榊原良子のナレーションで始まって凄いビックリした。
深海棲艦のラスボスは榊原良子しかいないなと思わされる。
艦これ自体が何処を目指す物語なのか、
っていうのがゲームで示されていないので、
深海から五省を問いかけるっていう形で敵側を印象づけているので、
教えを守っているのかどうかなのかっていう雰囲気を匂わして、
それが戦いの問いかけになっているのかなと思った。
艦娘たちも何を目指すのかっていうのが具体的でないから、
吹雪は赤城に憧れるようにしか目標を設定できないのかなとか。
個人的に引っかかったのが出撃のシークエンス。
吹雪が艤装を装着する前は海に落ちたりとかするんですが、
装着後に海を走ってる時はどんなに転んでも水没しないんですよね。
艤装にそういう能力があるっていうのもあるんでしょうけど、
ここが人間である吹雪と艦娘である吹雪っていうものの分水嶺でもあるのかな。
艦娘が吹雪であるとどのように認識されるのかちょっと曖昧。
やっぱ魂を認識してるとかなんですかね。
間違えて踏んだらどうなるのか、みたいな。
鎖で繋がれる艦娘と艤装。
水に沈まない能力がある艤装が海の中から出てくるっていうのが示唆的な感じしますね。
赤城と加賀の出撃シーンなんかも水中からカタパルトが出てきますし。
艦娘の成り立ちは結構曖昧にぼかされててそれこそが艦これ最大の謎みたいな感じになってますが、
この辺はその一端を表現してくれてるのかなという気がします。
海に沈んだ艤装が人間の中の魂に、鎖で象徴されるような強い結びつきで、
人間を拘束するようなイメージの中で装着されるっていうのが意味深というか。
榊原良子の冒頭の五省を深海棲艦の問いだと考えると、
艦娘はそれに答えなければならない立場である、という解になるのかな。
それを艤装が強要するっていうところに艤装と深海棲艦がグルなんじゃないか、
艦娘たちはなぜ戦ってるのか、艦娘たちは何処に行き着くのか、
っていう深読みをしちゃうような設定に今作はなっているのかなという感。
毎日ゲームやってますけど、その戦いの日常は何処に向かっているのか。
そういうのを問われているような1話だったかなと思います。
小説作品とかだとまたそれぞれ描写の仕方が違うのでアニメ独自の語り口を楽しみたいですね。
キャラクターはゲームで既に改造して姿が変わった艦娘が多いんでちょっと違和感。
川内とか神通とか夕立とか。
最初のセリフが榛名とかどんだけ榛名優遇なんですかーとか、
いくらビジュアルで叩かれたからってそんなに弓道意識しなくていいです一航戦とか、
キャラクターを追ってみていくのも楽しかったな。
思いの外たくさんのキャラが出てたんで楽しかったです。
個人的に大井さんと北上さんのやり取りはゲーム内でのやり取りの発展系、
って感じで自然にキャラが掘り下げられてる感があって良かったです。
大井さんの髪が跳ね返ったシルエットとかそういうのも見れたし、
この作品中では割と満足度の高いキャラ描写でした。
素敵なパーティーしましょう!
夕立のこのショットなんかも満足度高かったですね。
やっぱ違和感のあるゲームゼリフの引用が目立っていたので、
緊張する吹雪の手を取っての一言が凄く改二前の夕立っぽい感じでグッと来るなと。
とりあえず一応嫁艦が加賀さんなんで、加賀さん見ながらニヤニヤできるシーンを期待してます。
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