チャーミー(台所用洗剤)の宣伝で、老夫婦が手をつなぐシーンがありました。15年も前のことだろうか。調べてみたら、なんと30年前でした。
当時は、とんでもないな恥ずかしいなと感じていました。
私は、腰を痛めた後遺症で右足の指に感覚がなくなり、少し傾いて歩くようになりました。少し回復しました。近くのホームセンターまで歩いていました。妻も一緒です。妻はいつも遅れて歩きます。
妻から35年前の見合いについて聞かされました。見合いの相手と広島の本通りで待ち合わせをしたそうです。その方は、人ごみの中をさっさと歩き、店に入っても自分だけ先に注文したそうです。当然断ったそうです。
ホームセンターからの帰り道は、妻と手をつないで歩きました。時々は手をつないで歩くので違和感も恥ずかしさもありません。少し広めの道路を選択しました。今はときめきより、支えてもらう介護の意味合いが含まれています。そのことを伝えたら笑っていました。妻と一緒に暮らすようになって半年です。いつまでも手をつないで歩ける夫婦でいたいと思います。チャーミーダンスを踊りながら街を闊歩します。
2014年8月18日
外資系の会社に勤めている頃、スイス人のマネージャーが人をほめるレポートを出してほしいと提案しました。部員9人の長所をほめあげてほしいと言われました。欠点はけっして書いてはいけないとも言われました。
最初は、思い浮かびませんでした。人の悪口は簡単に出てくるのに、長所はなかなか思いつきませんでした。最初は、無理やり書き出しました。次第に気持ちが変わってきました。歯が浮くような表現も気になりませんでした。爽やかな気持ちが残ったのを今でも覚えています。
もう一つ気づいたことは、人の長所は意外とあるのだ思いました。視点を変えることで、この人はこんな気持ちでいるんじゃないかと推測ができるようになってからでした。長所を書くことで、その人を認め始めたと思いました。
私達は、悪口を言ったりして自ら心を閉じていることがあります。長所を探すことは、その人を知る近道だと思います。その人が喜ぶ褒め方は、良く観察しないとできません。なにしろ自分が変わるのが解りました。我が子をほめるときのことを思い出してください。知らずに、心がその子に向かい感動したことを自分の言葉で伝えています。
スイス人のマネージャーは、営業マンは聞く60%話す40%、と常に言っていました。彼の長所探しの提案は、爽やかな試みでした。
2014年8月17日