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羅漢の恩返し(その2)

幸い今回も手術は成功。但し、しばらくは治療を続けなければならないという。通常は自分の病さえネタにされる師匠であるが、今回はさすがに緊迫感が漂い、突っ込む所がない。早く良くなって頂きたい、心からそう思う。

さて、師の友人が彫った羅漢さんであるが、これを見る機会は意外に早く訪れた。4月27日、京都嵐山のライブカフェ音やで妹尾師匠と塩次伸ちゃんのDUOがあったのだ。嵐山から、かの羅漢像がある愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)は目とへその先、歩くには遠いがタクシーならすぐの距離だった。



公開当初、五百羅漢と言われた奉納羅漢像は現在1200もあるという。一体一体捜して廻る時間はない。入り口の坊さんになんか変わった羅漢像があるそうですなぁと尋ねた。『エイリアンですね』と坊さんは即答した。一時は雑誌にも載り、有名になったそうである。拝観路の終わる辺りにあるというのでそれを逆行することにした。

入り口のすぐ近く、洞をくぐった先、杉の木の根元にそれはあった。背中にはエッセイにあるように師匠の名が刻まれていた。間違いなくこれがそうだ。



製作から10年以上が経ち苔むしているため、ちょっと表情がつかみ難いが確かに異形の羅漢である。今でも迫力満点で、他のにこやかな羅漢さん達とは断然趣が異なる。



一つ気になったのは頭の落ち葉をどけると一部が大きく欠け、大谷石の地肌が見えていた。普通に考えれば有名になった作品に、心無い人間がいらんことをしたということだろう。が、ぼーずにはこのエイリアン羅漢さんが密かに寺を抜け出し、師匠に取り付いた病魔におもいっきりバチキ(関西の上品な人たちの用語で頭突きのこと。ちょーぱんとも言う)をかましたとしか思えないのだ。

よーやった!名誉の傷?を撫で、少し上にある鐘楼まで歩いた。賽銭をはずみ・・って百円ですけど・・師の快癒を祈願し鐘を突く。おい、ゴエーンてなんや、百円入れたのに、とアホを呟きながら寺をあとにした。貰った護符は穴吹師匠に送ろう。
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