久美子の中学時代。
先輩ではなく自分が舞台に立ってしまったことで起こった確執。
ユーフォが倒れてしまうところで痛いって言ってしまうの、
前回に引き続き楽器と奏者が繋がってるっていうのが描かれていて、
先輩にはそういう楽器への思い入れが無いんだろうなっていうのが悲しくなるところ。
そしてそれは久美子に対してもそうであったということ。
昔の久美子は可愛いな。
回想終わってからの風景見せるようなショットが印象的でしたね。
PANアップで校舎を見せて、その早いカメラワークと、
それに合わせて建物のスライドさせていって、
普段とはちょっと違った異次元的な空間を演出してる感じで。
オーディションによる波紋の一端を感じさせてくれる部分かなぁと。
そして力強い演奏とそれを奏でている部屋へとカメラがグングン近づいていく。
オーディションが終わってコンクールに向かって進んでいる部内の雰囲気へ肉薄する感じで、
段々盛り上がってくる感じがあってグッときます。
モブキャラも結構喋ったりして全体が盛り上がってること、
滝先生と部員の信頼関係を見せるシーンが前半は描かれているので、
これが崩れていく後半は結構きついところがありますね。
久美子と夏紀と。
夏紀が久美子を責める気はないという話の前後で、
久美子が上から言ってるんじゃなくてとか言いますけど、
やっぱそういうのを気にしてるのかなとか思ったり。
しかしこの寄せ書き見た時は久美子バリに涙腺にきてしまったな。
夏紀先輩かっこ良すぎだなぁ、と。
香織の決意の書かれた楽譜と、
久美子の楽譜に書かれた夏紀の寄せ書きがそれぞれの関係を対比している感じでしたね。
楽譜へのメモや落書きっていうのは度々本編に登場する部分で、
それぞれの思いの丈を語っている感じに扱われてる感じですが、
それがどうコンクールを形作るのか、楽しみなところかな、と。
優子と香織と。
ベンチ越しのショットから始まって公園内の狭いところで話をしてて、
その窮屈感がちょっと目を引くところだったかなと。
だからその前景が消えての引きのショットが印象的に映ります。
過去に語った夢がどんなものかまだわからないけど、
香織の言葉が優子に邪魔になっていた前景を、
障害を取り除こうと決心させるに足るものだったっていう感じだったのかな。
ベンチに腰を下ろして欲しくない、という意味合いでもあるのかな、とか。
そして前景の障害は立ちはだかる、みたいな。
優子の気遣いが結果的に音という障害を浮き彫りにした感じなのかなーとか。
麗奈が激昂する辺りなんかはそれまでのカメラワークからちょっと違和感のある繋ぎかなとか。
叫びっていうのが正に3話的な感じだよなぁというか。
そして3話でトランペットを吹いていた場所に行くっていうのが面白いところかなと。
麗奈の無慈悲なところが全面に出てて思わずグッときますね。
自分の方が巧いからとかなかなかそんなタンカを切ることはできないし。
優子たちと違って思いっきり座ってしかも寝そべったりもしてこれが上に立つものの余裕かみたいな。
麗奈の意志の強さっていうのを久美子が肯定してるのもいいかなとか。
久美子も上から目線だとかっていうのは気にしてるみたいだけども、
本質的には麗奈側っていうのは度々触れられてるし、
自身も苦しんだ経験があるからこそのなのかな。
影は語る。
日差しがかたどるそれぞれのキャラクターの影は、
それぞれの胸中があることを語っていたのかなとか。
あすか先輩はペットボトルの影程度のものしか語らずって感はあったのかな、と。
またはペットボトルという演劇道具を離したことで本音が出たか。
ペットボトルの反射による光が先輩の胸中という感じでそれはそれで怖い感じ。
廊下から室内へのショット。
室内に残された久美子の描写から一転、
室内に交代するように入った晴香の描写。
この誰かが覗くようなショットは部長の覚悟、
裏表のない真摯さを知ってもらいたがってるような印象を受けるかな。
部が混乱している時に立ち上がれる存在として描かれる頼もしさにグッと来る感じ。
先生も迷いがあるのかな、とか。
最終的に全員の挙手で決めさせるっていうのは最初に先生がやったやり方なので、
そこに戻るのかって感はするかなぁ、と。
ちょっと葵の姿を思い出すシチュエーションかな、と。
そして、次の曲が始まるのです。
まばらに手を上げるシーンの次だからか、
香織のみが手を挙げる場面っていうのを強調してて、
今まで秘めてた意思が前に出る感じにグッと来る。
いやほんと、原作とは近くて遠い場所に来たなという気がしますが、
きちんとした舞台が用意されてのオーディションということで、楽しみです。
脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:山村卓也
作画監督:池田和美 秋竹斉一
楽器作監:髙橋博行
山村回。3話の流れを汲むような麗奈の描写にグッと来る感じ。
これからの演出回も楽しみですね。
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