⑧🐄🐄ウシ🐄🐄
生活する中で、「友人」はいるだろうか。
気を許せる人、年の離れた友人、ライバルのような友人。
様々な友人像がある。
過酷な自然界でも「友人関係」を持つ代表的な動物、
🐄ウシ🐄
牛乳、バター、チーズ、ヨーグルト、牛肉、革製品…と、
人間の生活になくてはならない動物である。
ウシは高い社会性を持った動物である。
群れで行動し、リーダーの元、明確な順位づけのある「タテ社会」で生活している。
この順位は、ウシ同士が1対1で角を付き合わせて戦って決まる。
上位のウシがエサを食べ終わるまで、
下位のウシは食べることができないのだ。
一方で「ヨコ」のつながりも強固であり、
ウシは同じ群れの中に同性の「親友」を持っている。
不思議なことに、この親友同士を引き離すと、
強いストレスを感じ、互いに弱ってしまう。
反対に、見える範囲に親友がいると、
乳牛の場合は、乳の出がよくなって、牛乳の生産効果が上がる。
また肉牛も、ストレスなく育ったウシの肉は柔らかく、
味も格段によくなることが知られている。
深い関わりがなくても、人間は生きていけるかもしれない。
けれど、人生を味わい深く、おもしろくしてくれるのは、他者の存在である。
磨きあえる、癒しあえる、よい友人がいることで、
味わい深い人間に成長していくことができる。
🌸人類の文明を500年早めた動物🌸
ウシは必ず偶数で行動する。
1頭で放牧すると不安からパニック状態に陥り、牧場から脱獄を図ることもある。
逆に、3頭など奇数の群れで放牧すると、1頭がのけものになってしまうことが多いのだ。
また、身体は大きいが、ウシは草食動物。
野生では捕食される側であるため、
警戒心が強く、臆病な性格をしていることが多い。
自分より目線の高い動物は、
すべて自分たちより大きいと思っているので、
人間のことも、自分たちより巨大な動物だと思っているようだ。
しかし、イヌやネコと同じく人間のしぐさや表情から敵でないことを理解し、懐くこともある。
主に畜産動物として人間との関わりが深く、
人間の文化に深く根付いているのは紹介した通りだ。
乳牛や肉牛はもちろん、農作業や運搬、皮革の利用に至るまで、
人間の衣食住すべての生活を支えてきた。
驚くことに、新石器時代にはウシが家畜化されていたという。
エジプト文明はメソポタミア文明など、世界の有力な文明は、
ウシを使役することによって築かれてきたのだ。
このような歴史を持つウシだが、
「ウシがいなかったら我々の文明は、あと500年以上は遅れていただろう」
と言われている。
ラスコーやアルタミラにあるものなど、旧石器時代の洞窟壁画にもその姿が描かれている。
現在、世界全体では約13億5,000万頭、ほぼ中国の人口と同じくらいのウシが飼育されている。
侮蔑の対象になることが多いブダに対し、ウシは神の使いや神そのものとして崇められてきた。
アフリカのハマル族の間では、成人の儀式として、ウシの上を往復する儀式があり、
マサイ族の間でウシは最も重要な財産として通貨の代わりとしても機能している。
日本の場合は、食用として欠かすことのできないものになっているが、
牛肉が一般的に食べられるようになったのはつい最近で、明治時代以降のことだ。
不浄や殺生を嫌う神道や仏教の影響のほか、
農耕の担い手であるウシが食べられてしまうと困る、
という危惧から肉食を禁止していたという。
また、牛乳はもともと高級品だったが、
一般家庭に本格的に普及したのは第二次世界大戦後、学校給食に取り入れられるようになってから。
食用としての歴史は浅いのだ。
余談だが、
「寝る前にホットミルクを飲むといい」
という説があるが、
科学的な根拠は定かではない。
ミルクには睡眠を促進する成分が入っているのは確かだが、
牛乳1パック飲んでも必要量に達しないのだ。
(ただし、ウシの子供には効果的なようで、まだ弱い乳飲み子にミルクを飲ませることで、安全なところでぐっすりと眠らせ、その間に母親が食事を摂るなど別の用事を済ませることができる)
ホットミルクを飲むとよく眠れるというのは、
人間も赤ちゃんの時ときはミルクを飲んで眠りについた記憶があるので、
寝る前にあったかいミルクを飲むという行為自体が眠気を誘うのだろうと考えられている。
最後に、よく寝ているようなイメージがあるウシの平均的な睡眠時間は3時間程度。
実にショートスリーパーな生き物なのである。
🍀ウシの豆知識🍀
・落ちている釘などの金属を飲み込んでしまうので、胃を傷つけないように磁石を飲ませている。
・闘牛で使われる布が赤いのは、ウシだけではなく観客を興奮させるため。
・外国で生まれ育っても日本で3ヶ月飼育すると国産牛として表示できる。
・1番大きな胃が左側にあり、その胃を圧迫しないように右側を下にして寝るので、身体の左側のほうが味がいい。
・鼻に指紋のような個体を識別できるしわ(鼻紋(びもん))がある。
・600万円相当の精子が盗まれた事件が起きた。
(「LIFE 人間が知らない生き方」麻生羽呂、篠原かをりさんより)
生活する中で、「友人」はいるだろうか。
