故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

身近かだけど、遠い存在

2023-08-07 04:05:54 | よもやま話

絵のタイトルは、「この人はいつもこうです」です。


泣く写真 意地悪姉が 笑ってる

今日のタイトルは、「身近だけど、遠い存在」です。

お父さんのようになってほしくないから、言うのよ。
多くの母の言葉です。
なぜ、一緒に暮らすの。
生まれた僕は、カスなの。
お前はお前と、どうして言ってくれない。

親子も兄弟も、身内で血縁関係がある家族です。
身近にいる、よくわかる人がお父さんだったのです。
飲んだくれで、乱暴で、無知で子だくさんの貧乏です。
お父さんが稼ぐわずかな金で、皆が生き延びた。
気づいていたのか、後から知ったことなのか。

知らずに父を好きになった娘で、
一緒に苦労した母なのです。
子供に夢を託す。
そんな時に出た言葉です。

私は、父のことをよく知らない。
毎日一緒だった、母の本当の気持ちも知らない。
暮らしが嫌だったから、家を飛び出した。
何にもよいことはなかった。
父と母のことも忘れた。

私は妻と暮らしている。
ほくろが何個あるのか知らない。
毎朝、今日は何をするのと聞いてくる。
こんなに身近にいながら何にも知らない。
広島カープが勝つと、喜んでいる。
巨人が勝つと、口数が少ない。

歴史は、勝利したものが後世に残す。
原爆は必要悪だったと、アメリカの若者が学び信じる。
落とされた側の子供が、被爆した出身地を隠す。
そんなことがあったのかと、アメリカの若者が後に知る。

年代を超えて、空間を埋めて理解しあえることはあるのか。
勝ったものと負けたもの。
酷いことをされたものと、したもの。

経験し、話を聞き、わが身の危うさに気づき始めてわかる。
故郷がどんなに素晴らしいか、身を寄せ温め合った家族を思い出す。
お父さんのように素晴らしい人になりなさいと、言いたかった母を思う。

2023年8月7日
コメント
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