「星がきれいだぞ」
と、おとうさんが珍しいことを言ったので、リカをつれて散歩に行きました。
近くを流れている川の河川敷まで行くと、リカを放して自由に走らせました。ほんとは、散歩する時は犬は放しちゃいけないんだけど、たまには自由にして思いっきり走らせてあげないと、犬だってストレスがたまっちゃうもんね。
「この犬がストレスたまるとは思わないけどなあ」
おとうさんは、走り回っているリカを見て笑いました。
リカの首に、暗いところで明るく光る鈴をぶら下げているので、光があちこち、飛んだりはねたりしています。 なんだか面白そうなので、ぼくもリカと一緒にかけて遊びました。リカは、ぼくの足にじゃれついたかと思ったら、いきなり突撃してきたり、捕まえようとすると、離れていったり。 なんだか、ぼくをからかっているみたいです。
寒くなってきたけど、リカはものすごく元気でますますおてんば娘になってきているようだなあ。
リカ、モテなくなっちゃうからね。