流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

魔法少女まどか☆マギカ 私が求めるハッピーエンド を語る

2012-06-08 23:48:59 | ■アニメレビューとか
現在TOKYO MXで最放送中のまどか☆マギカ。
9,10話が放送されたら記事を書こうと思ってたんで、
色々作品に対する思いを募らせてたわけなんだけど、とりあえずこんな感じで。

http://yaplog.jp/lucyman/archive/1804 10話 感想
http://yaplog.jp/lucyman/archive/1816 11、12話 感想
http://yaplog.jp/lucyman/archive/1875 引っかかるショット

過去記事。
まどか憎しはこの辺で既に語ったような気がするので今回はあまり触れない。





個人的に10話で印象的だったのはこの1ショットの変化。
当時見たときはほむらの歩みの力強さと、
まどかを助けるための永久機関化、
エネルギー化したっていうのを何度も挿入される飛んでいく盾の描写に、
ほむらを載せることでそういう意味合いが付加されてるようで、
まどかの自分を助けて欲しいという魔法少女になってからの罪深い願いが、
こういう描写で描かれてるなと思ったんですが、
今見返してみると新たな発見も。

一つ目は盾が導く先とは正反対に歩いて行く姿。
盾は過去へとほむらを誘うはずが、ほむらはそれについていこうとはしていない。
それは彼女が未来へと進むための道のりを歩いているからに他ならない。
その姿にはやはりグッと来るものがある。

二つ目はほむらが魔女化したまどかを背にして歩き出すという点。
それは杏子がさやかにぶつかっていったことを踏まえるとまるで正反対。
考えてみれば彼女は魔女になったまどかを幾度となく見捨てているのである。



大切な人とどう対自するのかというのを対比したのが9,10話なのではないかと最近思う。
杏子はさやかにぶつかっていき、対してほむらはまどかを置いて過去に戻る。
9話で杏子の作る壁はそんな2人の対比に触れているとも思える。
合理的じゃないけれども不条理に屈しない杏子。
合理的に動いても不条理に潰されるほむら。

また2人の対比は作品における魔女の立ち位置も二分するものである。
杏子は魔女を個人として扱い、その存在を肯定する。

対してほむらは魔女を絶望の総体として扱い、その存在を否定する。
ワルプルギスの夜が複数の魔女の姿で描かれていることもその一端を担っていると言える。
ほむらはまどかの魔女化をまどかの変化として受け止めず、
魔女という別の個体への変化と捉えている節がある。
10話でほむらに寄った物語も、
最終話で魔女まどかをアルティメットまどかが消し去るという展開を用意している。
10話以降、最終話付近でまどかが条件を満たしていないのにも関わらず魔女になるのは、
キュウベイの悪意=魔女がまどかを毒牙にかけたことを強調するためだろうと推測できる。

ここからは個人的な問題だが、
しかしそれは、杏子の祈りの尊さを踏みにじる行為だというところにある。
魔女になったさやかを魔女としてではなくさやかとして扱おうとした杏子を、
せせら笑う行為だとしか受け取れない。
杏子をそそのかしたのはキュウベエだということは理解している。
しかし、魔女をさやかとして扱うということを否定して欲しくはなかった。
彼女が取り戻そうとしたのは魔女の存在とキュウベエの悪意は=ではないというところにある。
魔女にも魔法少女だった元の魂があるはずであり、
魔女の存在はさやかが生きていたという証でもあったはずなのだ。

しかし10話以降で魔女の魔法少女時代を振り返るような素振りは見せず、
まどかはなぜか魔女になっており、アルティメットまどかが自らが生んだ魔女を滅ぼす。
私が嘆いても、杏子が見せた姿を肯定する要素が、この物語には存在しないのだ。
なぜか。

上にも挙げたように、ほむらの歩みは未来に向かっている。
まどかを背にしているのと同じくして盾も背にしている。
それは過去に拘らずただ前へ前へとただ歩んでいく姿だ。
10話以前、杏子の物語が踏みにじられるのも、この勇ましさのためなのだ。
未来を掴むためには、その過去を捨てないとダメなのだ。
だから10話以前は必要のない物語なのだ。
そしてまどかを助けるために魔女たちはその悲劇性、物語を奪われるのだ。
ただの悪意の塊としか認識されないのだ。
それも皆が魔女という存在にならないためなのだ。



