おひさ。
細太郎の父の一です。
誰だって?もうあんまり登場してないから、わからないって?
え?影が薄い?
薄くないぜ、こんちくしょう。
3月にいきなり学校が休校になり、学園全体総合事務局は大わらわになった。
中高大からの生徒学生へ送る通信文の郵送代の請求、大学の卒業式中止によるもろもろの経費、学食の支払いだの請求書やらなにやらで書類が飛び交う毎日だ。
そのうえで、4月になってさらにまた休校だと?
毎日毎日農協の与田からの厭味ったらしい電話が、一番の頭痛のたねだ。
教師どもはためこんだ領収書の束を、各事務室にまとめて持ち込むから払い出しのこっちは、毎日銀行通いだ。
授業料に関しては、ほどよい小金持ちの家庭が多いので、支払いも滞ることなくこれはこれで困らないが、
「美都地区№1の豪農の、農産物の行き先が厳しいのよ」
と、卒業生の小栗が愚痴をこぼしにくるかと思えば、
「美都地区№2の豪農も厳しい」
と、水嶋も暇つぶしにくる。
冷やかしもたいがいにしやがれ!
で、家に帰れば帰ったで、
「コロナにかかる前に嫁もらえよ」
と、知事の秘書課を未だに辞めない親父が、
「知事から預かってきた」
見たくもない見合い写真とを持ってくる。
「誰が、大学生のガキがいるさえない俺に嫁がくるんだよ~」
と突き返す。
「おやじ、おれ、今年から大学院」
息子の細太郎が、シャカイとみっふぃをもふもふしながら、訂正を要求してきた。
「何?大学院だあ?いつだれが許可した」
俺は、いつの間にか息子が大学院生になっていた事実に驚いた。
しかも、こいつは浪人している。
「おまえ、いくつになったんだ!!」
「こないだ、23になった」
「あらら、光一はその年ですでに父親だっていうのに、あんたまだできないの?」
細太郎は、一瞬かたまったようだが、
「気を付けている。でも、結局、あいつと結婚するのかなあ」
と、ぼやきやがった。
あの性悪娘と結婚なんて、おとうさんはゆるさないぞ~!!
ああ、もう、ガーゼマスクが小さい総理大臣、顔見てるだけで笑っちゃうんだよ!!
てか、おれ、相当疲れている。寝ようもう
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