徒然なる日々からの歳時記

徒然なるままに日々の歳時・興味を綴っております。

教養としての酒学

2012年08月07日 | 本と音楽の話題
ワイン蘊蓄レベル強化中

ちょっと面白そうなワインに関する新書本を読んでみようかと思い,本屋を物色。

琴線に触れた本の副題が,この記事の表題。「比較ワイン文化考-教養としての酒学-」

「教養としての酒学」というのは,蘊蓄収集好きの私の波長にぴったり合う感じで,内容もなかなか興味深い。初版が1981年と30年以上前の本なのですが,西洋の食文化に根ざしたワインが,あまたある「酒」の一つでは決してないことを,様々な角度から述べていて,非常に含蓄に富んでいます。

例えば,ワインとは何か問われ,「ワインとはブドウからつくった酒」と答える日本人と,「ワインとは発酵したブドウ果汁」と答えるワインを常飲する民族との間に横たわるものは何かとか・・

収穫を祝うワイン(果実酒)と収穫時(醸造前)に祈る日本酒(穀類の酒)の違いは何によってもたらさせ,両者の違いは,それぞれの酒にまつわる文化をどう特徴付けているのか?とか・・

後で語りたくなる話が満載です。

写真は,日本のワインの父と呼ばれている川上善兵衛が創業した岩の原葡萄園のオリジナル。西洋の食文化に根ざしたものがワインであれば,移入され日本で育てられてきたワインは何なのか?気になりますね(笑)

→ 麻井宇介『比較ワイン文化考-教養としての酒学-』中公新書
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