誘われた日が婆さんを病院に連れて行く日だったので残念ながらその日はキャンセル。18日なら問題なかろうと一人で行こうとしたら、婆さんが『今、吐いてしまった』いつもなら「また、消化の悪い妙なもん食っただろ!」と相手にしないのだが、3月にそう言ったら腸閉塞だった苦い思い出が蘇る(笑)
しゃーない、連れて行きましたがな、県立西宮病院。有難いことにその日は診察しないはずの担当医が出てきてくれた。『出るもん出てたら腸閉塞の心配はないんですよ。』と、ムカついた時の頓服を貰って帰った。センセ、婆さんにしょっちゅうムカついてるワシにも薬下さい(笑)
予定から3時間チョイ遅れで明石に着いた。会場の文化博物館で携帯、メール双方の着信に気付く。関東在住の高校悪友からで『夜、西宮北口に居る』とある。もっと早く言えと電話するとお袋さんが朝、急に亡くなったので葬儀に帰省したという。夕方までは親族が詰めかけているが、夜は一人で棺守りをするとのこと。そんな時に一人でいたらアカンやろ。
会場の入り口で、彼と親しかった奴らに「俺は行くから、何時になってもいい。お前らも行け」と電話してから、生頼展に入る。なんでこんなトコで?と思っていたが、氏は明石の出身だったそうな。有難いことに、一階会場の絵は写真撮影と個人利用がOKという看板が立っている。有難く、バチバチ撮らせてもらった。
精密且つ写実的でありながらシュールな作風の絵が並ぶ。今まで写真でしか見たことが無かったが質感が凄い。リキテックスというアクリル絵具を使っているというが、細かな描写が写真のように感じられた。この会場は作品と下絵のデッサンが並べてあるが、その違いも興味深い。↓ これは上の絵の下絵。ややこしいか?(笑)
2階会場は映画のポスターや本の挿絵などで、氏から版権が移っているため撮影は禁止される。残念だ。ゴジラやスターウォーズの前で圧倒される。挿絵では小松左京氏の“ゴエモンのニッポン日記”、コミカルな鼻毛のオッサンが氏の作と知る(笑)こんなのまで描いていたんだ。
観たかったのは平井和正氏とのコンビ、ウルフガイシリーズの挿し絵だった。これはやっぱり生頼氏だと思う。その後を継いだ泉谷あゆみ氏の挿し絵だが僕にはあり得ない。何故平井氏があんな少女マンガを採用したのかが理解出来ない。娘同様と書かれていたので肩入れするのは判るが、余りの差に付いてゆけず、僕は続編を読まなくなったくらいだ。
変な意味でなく、平井氏が女性に肩入れするとろくなことにならない。一時、カルトの2代目に傾倒していた時も妙な方に作風が変わったし(笑)。この高橋なんちゃらという2代目、僕が青山在職時代に自己啓発セミナーを主催していて上司が参考にと受講したことがあった。「怪しげだったでしょう?」『確かにな』と上司も認めていた。
残念ながら挿絵の部は撮影禁止だが、気になる方は生頼氏の名前で検索をかけて欲しい。いやほど作品が出てくる。展示場で売っていた ↓ 作品集も価格の割にはスグレモノだった。午前中はどうなるかと思ったが行って良かった。これを結果生頼、いえオーライと云う・・・・お後が宜しい様で。
※実際は5月18日の話です。日付はUP日
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