中華街が南京町と言われている頃からあり、『安楽園』と書かれた紙を持っただけの中国人が入国する度に、引き取りに行ったという程の老舗であった。残念ながら店は三年前に閉店し、娘の子が6代目の客になる可能性はついえてしまった。
母方の婆さんに連れられて行った店が、ここ京都四条河原町『志る幸』である。普段の客は圧倒的に観光客が多く、ほとんどの人が利久弁当 ↓ という白味噌の椀とかやくご飯のセットを選ぶ。
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所がこの店、いわゆる京のおばんざいと呼ばれる普通の料理が美味いのだ。2代目ご主人の小堂さんは“ご飯と汁”という料理本も出されているくらいだ。カウンターに座り、のんびり飲むのが帰った時の楽しみだった。耐震工事の為1月~3月が休みだったので、4月に退職したら真っ先にここで祝杯を挙げるつもりだったのだが(笑)。
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引っ越しにてこ擦り、改築祝いを持参で行ったのはやっと梅雨前の事だった。梅雨と言えばハモである。↑ ワガママを言って梅肉、山葵醤油両方を用意してもらう。冷たいビールに合うんだなこれが。
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↑ まだちょっと早いけど、濃厚な味の岩牡蠣には冷酒。うめぇ~・・・
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6月になったばかりなので、まだ頭から齧れる鮎塩焼き。骨抜きを見せるのはもう少し後かな。この技をつい女性に見せたくなるのは、普段骨抜きにされている仕返しだろうか。
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濁った池に育っているのに、この透明感がいい。ジュンサイの小鉢を山葵醤油で。
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↑ お店から頂いた、帰国?のプレゼント、ゴリの飴煮。ゴリとは鴨川でも捕れるハゼの仲間。腹には吸盤があり、流れの速い瀬でも岩にくっつく事が出来るとか。冷酒にぴったりの小鉢だった。
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ゴリのアップ。鴨川では石畳状になったところで投網を打っているのをよく見るが、きっといい値段だろうな。これで終わり??意外に小食?と言いたいが先の利久弁当でしっかり締めて帰った。汁の実は柚子麩。ごちそう様ぁ~、やっぱり京都はいいなぁ。