。
もちろん当てはまらない事例は多々あるし、
アクション中はむしろ千束はずっと正面から描かれるパターンが多い。


1話で最後にお店に入ってきた人は背中を見せてドアを閉め、正面を向く。
千束の振り向き、背中から、という共通項があるのがやや引っかかる感じ。


4話。






背中を見せる、なのか、背中を取られる、なのか。


千束、振り向きの絵、多すぎだよな、と改めて感じた5話。

2,3話は録画ミスったのでとくには触れず。
3話の背中を見せずに回転し、たきなを正面から捉える、
というのと、背中を見せる千束がどう絡んでくるのか気になるかな。


5話は車いすのじいさんがよく回るな、と感じたな。
ホームで見失う辺りも千束が背中を見せてから車いすを回して振り向いて、
それから移動したり、このカットの振り向きだったり。
車いすでよくやるやるなぁ、みたいな。


千束は不意打ちをくらうと正面の表情を取られるお約束、なのか。



EDの回転とスライドと顔を見せない千束は割と作品のイメージが凝縮されてる気がする、かな。
カット割りでアクションは作れるという実践をアニメーター出身者がやっているのは興味深いかも。



OPも対比的なようで千束は後姿をよく見せてる感。

この千束を追うようなイメージは語るたびに千束愛を語る風に勘違いされそうなのが個人的にちょっと不快ではあるかな。
作品を追う興味を得る対象がただの追っかけみたいにさせられるてる感じが。
なので今作は個人的にちょっと苦手です。