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評価の難しさ

お隣さんではあるが、昔から遊ぶのは神戸。たまに遠出をすると京都だったので余り大阪に関心は持っていなかった。有体に言えば大阪が府から都になっても『そーでっか』で済ますつもりだし、県やカウンティ、道になろうが知ったことではない。

橋下氏の選挙に対するやり方についてはここでいろいろ書いたし、多くの人が的を得た批判しているのでこれ以上書く気はないが、どうしても見過ごせないのが教育問題だ。多くの企業が導入し、弊害が判っている評価項目を数値化するということだ。

どこそこの大学に何人卒業生を放り込んだなんてのが、高校の評価になる現状も問題であるが、彼のいう数値化はもっと酷い。教師に評点をつけボトム5パーセントの教師に最低点を与える。2年連続で最低点を付けられると免職だという。余りにも乱暴だと批判も多いのでそのまま採用はされないとも聞く。

まず5%の妥当性が不明だ。パーセンテージに頼らずとも教育者として不適切な先生には辞めて頂くのが当然だと思う。また2年連続が更に問題で、まっとうな神経の管理者なら毎年この評価を入れ替え、退職者を防ぐだろう。悲劇はパワハラ系の管理者の元に配置された先生だ。2年間をビクビクして暮らすだろうなぁ。

勝ち負けのはっきりした相撲の番付でもつけるのは大変なのにどうやって教師を評価するのだろう。教え方に難があっても親身に生徒の事を考えている先生もいる。失礼を承知で言うが、いわゆる荒れた学校では学力を付けるより先に人間としての生き方を教える方が大事だと思う。それをどう評価するのか?

実はこのボトム5%に最低点を付けるというのは珍しい話ではない。ぼーずの世代は、学校の成績表がこれだった。幸い中学からはテストの点数がそのまま記載される絶対評価だったが、受験のときは5段階に分けていたという。

東洋史のおっさん(渾名です。実際にこう呼ばれていた)曰く。『諸君らを優秀・普通・劣るの三段階に分けるのでも大変。五段どころか十段階になった日にゃ、神業ですな』30年以上も前に判ってることを・・・まだやるのかね??
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