流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

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天元突破グレンラガン 27話 を語る

2007-09-30 11:14:57 | <天元突破グレンラガン>

脚本:中島かずき  絵コンテ・演出:今石洋之  作画監督:錦織敦史
ついに最終話。昨年PVを見てから長いようで短かったです。
冒頭の天元突破グレンラガン登場シーンからテンション高すぎでした。
特にグレン団と合体するっていうのがカッコよかった。スケールが銀河レベルなのもびっくり。
中島さんがムックなどでゲッターに関して触れてましたがゲッター以上のスケールになったのでは?
これを超えるスケールを出そうとしたら概念的なものになるのではないでしょうか。
それこそエヴァみたいな。

話としてはまた予想を外しまくってしまったわけですが、1話冒頭はロージェノムじゃないかと見てて思いました。まさかのまほろまてぃっく的な変化には戸惑いましたが、あの展開で見ていくとそうなるかな、と。そうするとだいぶ辻褄も合いそうな気がします。20年後の世界でグラパール隊があることに少し戸惑いましたが、今回の『二重螺旋』の下りでグレン団の荒くれはグラパール隊を作る礎になったんだなぁ、とか色々螺旋的な部分が明確になった気がします。最後に結婚式を挙げるくだりが入っていたのが個人的にうれしかった。



巨大なことを利用した演出が良かったです。まさに神々の闘いみたいな。空全体がスクリーンの役割を果たしてる。空をスクリーンで使って怪獣対決を見るなんて贅沢な。こうした情景的とも言えるシーンを最終話にもってくるところがいいですね。Aパートも見所満載でしたが何やってんのかよくわからなかったのが残念。夏目さんと思われるスロー爆発が目に付きましたが、アンスパ風イナズマキック?も夏目さんなのかな。



銀河を投げるなんという荒唐無稽なことが普通に行われてて見てて壮観でした。特にアンスパがビッグバン技を出す前後からのテンションが凄い。引いていくカメラワークの臨場感や銀河を練ってる腕の動かし方が面白い。インフィニティビッグバンストームのところも良かった。あとメカだけでなくグレン内部のキャラクターの芝居が結構好み。特にダリーが一回腕を離して踏ん張ってるところとか。



今回一番良かったのはやはりロージェノムでしょう。15話の時もロージェノム良かったですが。流石、螺旋王ですね。担当はすしおさんでしょうか。15話もすしおさん作監でした。ロージェノムのラゼンガンが登場した後の突っ張った攻撃の仕方やエフェクトがそれっぽい。エフェクトがメタモルして巨大ドリルになるところとかハフハフした感じが溜まらないです。ドリル喰ってる顔に若干色が見て取れるのも味がありました。



ひたすら殴り合い!破片の量、画面の密度が濃くて凄い爽快です。
見え難いですが、若干雨宮さんっぽいようなメカ。
あー、テレ東には空気を読んでほしかった・・・。まあ、ココに限らずですが。
決着は吉成さんでしたね。次々と分離していくところはループネタでしょう。
そして決着は初期のもので。15話の様にコアドリルではありませんでしたがロボットアニメらしい決着の付け方で満足。多段爆発もあって見事な幕引きでした。今石監督は吉成さんの起用するところは拘っていましたねぇ。気持ちの良い回には吉成さん起用みたな。今回はTVシリーズだったので量を優先した感じなのかな。OVAみたいなコッテリしたものも見てみたかったようにも思います。その辺は少し残念。


総括。ガイナの若手の方が奮闘していたのが印象的でした。古くからいる方なら平松さんがかなり印象的でした。少なくとも今までのイメージがかなり変わりましたし。26話のコンテなども印象的でした。ドラマ的に重要な部分などを刺激的な作画で盛り上げていて良かったです。若手の方ではやはり雨宮さんが凄かったです。今後の活躍も楽しみです。

話としてはドリルを中心によく纏まっていた気がします。3部以降の年月を隔てた後のやり取り、時代が変わっていくやり取りとドリルをかけているのが面白かった。ただわかりやすい分、ドラマ的に深い部分もあまりない気がしたのが。ただ子供向けの朝の時間帯を上手く利用した作品だったと思います。1部、2部、3部、4部とキャラの立て方や主眼が変化していってるのもオムニバス的で足りないドラマ分に厚みを持たせてあったように思えます。

部の形式は年代ごとのテーマをせっていしていたみたいですが、最終的に言うなら、『過去と現在を織り成していく』ということなのかな。グレンのように昔風でも現代的なこともやれるんじゃないかという。グレンがそういうアニメだったかはもう少し考えないと見えない気がしますが、最終話を見終えたときはそういう風に思いました。

とりあえず規制がうざすぎるのでDVDを楽しみに待ちます。


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