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エグゼクティブ・エフォート(Executive Effort)の働き ~意志と自律・遂行制御・ワーキングメモリ~

2015年04月18日 | 動機づけ・モチベーション・習慣




『エグゼクティブ・エフォート(Executive Effort)の働き ~意志と自律・遂行制御・ワーキングメモリ~』

(1)エフォート(Effort)のはたらき
 1)作業負荷:2倍の作業量を、同じ時間で行う、など。
 2)二重課題・マルチタスク:一度に複数の作業を、掛け持ちで行う。
 3)長時間の作業従事(Time-on-task):ミスのないように、注意力を維持する。
 4)熟慮を働かせるための動機づけ(Executive Effort):直感的な判断ではなく、熟慮を働かる必要があるとき。

(2)エグゼクティブ・エフォート
 1)注意深さのための動機づけ:タスクマネージャーやエラーモニタリングを作動させる。
 2)熟慮を働かせるための動機づけ:日常の直感的な判断は、リソースを消費しない。
   しかし、熟慮は注意深さを作動させるので、リソースを供給する必要がある。

(3)目標と意志による動機づけ ~達成動機~
 1)エフォートを働かせるのは、目標と意志。
 2)目標を達成しようとする意志が、コントロールする。
 3)やりたいことではなく、すべきことに自分を向かわせる。自制と自律、持続の動機づけ(自覚と意識)。
 4)学校(学業)の動機づけ。

(4)ワーキングメモリによる自家発電
 1)ワーキングメモリの中央実行系は、背外側前頭前野と帯状回前部の機能結合として実現している。
 2)ワーキングメモリ活動はそれ自体が熟慮であり、さらにエフォートを自家発電させることができる。


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