浜大津なる駅があるのを知ったのは、2011年7月にどない屋さんへライブを聴きに来た時だと思う。確かRed Castanets結成前のAkiraちゃん、ギターの静沢真紀ちゃん、カホンのアキラさんのトリオだった。どない屋さんは店を閉められたが、一時はライブをする店が3軒もあった。そんなもん感心することかと言われそうだが、駅前の総合ビルに食べ物屋が一軒もないトコですぜ(笑)。
11日はブルースの将軍、菊田俊介さんと真紀ちゃんのDuoライブがパーンの笛というジャズスポットで開かれた。筆者にとっては初めてのお店だったのでストリートビューで念入りに事前チェック。困ったことに検索の仕方で住所が2軒出てくる。こうなったら本人に聞くのが一番とママさんに電話で確認する。
当たり前と言えば当たり前なのだが、フライヤーに書かれた住所が正しかった(笑)。マップでは店が出てこないので、お店の外観写真から場所を確定した。大きな地図でたまに行く洋食のアケミを下ったトコと判るが、歩いたことが無い道だと実感が湧かない。当日昼は余り入りたくないラーメン屋しか開いてなかったが仕方なくそこで食事後、店に向かうと常連客のTさんが手を振ってくれた。
お店は何と一軒家(笑)。勿論それなりの内装はされているがトイレの反対は風呂のようだ。ただドラムにアップライトピアノや今や珍しいエレピのローズが置いてあるのがライブバーらしい。ママさん一人でやっている家庭的なお店だったが、国産ウィスキーの種類はバー並みに豊富。一回夜に飲んでみたいな。聞くと俊さんもここは初めてとのことだった。
演奏は当然ブルースのオンパレード。曲の合間に入る俊さんが語る彼の身近にいた高名なブルースミュージシャン達の話が面白い。変わった所では俊さんオリジナルで日本語の歌も。このDuoはもう何回もやっているので演奏もいい感じにこなれてきた。そろそろDuo名を付けてもいいんじゃないかな。
楽しい時間は早く過ぎる。あっという間にエンディング(笑)。勿論アンコールの声がかかり俊さんのシカゴブルース特集。エルモア=ジェームズのShake Your Moneymaker。ロバート=ジョンソンのI Believe I'll Dust My BroomとSweet Home Chicagoをメドレーでやってくれた。Shake Your Moneymakerは高校生の時にフリートウッドマックで聴いたなぁ。
メンバー間の痴話げんかを臆面もなく次々と曲にした(しかもそれが皆ヒットする)後期と違い、純粋なブルースバンドだった。今でも初盤と2枚目のLPは大好きだ。泥臭いブルースをモダンにアレンジしてくれたイギリスのミュージシャンには感謝の言葉を送りたい。お土産は俊さんのフランスライブ盤。