国内電力の9割を再生可能に:イスラエルでの提案(WIRED VISION) - goo ニュース
太陽光発電(引用のニュースにあるのは太陽熱発電ですが)は、
天候に左右されるのはもちろんですが、夜になると絶対に役立たずです。
従って、どうやって昼間に生産したエネルギーを蓄えるのかは、永遠のテーマです。
日本では、大規模なエネルギー貯蓄として揚水発電、
中規模の蓄電システム(例えば風力発電とセットにするような)としてNAS、
小規模、家庭用がリチウムイオン電池と位置づけられているようです。
電気をどんな形で蓄えるか?
揚水発電は位置エネルギーで蓄え、
NASやリチウム電池は化学エネルギーで蓄えるわけですね。
NASの長所は、蓄電コストがリチウムの3割程度で済むこと、
そして適用範囲がリチウムの10倍以上で大容量向きであること。
短所はナトリウムや硫黄を溶融状態にして動作させなければいけないという構造上の問題から、
常に高温に保たなければならず、非常用には向いていないということ。
常に動作しないとkW数当たりの蓄電コストが嵩んでしまいます。
リチウムは全世界的で積極的な研究開発競争が繰り広げられているので、
性能と低コスト化が著しく、一気に蓄電界のスタアへと踊りだしました。
電気自動車やプラグインハイブリッド車に搭載されるのもリチウムイオンバッテリーですし、
最近では電動工具がリチウムイオン電池を用いるようになってすごく軽くなりました。
極端な話ですが、
電気自動車に搭載されているリチウムイオンバッテリーを家庭用の電源として組み込むことで、
電気使用量のピークカットをしようとするアイディアが
アメリカ判のスマートグリッド構想ではあるみたいです。
少々乱暴なやり方だとは思いますが、一家に一台ある車が蓄電の役目をしたのなら
まさに「一人一人の力が・・・・」ですね。
で、我が家では太陽光発電はほんの少しだけしております。
しかし、これはサブシステムで、メインはOMです。
http://omsolar.jp/omsolar/
要は屋根で暖めた空気を床下の蓄熱コンクリートの中で貯めるという単純な構造です。
太陽光発電のパネルは、暖められた空気を床下へ送るモーターの駆動用電源なのです。
私個人的な意見としては、
熱を熱で蓄えることが変換ロスが少なくて、最も効率的だと思っております。
しかし、OM住宅ならば家全体がポカポカであると思うのは、たぶん間違いだと思います。
OM住宅の基本構想として、下から上へ空気の通り道を作って家全体を暖めるようになっています。
暖かい空気は当然上に集まりますので、一階は思うほど温かくはありません。
それを補おうとエアコンをつけても、エアコンの暖気も上に行ってしまうので、
電気代がバカにならないこともあります。
(1月~2月分の電気代が2万円を超えました。
しかも、2月~3月に節電したのに東電からは1月分と同額を請求されました。
何の予告も、お詫びもなしに、イキナリ請求されました。)
家全体が断熱効果の高い家ですので最低でも室温が10℃くらい(外気温プラス10~15℃)、
我慢すれば我慢できるのですが、ぽかぽかには程遠いですね。
そこでカミさんが2階への空気の通り道である階段兼吹き抜け部分にロールカーテンを取り付けて
(実際の作業は私)、2階へと暖気が抜けないようにしたら、1階はだいぶ暖かくなりました。
震災後、3月とは思えない寒い日が続きましたが、
どうにかこうにかエアコンなしで過ごせています。
人類が頼るべき原子力の代替エネルギーは何か? /三宅 信一郎(INSIGHT NOW!) - goo ニュース
原子力発電は不要だ!という意見が日に日に高まっております。
無理もありません。
一旦制御不能になるとここまで手に負えないものだとは
誰も思いもよらなかったわけですから。(たぶん当事者の東電ですら)
政府や電力会社の「原子力は安全でクリーンなエネルギー」という広告は
今となっては嘘であったということになってしまったわけです。
理由はどうであれ、原発事故は結果責任です。
民衆に芽生えた不審の目は、簡単には消えないでしょう。
新しい原子力発電所の建造は、難しくなってしまいました。
では、日本の全電力エネルギーの30%を賄っていた原子力エネルギーに代わるエネルギーはあるのでしょうか?
