タコのリベンジと言っても殴り返された訳ではない。先日、わざわざ明石の有名な“魚の棚”商店街まで行って明石焼き(当地では玉子焼きという)を食べてきたが大した味じゃなかったうえに、出来上がりが極めて汚い。それが腹立たしく・・・もう一回別の店行ったる、という次第。
明石焼きは柔らか過ぎてタコ焼きピックでは持ち上げられない。通常は焼き上がった明石焼きの上に杉板の置台を反対に重ね、それをひっくり返して客に供する。この店は焼き型の手入れが悪いのか、逆さにしても半分以上の明石焼きが型にくっついたまま。それをそっと箸で落とせばいいもんを、焼き型を乗せたまま下の杉板を机に打ち付けて叩き落とす。・・・結果、こういう見るも無残な明石焼きを提供することになる。これ人間の食いもんか?
明石焼きにはじん粉(一般名浮き粉)という小麦粉からグルテンを取り去ったデンプンを使うのだが、ここはどうも普通の小麦粉も使っているようでもったりし過ぎ。それでも旨ければ普通のタコ焼きなので文句は無いのだが・・・味ももう一つ。折角、明石まで行ってこんなもん食わされるか! これなら神戸の蛸の壺やたちばなの方がよっぽど美味い。
ジモテェ(原住民?)に八つ当たりした所、方々から『お前の行った店が悪い!』と逆にお叱りを受けた。なんで金払って怒られんとアカンのや?(笑)。で、今回リベンジしに彼らのお勧めに行ってみた。食いもんにはシツコイな、ワシ。残念ながらその内の1軒は金曜日が休みなんで、最も駅から遠い今中さんにお邪魔することにした。
金曜の11時過ぎに行ったので、入ると客は半分くらい。やったと思ったら『お時間掛かりますよ』。追々判ったのだが、ここは持ち帰りが極めて多い。その上地元では一人前15~20個がスタンダードで(ここは15個)一度に焼けるのは3人前まで。
メニューはビールと明石焼きだけという潔さ(笑)。一度に30個出てきても困るので、後でお替りするからとまず一人前。11時半を過ぎると客は外にまで並ぶ。列の先頭が待ち時間を聞いた所『1時間以上』・・・え?僕の前後に各十数枚以上、1度に3枚なら10回転させても追いつかない。そりゃ1時間を超える。
ビール2本目を追加した辺りで目の前に焼き立てが置かれた。うーん、きれいな焼き上がり(笑)。味は・・・生地がフワトロでめっちゃ美味しい。出汁は薬味の三つ葉無しのシンプルスタイルで味も上。ソース付けたり、七味やゆずで味を変えながらあっという間に完食した。
軽いのでもう1枚行けそうだが、後の混みようがすごい。『お替り頼んだら鉄板でシバくよね』と恐る恐る尋ねると『お替りOKしてましたんで、焼きます』と快く引き受けてくれた。よく見るとこの親父、サラリーマン時代の6代目社長、F井さんに似てるなぁ(笑)。
実は、折角来たのだからもう1軒行ってもいいなと思ってたのだが、気持ちよく追加を認めてくれたことと、一番混む12時過ぎにまた並ぶのは気が重く、有難く御好意を受けさせてもらった。食感が軽いため30個の明石焼きは難なく胃の腑に収まる。
ここで止めたら良かったのだが、折角明石まで行ったんだからと隣の垂水で降りてしまった。目当ては大学時代に通った寿司屋。当時、握りの並みを230円で供してくれた。分厚いネタでめっちゃお得感があるのだが、夏になると恒例の食中毒を起こす店だった(笑)。ネットで検索したがここ数年は無事な模様(爆)。
で、行ってきましたがな・・・これが学生時代370円だった上寿司。1200円と3倍以上になっているが、初任給のUPもそんなもんだし、まーえーか。幸いなことに、食った翌日も腹具合は健康そのものである。
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