絵コンテ:大橋誉志光
演出:下司泰弘
作画監督:日向正樹
メカ作画監督補佐:原平子 菊池一真
総作画監督:愛敬由紀子
大橋コンテ。
セイクリッドセブン繋がりか、意志の力!が強調される回での登板とは。
アバンのコントラスト強めのスカイレイカーのショットとか、
OPに入る直前のシルバー・クロウの夕日の反射とか印象的でした。
特に後者。
前向きになった場面での光の強調っていうのを己の体に反射した光で表現していて、
肉体、まあ体を失った回へ希望が指す回の導入として新鮮でした。
そしてOPにINと。
舞い散る羽と差し込む光、翼を無くしたクロウの戦いを煽るOPの導入してもよく、
なんでこの話数からのOP変更にしなかったんだろうと凄く惜しくなる、
そんな演出だったかなと思ったり。
こういう舞台的な部分が目立っていましたね。
やり取りに合わせての立ち位置の変化が楽しいかなと。
基本的にレイカーさんはPAN、TUで見せて言葉の流れを意識させられる感。
クロウがメインだと止めの画が目立つんで、そういう対比なのかなとか。
そしてそういう対比の中でいきなりレイカーさんが自在に動き出すインパクトや、
服の揺れや髪のなびきが創りだす女の子っぽさの心地良さ、
車椅子のシステマティックな動きに合わせてのレイカーの人形っぽさなんかがあって、
導き手としての存在感っていうのが強くてグッと来るなと。
レイカーさんの髪や服装はグッと来るものがあるけど、
メカ作監補佐で入ってる方はこの辺を重点して見てたんだろか?
女性の方でメカ作監って珍しいですよね。
義足ですアピール。
ハルユキの心の動きさえも導いてる感じ。
最後の別れのシーンではレイカーだけじゃなくハルユキもTUしてて、
レイカーを動かす言葉を放つハルユキっていうのが強調されてる感じで、
この辺でバランス取ってるのかなと思ったり。
しかしレイカーさんがアバターで人間らしい生活、
服を着たり食べたりしていたのは、
現実がロボット化というかサイボーグ化しているが故のものだからなのかな。
アバターがどのように具現化されるのか、
っていうのをシルバー・クロウがなぜ飛行アビリティを持つのか、
という謎を引っ張りつつ意識させてくれてる感があるかな、と。
走っていく。
この作品の面白いところは「飛ぶ=空への憧れ」になっていないこと。
そしてアニメもその意思を大事にしているんだなと思います。
流行としてはやはり綺麗な空も見せたいしそれもできるんじゃないかとも思うんですが、
キャラクターがそういう憧れを持っているように見せないことについては注力されてるように思います。
今回の最後の別れのシーンは義足のレイカーより先にハルユキが走っていく、
飛ぶということが走り、歩みに置き換わってるシーンで締めてるのが何とも示唆的かなと。
歩む道は同じ事を示しながら、しばしの別れとハルユキの決意を印象づけてくれるシーンでもあり、
いやぁいい回だったなーと晴れやかに終わってグッときたなと。
これからまたドロドロした回になっていく?のかは原作うろ覚えなのでアレですが、
この回を指針に楽しんでいきたいかなと思います。
5話なんかも一番の決め所だし気合はいってるなーと思ったけど、
今話もアバンからして雰囲気あって良かったな。
スカイレイカーはキツイ話が続いた後の登場キャラクターっていうことで、
その癒し系?な一面が印象深く原作で好きなキャラの1人なので楽しみにしてたんですが、
いい回だったなーと思える回で良かったです。
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