・・・・残念ながら直ぐには用意できません。
従って、原子力エネルギーの開発は今後も継続しなければならないのも避けがたいと思います。
では太陽エネルギーや風力エネルギーがエネルギーになるか?
・・・・まず無理でしょう。
今回の計画停電で思い知らされましたが、安定した電力が社会のインフラにどれだけ必要か。
天気に左右される太陽発電や風力発電が主流となるグリッドはあまりに非現実的です。
ヨシズミが明日のエネルギー予報をしている姿なんて見たくも無い。
比較的短期間で用意できる安定したエネルギーは、私はやはり石炭だと思います。
もちろんCO2問題は避けて通れません。
したがって、CO2を排出しない石炭火力エネルギーの開発を急がなければならないのです。
CO2を高圧力で液体(あるいは超臨界状態)にして地中に埋めるというアイディアは、
実現段階にあると聞いております。
油田の採掘で、単に吸い上げるだけではなく海水や高圧ガスを注入して圧力を加えることで、
採掘率を向上させる技術があります。
今のところこれによってガスが噴出したなどの事故が起こったという報告は無いようです。
問題は日本でガスを閉じ込める地層があるかどうかだと思います。
(一部では高圧の深海に閉じ込めるアイディアもあるのだとか。)
ちなにみCO2ガスを閉じ込めるのには、まず排ガスからCO2ガスを分離しなければなりません。
石炭を空気中で燃やすと、排ガスはCO2と窒素ガスが2:8の割合で排出されます。(その他、水など)
これからCO2を分離するのは大変です。
分離をするにはエネルギーが必要になりますから、
その分のエネルギーロスは発電効率の低下ということになります。
発電効率が低下するということは、電気代の高騰という形で跳ね返ってくるわけです。
あまり嬉しくは無いですね。
すでに提案されている技術ですが、
私は純酸素を発電ボイラーへ送り込む方法を支持したい。
純酸素を送り込んで石炭を燃焼させれば、排出されるのは殆どがCO2、そして水です。
これなら分離の手間が不要となります。
当然、酸素を生成するエネルギーが必要になりますが(※)、
例えば水から酸素を生成すると水素が発生します。
水素は燃料電池のエネルギー源となり、したがって、車の燃料になりえるわけです。
燃料電池とリチウム電池のハイブリッドシステムは、
駆動系(電気モーター)を共用できるため、とても相性がよく
しかも電気自動車の最大の弱点の巡航距離の短さを補うことが出来ます。
いずれにせよCO2の回収によって発電効率は下がりますが、
火力発電システムそのものを高効率化するプランは東京電力の主要項目の一つとなっており、
開発が進められております。
まず、発電効率を上げる一番の方法は、
(熱エネルギーサイクルの原理から考えれば判ることですが)ボイラーの温度を上げることです。
そのためにボイラーや配管材料、あるいは溶接技術の開発が20年計画で進められていますが、
それを前倒しすることです。
また別のアプローチとして、石炭の液化技術によりガスタービン発電を可能にすることが挙げられます。
問題点は安定しているとはいえない石炭の品質の産地ごとのばらつきのため、
安定した燃料が得られないこと。
とりあえず火力発電の見直しだけでも、
安定した電力が得られ、CO2の削減効果はかなり高いものになるはずです。
その間に原子力エネルギーの安全な運用、今回の事故をもらたらした要因の解析、
あるいは存続or廃棄について、キチンと検証されることを望みます。
(※工業的に酸素を得る方法としては空気から単離するのが主流です。)
落書き・侵入…東電へ抗議過熱 自衛に寮表札の社名隠す(朝日新聞) - goo ニュース
この度の震災で地震被害だけだったら被害者はどのくらいだったのだろう?
