平均点の高い中学校低学年の頃はありがた味もあったが、高校になり平均点が落ちてくると悲惨であった。なにせ文系の物理なんて平均点が赤点だった事もあったくらいだ。親にこれは100点満点なのかと真顔で聞かれたこともある。
ある日、物理の教師が『お前らの後期試験は目茶目茶だ。これでは下駄を履かせてもおっつかん。竹馬しかない』と言いだした。通常は前期試験の半分と後期試験の半分を足し、その期の点数とする所だが、後期の0.5掛けを0.8掛けにするという温情を示したのだ。
その温情に唯一異論を唱えたのが我クラスだった。『0.8掛け?けちな事言うな。そのまま足さんかい!!』無茶を言った訳ではない。割らずに足す計算式ですら100点を越す奴はいなかったのだ。自慢ではないがぼーずに至っては両方そのまま足しても100点に満たなかった。(そんなもん自慢になるかっちゅーねん)
それでも大学に提出する成績証明は10段階だかに変換して出していたそうで、担任の一人は点数による絶対評価の方が楽だと言っていた。それまで5段階評価とは上位、下位数パーセントを5と1、十数パーセント4と2に振り、真ん中を3にすると思っていた。それが10段階になってもやり方に大差は無く、機械的に置き換えられるなら難しくは無いし、幅はあるものの絶対評価じゃないかと不思議に思った。
しかし、よく聞くと本来の5段階評価はそうじゃないとその教師は言った。あくまでも教科の内容をよく理解して特に優れた者に10を与えると言うのだ。それは難しいだろう。出来る、普通、ダメの3段階に分けるのだって大変だという。5段階は更に難しくなる。10段階になるとそれは神業だと思う。
出来ないものを無理やり数値化すれば、誤魔化しがはびこる。会社でそういう無駄な資料を何回作ったことか。せめて学校だけは正直ベースで行って欲しいと考えてきた。もっとも、最近の校名を上げる為、有名私大の受験料を学校が負担していたなんて話を聞くと、無いものねだりをしていたんだろうな。
ここへ続く。
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