流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

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アニメ雑記 3/17 を語る

2012-03-17 22:30:29 | ■アニメレビューとか
●ストライクウィッチーズ劇場版
主人公の芳佳を中心に部隊再結成を描いた作品でしたね。
芳佳の魔力が復活するのは予定調和なのでどうでもいいですが、
そこまでの芳佳の歩みはなかなか楽しませてもらえました。

今作見て改めて思ったのは全体の設計がよく出来てる作品なんだなってとこですかね。
ネウロイが崩壊するシーン1つとってもそこに輝きをみせることで、
勝利の余韻というかカタルシスがあっていいですし。
芳佳が決断するとこだったり重要なとこは正面からのアップで、とか。
話の流れで言えば芳佳は日本から出発して帰りたい場所に帰る、とか。
芳佳がちゃんと戦いに赴いていく様子が描かれていくのは、
やっぱり作品のフォーマット的な感じですし。
逆にエイラとサーニャは空が印象的に描かれる印象がありましたが、
今作では曇り空と崩してきてきてる部分もあったりで、
そういうのを見ていくのがまず楽しかったです。

それに兵器関係の見せ方も面白かったですね。
バルクホルンが銃身取り替える辺りとか、車やら無線機やらのスイッチの切り替えやら。
ああいうメカニクルな感じっていうのは個人的に好きなので。
バルクホルンが弾倉体に巻きつけてますけど、
そういうデザインも込みで洗練されててカッコイイアニメだなと思わされました。
これだけ世界観がしっかりしてるのにパンツやら何やらで作品が消費されていく、
というのを考えるとすごく贅沢なアニメのように思えます。

引っ掛かりとしては日本というのが帰ってくる場として最初に描かれながらも、
空に帰っていくというちょっとこんがらがった感じが個人的に気になったかな。
作品的には還りたい空がある、ということでしたが、
芳佳が本当に空に還りたがっていいたのかというと作品見るかぎりでははっきりしないなと。

考え方によっては芳佳が白衣を引きちぎる下りなんかは仲間との決別を意味するようでも、
医者になる姿を捨てたかのようにも捉えることができますし。
この芳佳の振れ幅が作品の一番の見所のように思えます。

あと芳佳が船で火を鎮火させるところなんかはナディアを思い出し、
ネウロイを引き付つける所では鼻血をだしたりしててフルメタを思い出したり。
鎮火のところはナディアで助けることの出来なかったあの人のようだったってのを思うと、
監督のガイナ愛というか庵野愛を感じられる部分であったり、
鼻血は1期がGONZO制作だったことを考えると、
コレが受け入れられる作品っていう自信の表れのようにも感じられたり。
まあこの辺はどうでもいい話。

話しとしてはまあ予定調和という気が。
坂本少佐の作戦云々だったり、なんか次回に持ち越されるような部分があったような?
ネウロイが地下に潜ってる辺り見るとどうも川を避けてるようにしか見えなくて、
そういう水の描写にはちょっと引っかかる部分あるかな。
序盤に川に落ちて滝に流されていくなんていうベタなシーンも、
スク水着てるくせに芳佳情けないなーっていう部分であり、
そういえばあそこも水なんだよなと引っかかりを覚えるところだったり。
この辺は今後話しに絡んでくるのかな。
何気に地図に航路だったり敵の出現位置だったりを描いていったりしてるのは、
時間や場所の流れを追うのにも見やすくてカッコイイ見せ方でしたね。
アクションもそうですが引きで細かい動きをつけるより、
できるだけアップでわかりやすくディテールを追うように見せてくれるのはうれしいです。
まあかっこ良ければALL OKみたいなもんで。

芳佳芳佳いってますが、やっぱり芳佳がかっこいい作品で。
作監の方はいっぱいいますが、場面場面で芳佳の印象に残る表情や線があってグッときたな。
それも芳佳だけに。他のキャラではなかなか見られなかったので。

芳佳が生身でネウロイ倒す辺りはかなりの見所ですが、
あそこでやっぱ医者になるとか空に還るとかそういうのじゃなくて、
人を助けたいっていう芳佳のキャラクター性と、
ネウロイと戦ってきたエースっていうのを拾ってて、
芳佳っていうキャラの本質と今まで積み上げてきたものが重なってくるとこで、
やっぱこみ上げてくるもんがありましたね。銃も満足に持てないのに、という。
まあでも流石にやり過ぎ感は否めませんでしたが、でもそういう面もあったなと。

EDも石田燿子と501の共演曲ってことでくるものもありましたし。
やっぱり石田燿子の曲あってこその作品、
そしてキャラクターも一緒に歌うっていうお祭り感もあってフィナーレとしても感慨深かったなと。
最後まで楽しませて貰えたんで、好意的にTVシリーズ見てた方にはオススメです。


●映画 プリキュアオールスターズNewStage
監督が大塚隆史さんから志水淳児さんへ。
主人公が一般人なためかTVのニュースで放送されるプリキュア、
というちょっと異質な始まり方をしていて雰囲気がどの作品とも違っていて、
馴染み深い作品から距離を取られた感じがしたっていうのが第一印象。
主人公がプリキュアになることでこの距離感が埋まるような感じにしたかったのかもしれないけど、
個人的にはそれが最後まで尾を引いてあまりのめり込んで見れなかったかな。

DX3がカッコイイアニメだったのに対し今回は結構地味。
そもそも一般人と敵との間で揺れ動きっていうのもテーマとして重いし。
佐藤直紀の曲で一色だった前作に対し、今作は見知った曲がほとんどないし。
そして5以前とのキャラクターには声がつかないという。
自分が好きだった音が消えたっていうのはちょっとショック大きかったな。
別に嫌いじゃないんだけど、俺を泣かせたのはこの曲じゃないな、みたいな。
これが世代交代ってことなのか、と。
ストウィに比べるとしんみりしちゃう感じ。

個人的に目を引いたのは冒頭のたぶん志田さんと、
フウちゃんとの最初のバトルとスマイル勢の後半のバトルかな。
フウちゃんのとこは一部ちょっと田中さん風な動きで目を引いたのと、
最後に皆がアシストしながらヒュージョンの欠片とのバトルで、
3Dの回りこみみたいな処理を作画でしてるように見えたとこがあったので、
そこが少し引っかかり。

あとはバンクを尺とってある程度見せてくれてたのと、
キャラクター間の絡みがある程度触れられてるのも良かったかな。
ただスマイルはまだキャラクターが確立してないのにサブキャラ的立ち位置で、
5人もいることと主役ではない、作品の顔として大きくクローズアップされてない、
ってことで扱いが微妙に見えたのはちょっと残念だったかな。
5勢との絡み楽しみにしてたんだけどなぁ。
5勢のバンク見れなかったのもちょっと残念だったような。


1 コメント

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Unknown (いち)
2012-03-18 05:39:46
初コメ失礼します。
ストライクウィッチーズについてです。

ナディアの16話?ですかね。
あそこで、ナディアに一人の誠実な構成員の死と同時に社会の厳しさを突きつける名場面。
今回、あの場面が高村監督によって再び引き出されたのですが、芳佳は「それが何だというの」と言い、一人彼を救いに行き、助け出します。

感動しました。ナディアで亡くなったあの人を芳佳は救うのかと。
高村監督のこの作品での引用には毎度、愛を感じます。
この愛は、画面の中の彼女たちの真剣さと同じくらいこの作品の魅力かと思います。

以上、いきなり失礼しました。
後は、これ以上に弾薬を消費する映画は実写を含めてもないのではないかというのが印象的でした。
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