見てきました。
自分は06年Fate、映画版UBW、TV版UBW、原作プレイという流れだったので、
Heaven's Feelが初めての原作を読んでのSNアニメなので、
それを体験できてるのが楽しいかな、とは思います。
以下ネタバレ感想。
1章が桜のプロデュース的な側面というか、
みんな桜好きだよね、みたいな同調圧力を強めるような売り方で(FGOの特典礼装も全部桜)、
バトルもランサーVSアサシンなど原作ではない部分を大きく売り込むシーンになっていたりと、
序章で話が大きく動いていかないために、
原作の魅力が発揮された作品とは言い難い気がしていましたが、
今作はその鬱憤が晴れる爆発っぷりで見ていて面白かったです。
冒頭。
セイバーを失ってしまった士郎の夢から始まり、
前回の引きの正義の味方になるには、という問いには応えず、
普通に桜と食卓を囲んでいるのがちょっと話が飛んでいるような感覚があったかな。
士郎が敵の出現位置を地図を見ながら考えたり、
俯瞰で街を見せたりするシーンが多くて気になったかな。
桜と守るべき街が等価であるからこそ、CMのラストに代表されるような絵、
っていうのが度々入れられるんでしょうが、
敵の正体を街の中から探し出す、現れた場所から共通点を見出すなど、
推理的な側面を出しつつも、
街そのものが消えてしまうことを物語で触れることで、
そんな推理の戯言感、つまりは謎の影の正体について、
士郎は無意識に避けていることを描いているようにも思えたかな。
桜を選んだことで凜、アーチャーとのすれ違いを、
互いの関係の対比のように白線で分断して印象付けていましたが、
出崎的に道をナメて見せて奥に俯瞰の街の絵、
っていう大胆な絵作りをされていて、
士郎たちが向かう現実の中の幻想の先という絵のようにも思えたな。
桜が暴走する辺りは無意識に姉を狙い撃ちしていて、そのエグい感じにグッときたかな。
ライダーがあっさりと倒されて慎二が呆けているのとか、
3章でライダーが活躍するのを見越したうえでやってるとは思いつつも、
お約束を突いてる感じでだいぶアニメらしい印象を受けたな。イリヤの><も然り。
桜が教会を飛び出した辺り、
開かれた窓が印象的に映りますよね。
それまで雨が降っている描写を窓越しに見せていたから余計に。
桜の部屋っていう桜の内側を強調するような絵作りが後半にあるので、
この雨の中に飛び出したという絵がより一層引っかかる感じに。
なぜ桜がこんな大胆な行動をしたのかという疑問点も大きく浮かび上がる点なので余計に。
1章では雪だったのが今回では雨。
冬の寒さが春に向けて熱を帯びてきている、という感。
気持ち的にセイバーを失って桜に気持ちがより向かっている、
桜への気持ちが熱を帯びてきているような変化のイメージでもあったのかな。
桜へと歩んでいく士郎の後ろ姿からTUで桜へ向かっていくカメラワーク、
士郎の主観的な絵というわけでもなく、
ただ桜の表情を途切れずに見せていく感じは臨場感もあって印象的だったな。
私、処女じゃないんですは完全にもうこの後の展開のフラグだったなと。
原作がエロゲだったこと、
そしてその価値が十分に発揮されるルートだからこその展開だったように思える。
桜の開ける扉というか、士郎を送り出したり、部屋の前でお別れしたりと、
相手との関係を扉のオンオフで見せている感じだったので、
誰にも見られなくなった時の桜、というのがより強調されていく感じだったかな。
だから夢として街を徘徊しているシーンは、
正にそのオンオフが利かなくなった状態、という印象だったかな。
夢の中の扉が閉まり、城の中で相手を消してしまうのとか、
内と外の境界を失った状態の比喩としては怖い感じ。
凜だけが映る子供のころの写真を見て士郎が反応しますが、
凛の付けているリボンが桜が付けているものっぽい感じに反応していたのかな。
士郎が風呂に入ってる所なんかは激しいバトルの後に主題に戻っていくような間だったかな。
バトルのコンテが三浦さんということだったので、
監督の方で咆哮を戻していってるシーンなのかなと見ていて思ったかな。
聖骸布をちょっと外してみようというところから士郎の意識の変化は、
アーチャーの腕の恐ろしさを端的に描ていて良かったな。
桜が自分の思い出を姉に取られたとショックを受けてからの夜這いから一連、
Fateはエロゲというフレーズを思い出さずにはいられなかったな。
士郎が桜を殺そうとしてできないのを見て、これも生存戦略だよな、と思ったりなど。
士郎の夢を奪ってしまうことに涙する桜の姿はちょっと切ない。
個人的に今作はギルガメッシュの「貴様よもやそこま、ガッ」が一番楽しみだったんですが、
なんか達観したようなセリフになっていて、流石にそこは笑いを取るところじゃなかったかと思えたり。
一連、桜が自分自身の影を光で演出しているようで面白かったな。
