こんばんは、へちま細太郎です。
広之おにいちゃんに連れられて、おとうさんのお見舞いに行った。 そしたら病室には、
「何でクソ坊主がいるんだ」
と、広之おにいちゃんが副住職さんの座っている椅子の足を蹴っ飛ばした。
「やかましわい、このくそがきが」
「けっ、クソ坊主」
これが教師と僧侶の会話か…。
「おとうさん…」
見れば、おとうさんは笑っている。
「全く、しょうがねえなあ」
こんな楽しそうなおとうさんの顔は、あんまりみたことがない。
「そんなに、副住職さんといるのが、面白い?」
と、聞いてみると、
「まあな、昔からの知り合いだし」
と笑う。
「昔からの知り合い?」
「カツアゲされたんだよ、このヤンキーに」
広之おにいちゃんが副住職さんのつるつる頭をぺしっと叩いた。
「附属中のガキはいい金ヅルだったしなあ」
副住職さんも笑っている。
この人、いつも苦虫をかみつぶした様な顔をしているくせに、こんな表情もするんだ。
「ふうん」
ぼくが作務衣姿の副住職さんをじろじろと見ていると、
「何見てんだ、クソガキ」
と、すごまれた。
「げっ」
一応驚いたけど、ヤンキー慣れしているからあんまり怖くないや。 そんなぼくの様子をみたのか、副住職さんはとんでもないことを言った。
「なかなか肝が座っているガキだ、どうだ、うちの娘と結婚しないか?」
「あ?」
と、ぼくらは一斉に副住職さんをみた。
「あんた、何言ってんの?」
と思わず言うと、
「この口のききかた、なってねえぞ」
と、首根っこを捕まれた。
「どうだ、この甘ったれたおやじから離れて、しばらくうちにこい、鍛えてやる」
とまたまたすごまれた。
「うちの娘はかわいいぞ~、まだ年長組だけど」う
え~っ、冗談じゃねえ~。 おとうさんは笑っているし、広之おにいちゃんは巡回にきた看護師のお姉ちゃんに声をかけていた。
見舞いなんか、こなきゃよかった~。
広之おにいちゃんに連れられて、おとうさんのお見舞いに行った。 そしたら病室には、
「何でクソ坊主がいるんだ」
と、広之おにいちゃんが副住職さんの座っている椅子の足を蹴っ飛ばした。
「やかましわい、このくそがきが」
「けっ、クソ坊主」
これが教師と僧侶の会話か…。
「おとうさん…」
見れば、おとうさんは笑っている。
「全く、しょうがねえなあ」
こんな楽しそうなおとうさんの顔は、あんまりみたことがない。
「そんなに、副住職さんといるのが、面白い?」
と、聞いてみると、
「まあな、昔からの知り合いだし」
と笑う。
「昔からの知り合い?」
「カツアゲされたんだよ、このヤンキーに」
広之おにいちゃんが副住職さんのつるつる頭をぺしっと叩いた。
「附属中のガキはいい金ヅルだったしなあ」
副住職さんも笑っている。
この人、いつも苦虫をかみつぶした様な顔をしているくせに、こんな表情もするんだ。
「ふうん」
ぼくが作務衣姿の副住職さんをじろじろと見ていると、
「何見てんだ、クソガキ」
と、すごまれた。
「げっ」
一応驚いたけど、ヤンキー慣れしているからあんまり怖くないや。 そんなぼくの様子をみたのか、副住職さんはとんでもないことを言った。
「なかなか肝が座っているガキだ、どうだ、うちの娘と結婚しないか?」
「あ?」
と、ぼくらは一斉に副住職さんをみた。
「あんた、何言ってんの?」
と思わず言うと、
「この口のききかた、なってねえぞ」
と、首根っこを捕まれた。
「どうだ、この甘ったれたおやじから離れて、しばらくうちにこい、鍛えてやる」
とまたまたすごまれた。
「うちの娘はかわいいぞ~、まだ年長組だけど」う
え~っ、冗談じゃねえ~。 おとうさんは笑っているし、広之おにいちゃんは巡回にきた看護師のお姉ちゃんに声をかけていた。
見舞いなんか、こなきゃよかった~。