●美少年探偵団 12話
いきなりリアル調になって驚いた。
妙になまめかしく新鮮な画で印象的でした。
別クレジットの方々なんだろか。名倉さん?
新房総監督っぽい色使い、キャラの変化だなと。
ちょっとテイスト変わって瞳の強調。
まつ毛からちょっと少女漫画の延長っぽい感。
この辺が渡辺さんなんですかね。
化物語を始め00年代初頭を思い出す新房作品っぽい絵柄にBL影。
新房演出で忘れがちですが、
新房さんが監督をやる=作画が重めな作品になる、
というのが90年代後半からシャフトにくる前後のスタイルだったので、
作画を見るついでに新房演出を見る、
という方は多かったんじゃないかなと思いますが、
00年代以降はスタジオ内マンパワーと、
やや流行から外れる人を取り込み確立したのがシャフトスタイル、
だったと思うので、急にこういうのが出るとテンション上がりますね。
コンテ修なのか監督が新房スタイルを取り入れた結果なのか気になる。
そういえばクビキリサイクルも後半は新房色強めでしたね。
1話のOPが新房さんだったのかどうかだけ気になる。
やたらインパクトが強かったので。
ただ後ろで姑息に恫喝してるだけの人間をここまで演出できるのは、
改めて凄いよなと思わされました。
●Vivy -Fluorite Eye's Song-
OPを見た回数なら今期1番の作品。
画面分割が他作品のOPと被ってるなと思ったんですが、
どの作品のOPか忘れてしまいました。
しかしなぜにセーラー服なのか。
第一印象はまた売れないGOZNO作品みたいなのが始まったな、
という感じでなぜWITは進撃蹴ってまで今作を?
と割とそういうところから意識していくような感じでした。
個人的にしっかり見ようと思ったのは3話辺りからですね。
自分の妹たちを抹殺する、
自分の歌を歌ってくれている、
語り継いでくれるはずの姉妹をVIVYが抹殺、
死をお届けしないといけない理由が何なのか気になったかなと。
別にVIVYが直接手を下したわけじゃない案件もありますが、
結果的にはそういう側面があるようなと。
AIなのにAIを抹殺しなければならないというのが理不尽で、
人間に都合がよすぎる感じで、なぜこれを肯定的に描けるのか割と違和感。
ドラえもんとか勇者とか、
AIは友達的な作品が自分の根底にあるからでしょうか。
あと自身の歌を否定するような一面を覗かせていて、
最後に同じ結論に至るのならば姉妹たちを助けるのが本道だと思ったので、
またタイムリープして姉妹たちを助けるんだろうなと思ったんですが、
全くそんなことにならず割とビックリしました。
姉妹殺しが無意味になったのなら、
なぜそれを実行しなかったのかと、割と本気で困惑しました。
自身の歌を歌ってくれる存在を尽く抹殺というのは、
つまりは自身の使命を盗られるのを恐れているようにも感じて、
なぜこういう構図を取らなければならなかったのか、と。
心を獲得するプロセスというのにも、割と懐疑的。
塔が象徴する終末と平和。
ゴジラSPと同じくAIが世界を救う話でしたが、
AIの反乱が起こる前ではなく起こった後に鎮静化させていて、
共存には争いという間が必要だという語り口がやや横暴に思えたな。
その場その時という必然性をあまり感じられなかったのが大きいのかな。
今期はハーモニーっぽいテイストの画からのアプローチが印象的な作品が多かった印象。情報量を増やすのに各社腐心しているという感じなんでしょうかね。
●異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術Ω
制作会社が変わって色々あった作品。
監督が五等分の花嫁から降板したら今度は別作品の新監督とか、
取った取られたが多すぎでちょっと怖いよーという感。
個人的に五等分が好きだったので、
今作が意外に楽しめたのはやっぱそこなのかなと思えたり。
しかし板垣監督といい、全話コンテやる監督最近増えてる感が。
その方がはっきりと作品のイメージが出る分良いのかもしれませんが、
素人目線でもスケジュール崩壊の要因の1つにも思えるので、
その辺うまくやれてたのかやや気になる感。
OP。
motsu作曲の曲ということで割とテンション高くて好きです。
アクセル・ワールドOPというかALTIMAの曲も好きでしたし。
画面分割で文字抜きの隙間から見えるキャラクターとか、
空をテーマにした演出がイントロと合わさって好みな空気感でした。
曲のリズムに合わせるようにステップ回転して決めポーズ。
この曲にノッてるようなリズム感とステップが楽しかったな。
両足ジャンプで回ってみたり。
曲の持つハイテンションさをあまり見かけないステップで見せてくれて、
そういう部分が楽しい感じでした。
サビは曲のテンションで流す感じでシメはプリキュアオールスターズ的。
こういうのを臆面もなくやれるのは逆に凄い気が。
●幼なじみが絶対に負けないラブコメ
凄いユーフォニアムの1カットを思い出す。
麗奈が久美子の手を取るところの縦PAN。
かなり強烈に印象に残っていたので。
だから氷菓かなと思っちゃった感じ。
自分はこの2人が好きかな。
左右反転、そんなのおかしいですよミサトさん!という印象のカット。
割と気づいていないだけで引用だらけのOPなのかもしれない。
影内作画とか割と志を持ってやってる作品っぽいし、
父にすがる対比とか、割と演出的にも攻めてる感じはするし、
夏の空の風景や幼馴染全員に好かれてるとかも好きなんですが、
今ひとつフックが弱い印象。
●究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら
ED曲が好き、かな。
妹の大好きな兄に裏切られて屈折した感じとか、
幼馴染ヒロインに命狙われるとか、
トラウマ的行為を肯定してくれる拷問官とか、
ゲームクリアしたら結婚しようとか言ってくる巨乳のお姉さんと、
濃いメンバーが揃ってるけどなんか聴き心地が良いなというか。
1つの失敗で人生棒に振ってる人間のメンタルの救済として、
結構見れるものがあるかなと思って見ていたので、
最後はメンタルで能力値上昇とか、
なんというかもうメチャクチャだなという印象になったのが残念。
要は気の持ちようだという話にしてもな、と。
●戦闘員、派遣します!
悪の女幹部が可愛かったな以上。
というのも寂しいので少し。
アリスが魔法の存在を信じないアンドロイドなので、
願いを叶える悪魔に願いを告げたところの反応で、
やはり世界を作るというのは星を生成するという考えなんだなとか、
ファンタジー世界の力学に触れてる感じが印象的でした。
ファンタジー世界って天動説の世界観で、
宇宙の成り立ちから何から全てが違っているのではないか?
みたいな疑問が昔からあったので、
そこに切り込んでくれるのがやや痛快という感じではあったかなと。
個人的に各社がなろう系作品作ってる中で大手であるJCが作ってるアニメがこれ?
という違和感というか危機感みたいなのを感じてしまったな。
JCの次回作以降に期待。
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