人の真剣さは、伝わってきます。
対話であればこそです。
対話とは、「向かい合って話すこと」と広辞苑に出ていました。
私は、職業(プロジェクトエンジニアー)柄、対話することが多いのです。
時間が限られた対話の連続です。
いつしか、人の能力を瞬間に見抜く能力が備わってきました。
話す内容ではありません。
話をする時の表情であったり、所謂真剣さです。
話す内容は、その人のオリジナリティーではないことがあるからです。
この人なら任せても良いか、また任せてもらえたのです。
この繰り返しを積み重ねた結果です。
私が、相手を気に入ると、相手も私を気に入ります。
これが瞬時に起こるのです。
こんなことがあるので、対話商売は止められないのです。
逆に、見切られることもあります。
お前は、こんなものかと。
対話はいつも真剣勝負です。
文章は、何度でも書き直せます。
文章の中味や勢いは、その人が持つ個性です。
対話にはかないません。
対話の弱点は、場の雰囲気を乱すまいと、調和させることです。
これでは、「先に議事録ができているような会議」になります。
対話は、常に真剣です。
話の脈絡にこそ、その人らしさが顕われます。
話し足りなくても良いのです。
真剣さが伝われば、後でいくらでも肉付けできます。
逆に、繕ったような対話であった場合、あとで修復はできません。
見切られてしまうからです。先入観(第一印象)を覆すには時間がかかります。
興味を持った相手とは、また話したくなるものです。
対話をしている時、嘘はいけません。
ほどなく馬脚を露わす(ぼろを出す)からです。
知らなくても良いのです。あとで肉付けすれば良いのです。
興味を持っていただければ、あとでいくらでも話せます。
「これこれがしたい」と、応募した動機を聞かれます。
専門家に、素人の自分が考えた浅はかな議論は無用です。
転職でも、新卒でも自分がやりたいことを話すのではなく、
意気込みを見てもらうのです。
誰もが、格好良い(望む)仕事にはつけないのです。
若い人に、自分のやりたいことを話しなさいということに無理があるのです。
面接官が聞きたいのは、感じたいのは真剣さです。
この人は、どんなことがあってもやり抜いてくれるな。
自分なりに努力して頑張るな。よくわからないけど面白い人だな。
が見たいのです。
自分のことで恐縮ですが、
40歳前後で初めて、自分の天職を発見したような気がします。
自分にはこれしかできないなと諦めもあったでしょう。
私は、地域おこしの面接試験を受けました。
また、話したいなと思いました。
地域の方々は、真剣でした。私の真剣さは伝わったでしょうか。
この結論が出るまでは、次に挑戦はできないのです。
柳さん いつもゆらゆら 水面這う