気を許せる人、年の離れた友人、ライバルのような友人。
様々な友人像がある。
過酷な自然界でも「友人関係」を持つ代表的な動物、
🐄ウシ🐄
牛乳、バター、チーズ、ヨーグルト、牛肉、革製品…と、
人間の生活になくてはならない動物である。
ウシは高い社会性を持った動物である。
群れで行動し、リーダーの元、明確な順位づけのある「タテ社会」で生活している。
この順位は、ウシ同士が1対1で角を付き合わせて戦って決まる。
上位のウシがエサを食べ終わるまで、
下位のウシは食べることができないのだ。
一方で「ヨコ」のつながりも強固であり、
ウシは同じ群れの中に同性の「親友」を持っている。
不思議なことに、この親友同士を引き離すと、
強いストレスを感じ、互いに弱ってしまう。
反対に、見える範囲に親友がいると、
乳牛の場合は、乳の出がよくなって、牛乳の生産効果が上がる。
また肉牛も、ストレスなく育ったウシの肉は柔らかく、
味も格段によくなることが知られている。
深い関わりがなくても、人間は生きていけるかもしれない。
けれど、人生を味わい深く、おもしろくしてくれるのは、他者の存在である。
磨きあえる、癒しあえる、よい友人がいることで、
味わい深い人間に成長していくことができる。
🌸人類の文明を500年早めた動物🌸
ウシは必ず偶数で行動する。
1頭で放牧すると不安からパニック状態に陥り、牧場から脱獄を図ることもある。
逆に、3頭など奇数の群れで放牧すると、1頭がのけものになってしまうことが多いのだ。
また、身体は大きいが、ウシは草食動物。
野生では捕食される側であるため、
警戒心が強く、臆病な性格をしていることが多い。
自分より目線の高い動物は、
すべて自分たちより大きいと思っているので、
人間のことも、自分たちより巨大な動物だと思っているようだ。
しかし、イヌやネコと同じく人間のしぐさや表情から敵でないことを理解し、懐くこともある。
主に畜産動物として人間との関わりが深く、
人間の文化に深く根付いているのは紹介した通りだ。
乳牛や肉牛はもちろん、農作業や運搬、皮革の利用に至るまで、
人間の衣食住すべての生活を支えてきた。
驚くことに、新石器時代にはウシが家畜化されていたという。
エジプト文明はメソポタミア文明など、世界の有力な文明は、
ウシを使役することによって築かれてきたのだ。
このような歴史を持つウシだが、
「ウシがいなかったら我々の文明は、あと500年以上は遅れていただろう」
と言われている。
ラスコーやアルタミラにあるものなど、旧石器時代の洞窟壁画にもその姿が描かれている。
現在、世界全体では約13億5,000万頭、ほぼ中国の人口と同じくらいのウシが飼育されている。
侮蔑の対象になることが多いブダに対し、ウシは神の使いや神そのものとして崇められてきた。
アフリカのハマル族の間では、成人の儀式として、ウシの上を往復する儀式があり、
マサイ族の間でウシは最も重要な財産として通貨の代わりとしても機能している。
日本の場合は、食用として欠かすことのできないものになっているが、
牛肉が一般的に食べられるようになったのはつい最近で、明治時代以降のことだ。
不浄や殺生を嫌う神道や仏教の影響のほか、
農耕の担い手であるウシが食べられてしまうと困る、
という危惧から肉食を禁止していたという。
また、牛乳はもともと高級品だったが、
一般家庭に本格的に普及したのは第二次世界大戦後、学校給食に取り入れられるようになってから。
食用としての歴史は浅いのだ。
余談だが、
「寝る前にホットミルクを飲むといい」
という説があるが、
科学的な根拠は定かではない。
ミルクには睡眠を促進する成分が入っているのは確かだが、
牛乳1パック飲んでも必要量に達しないのだ。
(ただし、ウシの子供には効果的なようで、まだ弱い乳飲み子にミルクを飲ませることで、安全なところでぐっすりと眠らせ、その間に母親が食事を摂るなど別の用事を済ませることができる)
ホットミルクを飲むとよく眠れるというのは、
人間も赤ちゃんの時ときはミルクを飲んで眠りについた記憶があるので、
寝る前にあったかいミルクを飲むという行為自体が眠気を誘うのだろうと考えられている。
最後に、よく寝ているようなイメージがあるウシの平均的な睡眠時間は3時間程度。
実にショートスリーパーな生き物なのである。
🍀ウシの豆知識🍀
・落ちている釘などの金属を飲み込んでしまうので、胃を傷つけないように磁石を飲ませている。
・闘牛で使われる布が赤いのは、ウシだけではなく観客を興奮させるため。
・外国で生まれ育っても日本で3ヶ月飼育すると国産牛として表示できる。
・1番大きな胃が左側にあり、その胃を圧迫しないように右側を下にして寝るので、身体の左側のほうが味がいい。
・鼻に指紋のような個体を識別できるしわ(鼻紋(びもん))がある。
・600万円相当の精子が盗まれた事件が起きた。
(「LIFE 人間が知らない生き方」麻生羽呂、篠原かをりさんより)
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