しかし、物語に蹂躙され、天地がひっくり返っても起こることない奇跡を願い続ける杏子の姿が、
たまらなく愛おしく、彼女の願いが成就する作品こそが私にとってのアニメだと考える。
私が求めるハッピーエンドを探して、今日も私はアニメを見る。


咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A 8話 を語る

2012-06-06 22:41:20 | ■アニメレビューとか


前作から気になってたんだけど、加治木のまつ毛とかラインが髪と同じ色なんですよね。
他のキャラではそうではないんで、アップになるとちょっと意識しちゃいます。
阿知賀のお姉ちゃんも同様。
この辺は少し気にかかる感じ。

しかし今作の前作キャラは設定というか色が変更されてる感じだったり、
デザイン的な部分だったり、声忘れられてるかな、っていうのもあったり、
牌の処理だったり、イマイチまだ慣れないところがあるし、
それに加えてなかなかいい絵がこなくてちょっと残念な回だったかな。

先生のプロ行き云々のところも車のライトの当たり方とかで情感出してたけど、
なんか芝居と声がついてきてなくてなんだかなーって感じでしたし。



今回のサプライズは2回戦を戦う本編のキャラが登場するところでしたが、
この辺はまだ声がついてなくてちょっとワクワクさせられました。
特に優希の描写なんかは凄くアニメ的というか演出的な処理をされてて、
TVで撮ってる他の対戦者たちとの差異が気になった。
まあ優希がどういう立ち位置にいるのかをはっきり描写はせず、
原作既読者にはその心情を汲ませるような、
思い起こさせるような部分を狙っての光のイメージなのかなと思ったり。



2回戦前と同じような引き方しててちょっと芸がないかなと思いつつ、
照の威圧感を印象づける感じで終わって良かったな。
今回は本編でしゃべって残念な感じの印象ってのが強かったので、
優希たち同様、語らない照の存在感にはワクワクさせられたかな、と。
光での表情の切り取り方が如何にも演出的なんだけど、
そういうところも優希と同じ、しかし輝の存在ははっきりと対戦者として配置されてて、
その手でどうかき回されるのかっていう期待感が募る終わり方だったかな、と。
次回の照無双が楽しみでしょうがないですね。予告だとあんまり片鱗が見れなかったけど。



Image...
加速して行く未来に 描いてく奇跡の形

阿知賀編がどういうものなのかっていうのがEDの出だしに集約されてる気がする。
本編より未来に進んでいく、決勝を早くも見据えている阿知賀編。
個人的に一番好きな部分ですね。
阿知賀編はこの1シーン、このEDのためにあるんじゃないかと思えるくらい。

やっぱり決勝への期待感っていうのも自分にはあるし、
そこでどういう展開が起きるのかっていう逸る気持ちもあったり。
だから自分の決勝への思いすら歌われてるのかなっていう気分にもなって、
決勝がいい作品、いいシリーズとして迎えられることを祈ってしまうわけですよ。
正に奇跡よ起れというか。
まだ見ぬ決勝への思いを募らせてくれるこのEDは今しか味わえない気もするので、
今のうちにできるだけ味わいたい感じ。
というまあどうでもいい話。
次回は中原麻衣が、照が見れるっていうだけでテンション上がってきます。


氷菓 7話 を語る

2012-06-05 21:12:19 | <氷菓>


てんとう虫。
なんこうやって小さい虫の動きを追うところというか、
友人の一部分をガン見するようなところはハルヒの孤島症候群思い出しますね。
温泉に行くっていう旅行っていう部分に掛けていたのかな。



この辺の時間のジャンプは米田さん的かもな、とか。
今回は温泉回ということもあり、
フルメタの武本コンテヤマカン演出回を思い出すような隠し方とか、
男の肉感とか異性的な視点を感じさせる部分とか、
花を印象的に使うようなところとか、
どこか京アニ演出陣がそれぞれ持ってる味を複合させてきたかのような話数だったかな、と。
チャンネルを変えるように色々引き出しを開けて見るように、というか。
まあどうでもいい話か。



