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2018-04-30 09:13:30 | ひとりさん
①縁


1人さんは、こんな話もしてくれました。

「この不思議な話は、信じられない人は信じなくてもいいんだよ。

『どうしてそんな不思議なことがわかるんですか?』
って聞かれても、わからないの。

ただ私は、

『人間は生まれ変わる』

っていうことと、

『神様がいる』

っていうことだけは知っているの。

神様が決めた運命(さだめ)っていうものは、
トントン拍子で進むようになっているんだよ。

りえ先生が岡山まで弟の純さんの観劇に行っているあいだに、
みっちゃん先生が、福島のいわき市の『夢ざくら』で純弥さんが舞踏ショーをやっていることを調べてくれたの。

りえ先生の実家はいわき市なので、すぐみんなで一緒に行って、
そこで純弥さんに会ったというわけ。

しかも、その『夢ざくら』のオーナーがりえ先生の大ファンだったの。

つまり、私と純弥さんとは、縁がつながるようになっていたんだよね」

ぼくは、前からぼくのことを応援してくれている「夢ざくら」のご家族の方が、
奇しくもりえ先生のファンだったという不思議な事実に驚きました。

さらに、1人さんはこう続けました。

「よく、『縁ってなんですか?』って聞く人がいるけど、
縁は今世だけのものじゃないんだよ。

そして、『つなぐ人』がいて、はじめてつながるものなの。
誰か1人でも欠けたらダメなんだよね。

縁に、いいも悪いもないの。

なかにはいやな悪い縁もあるよ。

でも、人はそこから学ぶことができるの。

縁っていうのは学びなの。

いい人と会って感謝や絆を学ぶといい縁になるし、
いやな人と会ってそこから離れたり、避けたりすることを学ぶと、
それもいい縁になるの。

いい縁が自分に来ているのに感謝しなかったり、
大切にしなかったりすると、
だんだんその縁は遠のいていってしまうし、

悪い縁なのに離れることや避けることをせずにいつまでも手放さないと、

それが自分の心に住み着いて離れなくなってしまうんだよ」

一人さんにそう言われたぼくは、幼いころから今までに出会ってきた、
さまざまな「縁」ことを思い出しました。

その瞬間、今まで出会ってくれたすべての人に感謝するとともに、
これから出会う縁を、より一層大事にしていこうという大切な気持ちが芽生えたのです。

感謝の気持ちに包まれているぼくに、一人さんはこう言いました。

「それとね、これはとても大切なことなんだけど、
『良縁』っていうのは、一生懸命さが呼び寄せるの。

だから、純弥さんと私たちとの縁がつなったのは、

きっと純弥さんの一生懸命さを、
神様がちゃんと見えていてくれたからだと思うよ」

そう言われたぼくは、一人さんと出会えたことに、心から感謝の気持ちがわいてきたのでした。


(「斎藤一人 良縁」恋川純弥さんより)

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