津波被害で事態が収拾していたら、今頃は復興に向けた足取りが目に見えてくるはずだった。
しかし、原発事故で事態の収拾が難しくなってしまったことは否めません。
一言でいえば、地震や津波は天災、原発事故は人災。
マンガ『俺は鉄平!』で鉄平のオヤジさんが
「俺はな、地震とか崖くずれとか天災で死ぬの構わねぇ
だけど、ブったるだ連中のせいで死ぬのはまっぴらだ!」
というセリフがあります。(注.かなりうろ覚えですがこんな主旨でした)
天災であれ人災であれ、身内の突然の死は受け入れがたい試練です。
しかし、それが人災であったとするなら憤懣やる瀬ない気持ちになる人が多いでしょう。
まだ、原発事故による直接的な死者はありませんが、
復興を完全にストップさせてしまい、付近の被災者の救護活動を妨害し、
今後この事故が21世紀最大の公害へと発展する可能性を含んでいるわけです。
それが『ブったるんっだ連中』によるものである可能性が日に日に濃厚となりつつあるわけです。
公害病の元凶となった企業は、常に過去の事故の悪評を背負って活動しなければなりません。
水俣病(チッソ)、カネミ油症事件、森永ヒ素ミルク中毒事件
その一端を背負った企業は、存続する限り大きな十字架を背負い続ける事になります。
しかし、東電は寮や社員寮、体育館、保養地などの施設を被災者に開放するなどの対応も遅れています。
東京電力、被災者受け入れわずか24世帯(4/1付けサンスポより)
今一度、東京電力の社員の皆さんには
「今回の事故は一部上層部のヘマによるものだ」
とか
「原子力政策は東電はなく政府が主導し、それに従わざるを得なかった」
などと、(心の中で)言い訳しないで、一人一人が当事者意識を持って対応して頂きたい。
その積み重ねが、今回の失態を挽回できる唯一無二の方法ではないでしょうか?
日本の真の色が光るように 外国メディアも混乱しまくった大惨事のその先で(gooニュース・JAPANなニュース) - goo ニュース
日本人が被災しながらも規律を守る国民性であることが、世界で報じられています。
理由はいろいろあるでしょうけど、これは誇っていいことだと思います。
しかし、本当に誇れることなのか疑問に思うこともあります。
もしかしたら、裏を返せば日本人の短所でもあるような気がするからです。
悲惨な状況でも譲り合い精神を持ち、暴動や略奪が起きないことはすばらしいことです。
しかし、日本人はどうしてこうなのか?
私なりに考えてみますと、
「日本人は止まる(止める)ことができない国民性」
であることに一つの原因があるような気がします。
何が止められないかというと、日常生活を止めることができないような気がします。
もしも暴動や略奪行為に走ったら、もはや愛する地元にいられなくなります。
日常生活の人付き合いが災害時でも続いている(止まらない)のではないでしょうか?
私の住む茨城県も被災地であり、地震の直後お店(コンビニ以外)は殆ど開店してました。
理由は天井が落ちたり、酒類のビンが落ちて割れて散乱したりして、危険だったからで、
片付けが終了し次第、再開したお店が多かったようでした。(つくばでは)
地震があったのが金曜日で、早いところでは土曜日、
日曜日辺りから大抵の店は在庫限りであるけど営業を再開しました。
しかし、価格はいつも通りの価格で、
しかも金曜日の朝のチラシで「広告の品」と銘打った商品は、
本当に広告の通りの価格で売っておりました。
この非常時にありがたいカップラーメンもです。
よその国だったら地震の直後、すぐさまぼったくり価格にして売り出すだろうに、
日本のお店は異様に律儀です。
もしも、日本でそんな露骨なことをやったら、もう2度とそこでは商売は出来ないでしょう。
震災の影響で水も満足に手に入らないような状況でも、
日本人は決して日常生活を手放さない、
そんな国民性を垣間見たような気がします。
これが短所となると・・・・・・例えば今回の原子力事故。
完全に硬直した組織による弊害が出ました。
もしも日本の政治家や官僚、企業がもっと柔軟な発想の持ち主で、
少しでも危険性の可能性を察知して、
従来の主張を覆して大きな決断が出来たのならば、
今回の事故は防げていたのかもしれません。
止める事の出来ない日本の原子力政策の成れの果て・・・・
今回の事故はそんな一面があったような気がします。
止まることが出来ない国民性は、「硬直化」という欠点にもなりうるのではないか?
単なる私個人の憶測ですが、今回の震災を通してそう思いました。