飲むとほんのり甘酸っぱい中に旨みがある酒だった。風味はカルピスに似ていないことも無い。若干の炭酸を感じたがそれが舌に心地よかった。美味いよ、これと言うぼーずに『田舎のおふくろが作っったんですよ』と彼は言った。これがドブロクとの出会いだった。これからかなり後だが、焼き肉屋でマッカリを飲んだ時には似た味だと思った。が、バーで飲んだ方が味は数段上だ。
欧州では自家消費用の酒は自由に作ってよいと聞いた。市販のリンゴジュースに酵母を加えシードル、ドイツではアプフェルヴァイン(アップルワインですな)を作っている家があった。自分でもやってみたかったが市販のアップルワインがめっちゃ安いので試さずに終わる。
日本でも田舎じゃ当たり前に作っているそうだし、少量なら黙認すればよいと思う。成田で毎年ドブロクを作っては、よく出来たから飲みに来いと国税局の長官を招待していた爺ちゃんがいたが、この人は税金を払ってもいいから作らせろと言っていた。確か書類送検されたような覚えがあるが・・・どーだっけ。
年末にドブロクで検索したらちゃんと売っていた。こらおもろいという事で3本購入し、実家に送らせた。年末に鍋をつつきながら飲んだのだが、美味かった。バーで飲ませてもらったものより若干沈殿物(所謂酒粕)が多い。よく振らずに飲んだため瓶の底に酒粕が大量に残ってしまった。
残さないよう2本目からは飲む前に振る。但し振りすぎると炭酸で酒が飛び散る(笑)。酒粕をズボンに点々と散らしてしまった(笑)。一本目のビンに残った酒粕はもったいないので甘酒にしようと、とりあえずビンに水と砂糖を加えておいた。
翌日驚いた。甘酒?から細かい泡がぼこぼこと出ている。上澄みを飲んだら・・・酒だ(笑)。ドブロク自体は酒税を払ったものだし、水を加えただけなら問題ないかもしれないが、砂糖はまずかったかなぁ。しかし飲んだ分だけ砂糖水を足せばいつまでも酒が減らないのではないか。
汲めども尽きぬ酒か、まるで養老の滝じゃないか。いいアイデアだと思ったがその日で止めた。酒税以外に大きな問題があったのだ。問題とは・・・不味いのだ(笑)。たとえタダでも、あれは続けて飲みたくなる味では無い。
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