楽しんでこそ人生!ー「たった一度の人生 ほんとうに生かさなかったら人間生まれてきた甲斐がないじゃないか」山本有三

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鳥海山麓ー獅子が鼻湿原

2012年09月06日 10時10分03秒 | つれづれなるままに考えること
8・20朝、象潟の宿泊ホテルを出発する。

(車窓から鳥海山を見る)


今日、初めて歩く異次元への迷路、かってない癒しの世界。

森へ入る前、これから歩く道路地図を見る。

(獅子が鼻湿原の地図)


観光案内人は、リュックに大きな熊除けの鈴を付けている。

これだけ多くの人が歩くから、熊のほうも恐れをなして近づかない。

「でも、もし出会ったら、くまの目を見てゆっくり後ずさりして、

充分な距離を得てから逃げ出しましょう」とガイドは語る。

杖が沢山掛けてある、必要な人はお持ちください、と書いてある。

そんなにアップダウンがあるのだろうか、心配になってきた。

(山へ入る道)


(山へ入る道2)


いよいよ、山の中へ入っていく。

鳥海山の中を巡って、80~100年かけて湧き出してくる水が、

流れとなって川になり、赤川と名づけられ、

これに架けられた橋を渡る。

湧き出る水の温度は、7~8℃、

冷蔵庫に冷やした水と変わりない。

山道を登ってきた観光客には、喉を潤すにもってこいの水であるが、

手が届かない。

(赤川の流れ)


(赤川に架けられた橋)


(赤川に架けられた橋2)


赤川に掛かる橋を渡ると、いよいよ山中に入る雰囲気で、

木道も登り勾配になり、

この辺りから奇形のブナの木が現れる。

そのようにガイドさんから説明を受ける。

(ガイドさんから説明を受ける観光客)


(ブナの木)


(奇形のブナの木)


(奇形のブナの木2)


(奇形のブナの木3)


(奇形のブナの木4)


(奇形のブナの木5)


ブナの木は、幹の根元から2m足らずのところにこぶが重なり合い、

そこから枝が幾重にも伸びている。

かって炭焼きが行われたこの地では、

積った雪の上に出ている幹を伐って利用していた。

それを繰り返すうちに、切り株がコブ状になったという。

(炭焼きかまど跡)


その木のコブが根元から2mも上にあるということは、

雪がその高さまで降り積もっていたと言うことに驚いた。

そんなに雪深いところで木を伐り、

炭を焼いた先人の苦労が思いやられる。

そして現代があることに感謝したい。

そして一段と高い所に大きな奇形のブナの木がある。

本日観光の目玉、「あがりこ大王」である。

(あがりこ大王)


アガリコとは薪や炭の材料にするために切られた枝の跡が、

こぶ状になったり変形して生長することなのだそうだ。

雪の重みで折れたりして自然にアガリコになることも有るが、

この森のアガリコは人の手によるものだ。

そいして、大王ということは、

この木がこの森の中で一番大きなブナの木であることだ。

ブナの一本の木が何トンもの水を蓄える、

水瓶(みずがめ)の役目をしている事も習った。

コメント (10)
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