にうすと日常について考えてみた

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技術職の転職

2012-09-15 00:24:19 | Weblog
転職限界年齢の平均は43.4歳!(R25) - goo ニュース

転職限界年齢・・・中年サラリーマンには辛い言葉です。
認めたくないだけに、余計にね。

でも、事実は事実。
ノウハウを会社の中だけで閉じ込めたい日本の企業は中途採用には及び腰で、
どちらかというと若くてまだ染まり切っていない人材を採用して、
自社の色に染める傾向が強いみたいです
また、一部上場クラスの企業の40過ぎの総合職の給与は新人2人分である事を考えると
慎重にならざるを得ません。

最近、転職の記事が心なしか増えている様に思えるのは、
日本の基幹を背負ってきた電機業界のリストラで、
延べ10万人は下らないであろう大粛清の嵐が吹き荒れているからだと思えてなりません。
きっと引用記事をみて気が重くなっている技術屋さんは多いと思います。

でも、技術職の転職は年齢だけで片付けられる問題ではありません。
何故なら技術屋のキャリアというものはバカにならないからです。
数多くの失敗をしている人は、とても貴重なのです。

特許で失敗した人は誰よりも特許の重要性を認識して何が一番嫌な特許であるかも知っているし、
製造で失敗した人は品質管理の恐ろしさを誰よりも身に染みていますし、
開発で失敗した人はマーケティングの重要性と納期の守れないエンジニアリングの価値が如何ほどかを言葉に出来ないくらい知っています
一方で成功体験をした人はその喜び、達成感、快感を忘れないでいます。

何れも今の時間外労働が制約されて、中々製品化に立ち会えないでいる若手エンジニアには得にくいモノです。
そんな貴重な経験を積んだ熟練エンジニアが海外に流れて行くのだとしたら、
今後の日本の製造業は永遠に闇に閉ざされてしまう。

電機業界のエンジニアだからといって、他の部門に役に立たないなんて事はありません。
むしろ、電機業界の持つダイナミックなノウハウを持った貴重な戦力、助っ人になり得ます。

是非とも自動車、化学、石油、金融、建築、食品、アパレルなど、
自分には関係ないと思っている業種の人事部門の方々は電機業界にいる世界有数のエンジニアを入手できるチャンスだと思い、積極的な採用をして頂きたいと願っています。

事実、私は一年前に転職しましたが、異業種の文化の違いは想像以上で、
学ぶべき点、改善しなければならない点、先輩エンジニアとして若手に伝えたい事、がたくさんありました。
結果として、私は非常に楽しく仕事が出来ていますし、成果も上げつつあります。

転職を希望する人、しなければならない立場の人、
諦めず、腐らず、チャンスが来るのをひたすら待って、チャレンジする事を諦めないでください。