福島原発事故、放射能漏れの影響は?(ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト) - goo ニュース
もはや、一日一回は目にする原発事故関連のニュースですが、
大体が
「放射能物質は検出されているが害の無いレベルです。」
とか
「すぐに健康に影響を及ぼすレベルではありません。」
とか
「レントゲンやCTに比べれば全然低いレベルです。」
なんて、表現で安全性を訴えております。
何故か、私はこの表現方法にずーーーーっと違和感があったのです。
そして、その理由がよーやく判りました。
安全なレベル
という表現に違和感があったのです。
実は私、先天性の心臓病でした。
心室中隔欠損症ってヤツです。
右心室と左心室の間にある壁に穴が開いており、
心臓の中で動脈の血液と静脈の血液が混ざってしまうのです。
一種の奇形ともいえる病気です。
結果として、子供の頃の私は抵抗力が低いせいで病気をし易く、激しい運動はNG。
つまり私は深窓のお坊ちゃまだったわけですね。
・・・・・ビンボーでしたけど。
で、なぜ私が心臓病になったかと言うと・・・・・。
現在の研究でも中隔欠損症の原因は遺伝的な要素が無い以外分かっていないそうです。
しかし私の場合、一つだけ心当たりがありました。
母が私が体内にいるときにレントゲンを撮ったのだそうです。
妊娠3ヶ月のときに。
学会などは放射線が胎児に与える影響について基準値を策定しており
放射線量の最低ラインを100mGy~200mGyとし、
それを超えない放射線量ならば胎児への奇形等の影響はない、としているのだそうです。
(※mGy:ミリグレイ←mSv:ミリシーベルとほぼ等価)
現在のデジタルレントゲン技術は昔の銀塩を感光させる方法に比べて格段に進歩しており、
X線の照射量は1/10くらいになっているようです。
つまり現在の一般的なX線撮影が1.5mGyくらいだとしたら、
当時の卵だった私は15mGy×撮影枚数分、被爆したことになります。
従いまして、安全とされているX線の放射線量は下回っているはずです。
多分。
でも、私の母はこの事をとても後悔していたらしく、
私に対して済まない気持ちをずっと持ち続けていたようでした。
実のところ放射線の被爆量に本当に安全な閾値と言うものは誰も示せないのだそうです。
そして、もし万が一、愛する子供や、これから生を受ける子供に何らかの影響があったのなら
残るものは激しい後悔と自責の念です。
そんな事情もあって、私は
放射能を無闇に怖がって、水を買い占めたり、食品を産地で選り分ける人のことを
一概に非難する気になれないのです。