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親切な案内表示

上海万国博覧会に大阪府が単独で出店しているというニュースを見た。中小企業の紹介が目的だそうだ。小さいけれども良い技術を持つ会社が多い事では大田区とタメを張れる大阪なので心意気は良しだと思う。出来れば有償でいいから知財の面倒を見てやれないものか。下町のおっちゃんにとって中国はてごわ過ぎる交渉相手だもの。

何時だったか、仲の良い米国駐在帰りの友人が、大阪を見て『アジアだなぁ』と感心していた。『己の顔を鏡に映してみろ。その扁平な顔がアジア以外のどこやねん』と突っ込みを入れたが、確かに大阪のディープなあたりの活気は東京と異なる気がする。アジアからの観光客も多いと聞くが、親しみを感じてもらえたのだろうか。

千葉?ディズニーランドにばかり客を奪われては面白くない。早めに隣人達へ『串カツのソース二度漬け禁止』という鉄の掟を教えておいた方がいい。焼き鳥並みに流行ればなぁ(笑)。観光は立派な収入源だから。

大阪もその点は充分理解しているようで、梅田周辺の案内表示は日本語、ローマ字、簡体字(簡易化された漢字)、ハングルの4種併記になっていた。海外で読める案内、しかも自国語で書いてあれば結構感激するものだ。まぁライン川中域で護岸にカタカナで『ローレライ』と書かれていたのを見たときは感激だけでなく、ちょっとだけ引いたけど(笑)。

問題は書き方だ。先日、阪急梅田から地下鉄四つ橋線に向かった。梅田を出ると四つ橋線という案内があるのだが、途中から西梅田表示に代わる。四つ橋線が西梅田発と知らん人にとっては何の役にも立たない。挙句の果てに駅に近付くと再び四つ橋線の案内が。この間の標識を作った奴はアホに違いない。

こーゆー場合は併記せんかい。日本人に判らんもんをタガログやスワヒリ語で書いたところで混乱するだけだ。その点ドイツ人に作らせると非常に判りやすいものになり、フランス人に『ここまでしてやらんと判らん程に彼等は頭が悪い民族だ』と揶揄される一因にもなっている。頭の悪いぼーずには有難い案内だった。

旅行で行き先不案内のまま出かけることも多い。そんな時に困るのは目的地に着いたことが判らない場合だ。極端な例えだが、車で大阪から東京を目指し、→横浜、→東京という矢印に従って走っていたら、いきなり→千葉が出て慌てた事はないだろうか。もちろん高速なら出口に東京と書いてあるが、一般道路だとまず書かれていない。

ドイツだと町の中心部には○○ Stadtmitte(シュタッドミッテ:中心部)という看板が置かれている。日本でも同じような表記が出来ると思うのだが。特に地方の一般道を走っていると非常に助かると思うんだな、これが。
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