にうすと日常について考えてみた

ニュースと日々思った事をつらつらと書き綴ってみました

認知症の身内を持つ家族の苦労と苦悩と生き甲斐とは?

2011-11-08 23:39:30 | Weblog

「家族が認知症」3割=介護で苦労「目離せない」―製薬会社調査(時事通信) - goo ニュース

ヤフコメでも議論が沸騰しておりましたこのニュース。
家族を介護する人は人生をかけて面倒を見ている人が多いだけに、切実な書き込みが多かったように思えました。
きっとgooブログでもこのテーマを取り上げている人も多いと思います。
私自身、自分の母がアルツハイマー性の認知症であり、要介護4です。

以下に改めて認知症を患った家族を介護する苦労というものを挙げてみました。
もちろん、全ての人が当てはまるわけではありませんし、
(※介護者の所得や認知症の症状、その人の置かれた立場によって事情が異なる事を予めお断りしておきます。)

・認知症は進行性の病気であり、完治させる治療法は見つかっていない。
→ つまり終わりの見えない闘いである。
・お願いしても理解してもらえない、理解したとしてもすぐに忘れてしまう。
→ つまり、口で言っても無駄。
・24時間労働である。
→ 一人では無理、精神的にヘトヘトになる。
→ 外に出る機会が減り、社会的に孤立しがちになる。
・経済的な負担が大きい。
→ 外に出て働かなければならない。でも、介護でできない。
・認知症患者に理想的な人格者はいない。
→ 認知症の症状とわかっていても我慢ができない。それがたとえ自分の親であっても。
・何よりも愛する人であること。
→ 気持ちの切り替えが難しい、もしくは無理。

そしていくつか誤解があるのも確かです。
「認知症が進んだら親は親でなくなる。」
・・・・・と思うかもしれませんが、
理解力が衰え、記憶が数分や数十秒で揮発してしまっても
その刹那刹那は親のままです。

「実の息子(or娘)である自分を職員と間違えるほど全て忘れてしまった。」
・・・・のではなく、覚えていることはきちんと覚えていますが、
人によって自分の子が小学生だったり高校生だったり、時間の退行の度合いが違います。
私なんか親父と間違えられます。
高校生のはずの息子が40過ぎのオッサンだったら、分からなくなるのも無理もありません。
そして、今の私は親父が同じだった年の頃に似てきたようです。
つまり、よく覚えている証拠という事。
誰にでも当てはまるとは限りませんが、
そんな風に考えると思い当たる節のある人は多いと思います。

「ボケてしまったら楽」
・・・・というのは嘘。(だと私は思っています。)
個々のパーソナリティーは生きています。
自分がしっかりしなければと本人も必死なのです。
家内の祖父の死の4か月前に行った言葉が忘れられません。

「オレも自分がこうなるなんて思わなかった。」

そして、家内の祖父がなくなった施設で今、家内の祖母が入所しております。

そして、私の母はアルツハイマーと診断されて9年が経ち、
今月から特別養護老人ホームへの入所が決まりました。
費用は・・・・今までもこれからも大変です。