ホータローエロいよー。
背中から肋の骨が見えるとかそういう男の肉体に寄っていく新鮮さはあったかな。
こういうところをやるあたり山田さんより変態チックな感じを臭わせるな、と。
タオルを離して地面に落ちていくような柔らかなイメージとか、
ちょっと狙いすぎてはいませんかという気分に。

まあやっぱホータローが女の子の出す音に反応しちゃうとか、
肌に触られてるドキドキ感みたいのは京アニ的な部分というか、
皆が言っている触られてる感、みたいなのがあるんだけど、
今回はあくまで折木の反応を楽しむようなカメラワークで、
こういうところは女の子との触れ合いを求めてる男性視聴者、
折木の反応を楽しむ女性視聴者たちにとっては、
事故を起こしたようなシーン捉えられないかなとちょっと心配に。
個人的には別にキャラと触れ合いたいと思ってないので、
こういうシーンには結構違和感あるっていうか、反感があるかな。
まあソレもどうでもいい話。



伊原のサスペンダーがエロいな。
やっぱ腰の反りみたいのを強調されてる感じっていうか。
そういえば伊原は脱がなかったなー。
その点はガッカリといえばそうかもだけど、
他の3人と違ったアプローチでエロス出しててそういうのが良かったかも。



9人目が急死したってオヤジギャグですかって気がしたのでこの話はデマだと思う。
何気に戸を閉める折木はなんとやら。



同じポーズ。
風呂に行くところでも足並みを揃えているところとか見せたりとかもあったりして、
ちょっと見逃すと色々と置いて行かれる話しだったかもなとも思ったり。
カット数も多い感じだったしオフセリフでシーン切ったりして、
忙しなく進行していった印象が強かったかな、と。



今回は首から上を見せる場面が多くて気になった。
まあアップが多いってわけでもないと思うんだけど、
千反田を手前に置いてのアオリとか、
首から上を意識させる絵作りが多かったような気がしたかな、と。



やっぱ首の描き方が特徴有り気って感じでしたね。
特に折木や里志のアゴから胸までのV字ラインを強調して肉感出したりとか、
男性の体に寄って行くところがやっぱ強烈なイメージになっていたかなと。
この場面は横顔なんですがまあ斜線で首のライン見せてますよね。
この辺の強調具合が気になったかなーと。
ここは里志の表情を作る肩を入れるような動作というかそれによる首の動きというか、
そういうところに目が行くかなーと。
中盤に折木が頬杖ついてるところも隠れてる首に意識が行くようなポーズかなーとか。
まあそういうとこが目が行ったという話。



幽霊の正体見たり枯れ尾花。
千反田が姉弟欲しいとか折木と一緒に推理と千反田への理解を深めていく運び方が印象的だったけど、
千反田が何をやりたかったのか、っていうのが明快でない分ちょっと消化不良だった。
まあ今までの話数で千反田の私気になりますが決め言葉で、
折木との距離を見せるのに千反田を理解していくような面を見せていく、
っていう流れを汲んだ話だということもわかるんだけど、
折木と同じようなことをするとか、折木の推理する姿を見守るような姿勢を見せたりとか、
見せてくるイメージがあまり符合しないような感じで散漫というか、
受け止め切れない感じがあったかな、というか。
千反田の姉妹関係をめぐる推測もどこかズレがあるように思える部分もあるし。
それは純情の行き過ぎからくるものとも思えるけど、うーん。

脚本:芦田杉彦
絵コンテ・演出:内海紘子
作画監督:門脇未来

というわけで内海&門脇回。
この2人が色気出すような印象があまりなかったので結構インパクトあったかな。
キャラクターのやってることを大きく見せたいのかなっていうのもあるし。
特に折木が車酔いしてからの一連とか。
狭い車内で折木主観で足元を広く見せてる感じとかインパクトあったな、と。
このペアが次回どう攻めてくるか楽しみだなぁ。