🍀🍀ともに生きる🌸🌸
動物🐶は多細胞生物🍀である。
動物🐶は多数の細胞から構成されており、
その多数の細胞が協調🌸して活🍀動している。
動物の進化⚡️は、一部の細胞が自ら独立性🌸を下げ、
「全体の一部」として機能🌸することを選んだ時から始まった。☀️
単細胞から多細胞への進化は、
歴史上、何度か起きている。
そのうちの一度が動物🐶とつながった。
植物や菌類、さまざま海藻へとつながった進化⚡️もある。
その他、あまり知られておらず、
注目👀もされない生物へとつながった進化⚡️もある。
それぞれが単独で海🌊の中を漂っていた単細胞生物がいつかの時点🌟で出会い、
結合して多細胞になり、それがやがて動物になったのではないか、とつい考えたくなるが、
おそらくそうではないだろう。😊
単細胞生物🍀の細胞は分裂⚡️をする。
通常は細胞が起きると、母細胞🌸と分裂💢に生じた娘細胞🌟は完全に別れて生きることになる。
ところがある時、細胞分裂が起きたのに母細胞🌸と娘細胞🌟が完全に分かれない、ということがあった。
これが動物🐶の起源🌟だと思われる。
現在でも、単細胞生物が分裂したのに、
その後、母細胞🌸と娘細胞🌟が完全に独立しないということは時々起きる。😊🎵
仮に、分裂が何度か繰り返されたにもかかわらず、
新たに生じた細胞🍀がどれも独立しなかったとしよう。
独立せずに、すべての細胞がともに生きるようになったのだ。😊🎵
この集団を構成する細胞🍀たちは、ともに海🌊を漂い、ときには細菌🌸など食べるだろう。
だが、この細胞集団が次にどういう進化をしたのかは、
今のところよくわかっていない。
いくつかの説があり、それぞれに一応の証拠🍀はあるが、
どれを正しいと判断⚡️すればいいかはわからない。
現状、最も有力とされる説では、
この細胞集団がどこかの時点⭐️で海🌊の中を漂うのをやめた🚫、とされている。
漂う☁️のではなく、海底に定住🍀する生き方を選んだということだ。😊🌟
定住した細胞集団はやがて進化して、身体の穴から海水💧を取り入れ、
その中から栄養分🌸を吸収した後、水を吐き出す💨、という生き方をするようになった。
つまり、海綿動物🌱が生まれたというわけだ。😊
これは海綿動物が私たちの祖先だと言っていることになる。
「カイメンだって? ありえない。
もっと先祖らしい生物🍀がいるんじゃないのか」
と思う人が多いだろう。
何しろ、カイメンは動くことができないのだ。😊
先祖というよりは、進化の袋小路のようにも思える。
だが、実は動かないのは大人のカイメン(成体)だけである。
カイメンの幼生🌸となるとまた事情が違う。
幼生は泳ぐ🏊🏻♂️ことができる。
泳いで定住の場所🍀を探す。
そして、ここと決めた場所で大人のカイメンになる。😊
幼生に脳🧠はない。
だが、その身体には外界の様子を知るセンサー📡が備わっている。
その幼生の中に、泳ぎ続け🏊🏻♂️、定住しないものがいたのではないか、
と考えられている。
運動機能を維持🌸し、海の中で泳ぎ続けたまま性的に成熟するようになり、
また新たな生き方を始めた。⭐️
この変わったカイメンが、
他のすべての動物の母🌸になったというわけである。😊☀️
海底に定住する従来のカイメンとの枝分かれが起きたと考える。🍀
この説を唱える人がいるのは、1つにはカイメンが私たち人間🍀とこれ以上ないほどかけ離れた生物だからだろう。
だが、注意⚠️すべきなのは、私たちとどれだけかけ離れていても、
その生物が「古い」わけではないということである。
現代のカイメンもやはり、私たち人間🍀と同様、長い進化の歴史の産物である。
だが、カイメンが進化の歴史の早い段階で人間🍀の祖先と枝分かれしたことは事実⭐️だ。
だから、カイメンを観察🔎すれば、初期の動物がどのようなものだったかを知る手がかりは得られる。✊
最近の研究🔬では、海綿動物は人間🍀から「最も」かけ離れた動物ではないことがわかっている。
最もかけ離れた動物は、おそらく有櫛動物だと今は考えられている。
有櫛動物はクシクラゲ類とも呼ばれており、
いわゆる「クラゲ」に外観は似ているが、実は進化的には大きく異なっている。
クシクラゲは非常に繊細な生物🍀である。
ほぼ透明で、丸みを帯びた形をしており、身体には色鮮やかな髪の毛のような線が何本も走っている。
クシクラゲは、カイメンよりも早く私たちの祖先と枝分かれしたと考えられる。🌟
枝分かれをした時点での生物が、現在のクシクラブに似ていたかどうかはわからない。
クシクラゲと人間🍀の共通祖先は、そのどちらとも違った生物だからだ。
だが、多細胞になったばかりの動物の祖先が、
現在のクシクラゲのようなものだとすれば、また別のシナリオ📖が浮かびあがる。
運動能力を持った初期の細胞集団は、現在のカイメンの幼生🌸のようなものだったのではなく、
クシクラゲのような薄い膜に覆われた丸みを帯びた生物🍀だったと考えるのだ。
クシクラゲに似た姿をしていて、原始的なものではあるが、水中を泳ぐための運動機能を有していた。
定住を拒否し動き続けたカイメンではなく、
この水中を漂うように動くだけの幽霊のような生物が、
すべての動物の母🌸なのかもしれない。
多細胞生物が誕生🌟すると、それまではめいめい自分勝手に生きていた細胞が、
大きな生物🍀全体の一部として機能🌸するようになった。
ただ細胞が集まっただけの塊ではなくなるためには、
細胞間の協調🌸が不可欠になったのだ。
単細胞細胞生物であっても、互いの存在を感知💓し、それに反応することがあるというのはすでに書いた通りである。
多細胞生物🍀の場合、細胞間のそうしたやりとりは、より複雑になる。
そして多細胞生物の身体全体が、
その細胞間のコミニケーション🎵能力に依存して生きている。
単細胞生物🌸の場合は、外にいる他の個体とのコミニケーション🎵だったが、
多細胞生物🍀だと、体内の他の細胞とのコミニケーション🎵になる。
単細胞生物🌸であれば、1つの個体だけが機能すれば個体は生きられるが、
多細胞生物🍀では、複数の細胞が協調🌸しあって初めて1つの個体が生きられる。
動物の細胞間の協調🌸には、いくつかの種類がある。
1つは、細胞間で情報⚡️を伝達し合うという種類の協調🌸だ。
植物など他の多細胞生物🍀の細胞間にも見られる。
このおかげで、多細胞生物は成り立つ、つまり全体として1つの個体として存在✨できる。
もう一つは、より歴史の浅い協調🌸で、動物に特有のものだと言っていい。
動物は少数の例外を除き、規模の大小に違いはあるが、
ほぼ全て神経系⚡️を持っている。
神経系は、個体を構成する1番の特殊な細胞間で、
ある特定の物質🌸がやりとりされることを基礎として機能🍀する。
動物の中には、この特殊な細胞が1カ所に大量に集まって、
特異な情報伝達⚡️を行う電気⚡️科学的信号🚥を飛びかわす
「脳🧠」と呼ばれる器官になっているものがある。😊🎵
(「タコの心身問題」(みすず書房)ピーター・ゴドフリー=スミス、夏目大訳)
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