特にFate/ZEROでギルガメッシュが街灯の上に立っていたことを思い出すと、
倒れた街灯の光によってギルガメッシュが桜の姿に達観を覚えるのは妙な因果だなと思えたり。
桜の影は士郎視点だと俯瞰で地面に落ちた影を見ますが、
それをギルガメッシュのシーンではアオリで見せて、
桜の影の脅威をより印象付けているのが面白かったなと。
桜が黒化するシーンも影は上から被さってきているので、
そういう影の描写の変化が気になる感じだったかな。
またそれが街を俯瞰する絵ともリンクするような感じ。
士郎が桜を探して走り回りますが、
林を抜けて街の俯瞰が広がるのとか、一体、士郎の中の何が晴れたのか、
走っていく先で守るものは何か、追い求めるものは街なのか、
それともそれと等価な桜なのか、答えは自明であるというような、
そんな晴れ晴れしさに富んだ風景に目を引かれるかな、みたいな。
あとバトルが派手で良かったですね。
セイバーオルタVSバーサーカー戦はサーヴァント戦の極地という感じで、
見ていて楽しかったですし、ようやく最強同士の戦いが見れる感じで面白かったな。
ufoの撮影処理がっつり入りつつも作画のエフェクトも目立っていて、
その共存も含め楽しいシーン。爆発がCGじゃないのはちょっと驚きましたね。
バーサーカーが何度も復活しつつセイバーが攻め続けるのとか、
イリヤのバーサーカー!の呼びかけで復活など、
設定の魅力が十分に詰まったバトルで充実感も凄く、濃密な時間でした。
TV版のバーサーカーVSギルガメッシュも好きですが、というかギルのシーンは大体好きですが、
それとは違う、セイバーは強い、というシーンとしても印象的だったなと。
あとBGM聞いていて、花の唄のインストが入っていたりしましたが、
それでようやく主題歌も梶浦由記さんが担当していることに気づいたり。
音の作り方が一部劇場版まどか☆マギカ 叛逆の物語を思い出す感じでしたが(メルヘン然り)、
それで何で叛逆がまだ駄目よのフレーズの繰り返しだったのか今更合点がいった感じ。
まあこれはどうでもいい話か。
2章になってグンッと楽しめる作品だったかな。
他に強調される時計と映り込み、ライダーの可愛い感じ他色々、
気になる箇所や楽しいシーンが多々ありましたが、
まただいぶ忘れてきているので、また見たいですね。
3章は来年の春とまた随分と待つ感じですが、今作が面白かったので、
最終章も楽しみです。
自分は06年Fate、映画版UBW、TV版UBW、原作プレイという流れだったので、
Heaven's Feelが初めての原作を読んでのSNアニメなので、
それを体験できてるのが楽しいかな、とは思います。
以下ネタバレ感想。
1章が桜のプロデュース的な側面というか、
みんな桜好きだよね、みたいな同調圧力を強めるような売り方で(FGOの特典礼装も全部桜)、
バトルもランサーVSアサシンなど原作ではない部分を大きく売り込むシーンになっていたりと、
序章で話が大きく動いていかないために、
原作の魅力が発揮された作品とは言い難い気がしていましたが、
今作はその鬱憤が晴れる爆発っぷりで見ていて面白かったです。
冒頭。
セイバーを失ってしまった士郎の夢から始まり、
前回の引きの正義の味方になるには、という問いには応えず、
普通に桜と食卓を囲んでいるのがちょっと話が飛んでいるような感覚があったかな。
士郎が敵の出現位置を地図を見ながら考えたり、
俯瞰で街を見せたりするシーンが多くて気になったかな。
桜と守るべき街が等価であるからこそ、CMのラストに代表されるような絵、
っていうのが度々入れられるんでしょうが、
敵の正体を街の中から探し出す、現れた場所から共通点を見出すなど、
推理的な側面を出しつつも、
街そのものが消えてしまうことを物語で触れることで、
そんな推理の戯言感、つまりは謎の影の正体について、
士郎は無意識に避けていることを描いているようにも思えたかな。
桜を選んだことで凜、アーチャーとのすれ違いを、
互いの関係の対比のように白線で分断して印象付けていましたが、
出崎的に道をナメて見せて奥に俯瞰の街の絵、
っていう大胆な絵作りをされていて、
士郎たちが向かう現実の中の幻想の先という絵のようにも思えたな。
桜が暴走する辺りは無意識に姉を狙い撃ちしていて、そのエグい感じにグッときたかな。
ライダーがあっさりと倒されて慎二が呆けているのとか、
3章でライダーが活躍するのを見越したうえでやってるとは思いつつも、
お約束を突いてる感じでだいぶアニメらしい印象を受けたな。イリヤの><も然り。
桜が教会を飛び出した辺り、
開かれた窓が印象的に映りますよね。
それまで雨が降っている描写を窓越しに見せていたから余計に。
桜の部屋っていう桜の内側を強調するような絵作りが後半にあるので、
この雨の中に飛び出したという絵がより一層引っかかる感じに。
なぜ桜がこんな大胆な行動をしたのかという疑問点も大きく浮かび上がる点なので余計に。
