流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

天使になるもんっ! 20話 を語る

2007-12-13 23:36:41 | ■京都アニメーション
絵コンテ:橋本カツヨ
演出:島美子
作画監督:池田和美
原画:上宇都辰夫 北之原孝将 笹井昌治 高橋博行 武本康弘
   池田晶子 上野真理子 森本真嗣 浦田芳憲 牧田昌也 吉岡忍 森沙智香 荒谷朋恵

実は新房監督の魂狩より前にウテナ組作品に参加してた京アニ。
20話はちょうどカツヨさんのコンテ回ですね。
ウテナやらデジモンやらの間の仕事だからなのかあんまり取り上げられないみたいですね。、
今回のような力の入った回に京アニが入ることは結構多いみたいです。面白い傾向だなぁ。
ガンダム00やってる水島監督の初監督作品でも重い回やってましたし、
今話題になってるような作品の監督や演出の仕事をしていたということは結構面白いことかなぁ、と。
この頃にいた方の半分の原画マンが今京アニを去ってるのをどう受け止めるべきなのかな。
演出の島美子さんはファンシーララで良い仕事してて、個人的に印象深い。
http://yaplog.jp/lucyman/archive/1065
↑ファンシーララの感想。


まあ、京アニ話はともかく内容の話。
この回は時計を出すことで朝~夜までの1日を視聴者に伝えようとしてるところとか、
20数分内で彼等の体感してる1日を伝えるエピソードになってる。
また、天使に関してミカエルとラファエルのイザコザから始まって、
天使に関連したエピソードを消化、
ミカエルとラファエルの友情?の深まりが印象付けられてるのが面白かった。



ラファエルがミカエルに見えなくなったというのをうまく見せていたように思います。
PANしてノエルが移動してることの省略、見えないラファエルがノエルとキャッチボールしてる、
というのをトリッキーにわかりやすく伝えている。
また俯瞰やロングショットでその場にラファエルがいないことを強調することで、
消えているラファエルのちょっとした不気味さと、
見えているノエルとラファエルの会話に意識を向けさせてるようにしていたと思う。



ミカエル視点とノエル視点の繰り返しでラファエルがノエル側で見えることを強調。あとノエルが帰ったことで、ノエル視点でもラファエルが見えなくなるなど、ノエルがいないと視聴者にも見えないということを意識させている。ノエルの特別さと天使になろうとしているミカエルが視聴者と同じ存在になったことを意識させる演出だと思った。そうすることで、天使になろうとするミカエルが今のままでは特別な存在(天使)になれないことを間接的に訴えてかけてることにもなる・・・と思う。なぜなら視聴も天使になることはできないのだから。・・・こういうこと書いててアレだけど、自分が演出意図汲めてるのかちょっと不安になる。



またウテナのような・・・。
同ポ多用で節約してますがレイアウトとるのが面倒そうな。
料理してるところはリアルバウトハイスクールに受け継がれたんだなぁ、とか思った。



天使になること、という話を印象付ける1カットが残酷だったかなぁ。
これが内に秘められた黒さなのかなぁ、と見てて思う。
ポケットを叩けばビスケットが一つ~的なハンマーや、
たくさんの人形に関しては、明確な演出意図がよくわからなかった。


天使になるもんっ!は早すぎた傑作という方もいるんですが、自分にはまだ伝わってこないなぁ。
当時の萌えアニメと呼ばれるものをあまり知らないからでしょうか。


コメントを投稿