1章では雪だったのが今回では雨。
冬の寒さが春に向けて熱を帯びてきている、という感。
気持ち的にセイバーを失って桜に気持ちがより向かっている、
桜への気持ちが熱を帯びてきているような変化のイメージでもあったのかな。
桜へと歩んでいく士郎の後ろ姿からTUで桜へ向かっていくカメラワーク、
士郎の主観的な絵というわけでもなく、
ただ桜の表情を途切れずに見せていく感じは臨場感もあって印象的だったな。
私、処女じゃないんですは完全にもうこの後の展開のフラグだったなと。
原作がエロゲだったこと、
そしてその価値が十分に発揮されるルートだからこその展開だったように思える。
桜の開ける扉というか、士郎を送り出したり、部屋の前でお別れしたりと、
相手との関係を扉のオンオフで見せている感じだったので、
誰にも見られなくなった時の桜、というのがより強調されていく感じだったかな。
だから夢として街を徘徊しているシーンは、
正にそのオンオフが利かなくなった状態、という印象だったかな。
夢の中の扉が閉まり、城の中で相手を消してしまうのとか、
内と外の境界を失った状態の比喩としては怖い感じ。
凜だけが映る子供のころの写真を見て士郎が反応しますが、
凛の付けているリボンが桜が付けているものっぽい感じに反応していたのかな。
士郎が風呂に入ってる所なんかは激しいバトルの後に主題に戻っていくような間だったかな。
バトルのコンテが三浦さんということだったので、
監督の方で咆哮を戻していってるシーンなのかなと見ていて思ったかな。
聖骸布をちょっと外してみようというところから士郎の意識の変化は、
アーチャーの腕の恐ろしさを端的に描ていて良かったな。
桜が自分の思い出を姉に取られたとショックを受けてからの夜這いから一連、
Fateはエロゲというフレーズを思い出さずにはいられなかったな。
士郎が桜を殺そうとしてできないのを見て、これも生存戦略だよな、と思ったりなど。
士郎の夢を奪ってしまうことに涙する桜の姿はちょっと切ない。
個人的に今作はギルガメッシュの「貴様よもやそこま、ガッ」が一番楽しみだったんですが、
なんか達観したようなセリフになっていて、流石にそこは笑いを取るところじゃなかったかと思えたり。
一連、桜が自分自身の影を光で演出しているようで面白かったな。
特にFate/ZEROでギルガメッシュが街灯の上に立っていたことを思い出すと、
倒れた街灯の光によってギルガメッシュが桜の姿に達観を覚えるのは妙な因果だなと思えたり。
桜の影は士郎視点だと俯瞰で地面に落ちた影を見ますが、
それをギルガメッシュのシーンではアオリで見せて、
桜の影の脅威をより印象付けているのが面白かったなと。
桜が黒化するシーンも影は上から被さってきているので、
そういう影の描写の変化が気になる感じだったかな。
またそれが街を俯瞰する絵ともリンクするような感じ。
士郎が桜を探して走り回りますが、
林を抜けて街の俯瞰が広がるのとか、一体、士郎の中の何が晴れたのか、
走っていく先で守るものは何か、追い求めるものは街なのか、
それともそれと等価な桜なのか、答えは自明であるというような、
そんな晴れ晴れしさに富んだ風景に目を引かれるかな、みたいな。
あとバトルが派手で良かったですね。
セイバーオルタVSバーサーカー戦はサーヴァント戦の極地という感じで、
見ていて楽しかったですし、ようやく最強同士の戦いが見れる感じで面白かったな。
ufoの撮影処理がっつり入りつつも作画のエフェクトも目立っていて、
その共存も含め楽しいシーン。爆発がCGじゃないのはちょっと驚きましたね。
バーサーカーが何度も復活しつつセイバーが攻め続けるのとか、
イリヤのバーサーカー!の呼びかけで復活など、
設定の魅力が十分に詰まったバトルで充実感も凄く、濃密な時間でした。
TV版のバーサーカーVSギルガメッシュも好きですが、というかギルのシーンは大体好きですが、
それとは違う、セイバーは強い、というシーンとしても印象的だったなと。
あとBGM聞いていて、花の唄のインストが入っていたりしましたが、
それでようやく主題歌も梶浦由記さんが担当していることに気づいたり。
音の作り方が一部劇場版まどか☆マギカ 叛逆の物語を思い出す感じでしたが(メルヘン然り)、
それで何で叛逆がまだ駄目よのフレーズの繰り返しだったのか今更合点がいった感じ。
まあこれはどうでもいい話か。
2章になってグンッと楽しめる作品だったかな。
他に強調される時計と映り込み、ライダーの可愛い感じ他色々、
気になる箇所や楽しいシーンが多々ありましたが、
まただいぶ忘れてきているので、また見たいですね。
3章は来年の春とまた随分と待つ感じですが、今作が面白かったので、
最終章も楽しみです。
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