昨年、友達がばてた場所に再びやってきた。。
俺はこの周辺で野宿しようと行きに目星を付けておいた場所があった。
→→→→昨年、断念した時点で来年一人自転車で来てここで野宿しようと考えていたわけである。
ちゃんと実行しているのが我ながら凄いと思うわ。
「野宿する所まで後少しだな。今日はここでのんびりするか?」
と、適当に昨年の思い出のような場所を見て回った。
もう自転車は無理だと友人たちが言い出して今後どうするか?検討する為に駆け込んだ交番とか
昨年、みんなでワイワイ騒ぎながら過ごした素泊まりした宿とかにね。
→→→→一人で野宿するような事にならなくて本当に良かったと思う。
持ち運び便利なカード式の麻雀なんか友人がもっていてそれで遊んでいた。友人達の挙動がおかしいので注意深く3人の行動を見ていると
俺に見えないように交換しようとしていたとかね。そんなズルもまた楽しい思い出の一つでもある。
俺一人を野宿させなかった友人たちには敬意を表したい。
『懐かしいな』と感慨深くなりつつ、それで『今年はちゃんとチャリで行ってきたぜ』誇らしく思っていた。
それで今回の初日の昼辺りに飲み物を買ったコンビニに行きカフェオレを飲みつつ今日進むべき所に着いたのでそのコンビニで友達に電話したら出なかった。
髭人『はぁ?もう昼過ぎだぞ。仕方ない。出るまでここでのんびりしているか』
→→→→どんだけその友人好きやねんって所でもあるが、友人も自分の動向をずっと待っているほど暇ではあるまい。
後、進まなかったのはやはり体を休めるためだね。足の痛みは軽減されたが無くなった訳ではないし。
休憩をふくみつつ電話を繰り返す。ようやく出て
髭人「もう去年電車できた九十九里の浜辺に行ったからこれから帰る」
みたいな事を言って
髭人「お前以外の友人に電話しても出ないぞ」
っていうような事を話したんだが5分も話してないのにテレホンカードの度数が20も減っていた。
髭人『東京と千葉とは遠いんだな~』って改めて感じていた
→→→→別に10m先の携帯電話にテレホンカードでかけたって国内ならば結果は同じだろう。距離の問題ではないのだ。
にしても当時は携帯電話の通信料は本当に高かったんだな…
今時の人はテレホンカードなんて使ったことないんだろう。
電話も終わりその目星を付けた場所に行ってみました。すると国道の隣の為、「ビュンビュン」と車が走る音がうるさいうるさい。
他の場所なら防音壁みたいのがあって多少は音も静かになるんだがそこだけ防音壁が無かったのだ。
髭人「ここは寝られん」
と場所を変更する事にした。いくつか候補を抑えていたので順番に行ってみるだけだ。
んで次の場所、するとそこは行き通る時にチラッと何気なく見たので場所を良く分からなかった。
それで痛手となったのかそこは草むらみたいな所で段差があった。
これでは相棒が入れないという事でまた没、変更という事になった。
→→→→抱える元気は無かったなぁ…うん。
次はあんまり自信が無かったが
髭人「去年、九十九里の帰り道に通った公園にしよう」
という事になりうろ覚えながら国道の逆の方に回った。
するといやぁ~めちゃめちゃ環境良くてね~トイレや水場はある。昨日の公園と似たパターンである。
髭人「こんなに環境良いと昨日の茂原公園のように主がいるんじゃないだろうか?」
んで他に良い場所も無いし少し様子を見る事にした。
そこはすっごく広い公園で子供が遊び親達が世間話みたいな事をしていて微笑ましいほのぼのとした空間だった。
俺は木陰のベンチにどっかりと座り
髭人「ふぅ…」
→→→→勘違いするなよ!軽く一息をついただけだからなッ!
と一息付く。
髭人「暗くなるまでここにいるかな」
まだ日は高く3~4時ぐらいだったろうか?ぼ~っと子供たちが遊んでいる光景を見ていた。
「キャッキャ」騒ぎながら遊んでいる子供たち。どこの公園でもあるものだ。
髭人「俺もあんなんだった頃有るのか」
などと自分の過去を思い出していたりもした。当時、今まで、そんな立ち止まって考えることもなかったからな。
子供は嫌いじゃ無い、単純で面白く笑顔がいい。一時として止まっていず、見ていてそんなに飽きなかったな。
→→→→うん。17歳のころだったから良かったけど今、そんな風に見ていたら職務質問とかされっかなぁ?wwwwww
一人だったからそんな風に見られたのかよくわからないな。
んでその中で小学1~2年生ぐらいの子供が1人友達を一人親の携帯だかで呼び出して2人でキャッチボールを始めていた、
髭人「携帯なんかで呼び出されたんじゃオチオチ休んでられないな~」
その二人がキャッチボールを始めるのだが一人子供A君って事にしておく。
子供A君ともう一人(子供君B君)を携帯で呼び出しキャッチボールを始めるのだが子供B君がかなりコントロールが悪い。
子供B君の投げる球はほぼ5分ぐらいの確率で子供A君の頭上を越えていく。
子供A君「あ~」
そのままボールを取りに行っていた。そんな光景が見ていて笑えた。
そんな子供A君がボールを取りに行っている中子供B君が壁に向かって跳ね返して取るみたいなキャッチボールを始めていた(ボールは二人1つずつ持って来て2個ある)
お前がノーコンなせいでA君が取りに行く羽目になっているというのに勝手なものである。
んでその脇には俺の相棒が佇んでいた。
髭人「おいおい(跳ね返った球が相棒に)当たるんとちゃうか?」
案の定「ガシ!」と相棒の後輪の直撃した。
子供B君はそそくさとそのボールを取りボールを取ってきた子供A君と何事もなかったかのようにまたキャッチボールを始めた。
髭人『このガキ、何も言わんのか?』
→→→→脇で見ている俺のチャリだなんてわからないからな。ただの放置チャリとでも思っていたのだろう。
見ているだけの俺が勝手だったのだ。
口で言おうとも考えたが割って入るタイミングを間違えたのと下手にそんな事言うと今のガキって軟弱だから泣き出すか可能性も否定できない。しかも公園内には大人達がいる。
大人同士コソコソと白い目で見られヒソヒソ話というのはその場にいる俺がかなりキツイ思いをする事になる。というわけで
髭人「見逃してやるか?」
という事になりました。
→→→→子供(弱い奴)にはめっぽう強い俺、なんとも情けないことであるか…
んでやはりコントロールの悪い子供B君はまた子供A君の遥か頭上を越えるボールを投げ子供A君は「またかよ」という面持ちでボールを取りに行った。
子供B君はその待ち時間を利用してまた壁にボールを投げ出した。
髭人「コイツ、学習能力はないんか?」
と俺は子供B君を凝視していた。思ったとおり、ノーコンの子供B君はオレのチャリに再びボールを直撃させた。
そして無言で相棒に当たり別の場所に行ったボールを取りに行った。
ここはもう看過できないなと子供君に声掛けた。
髭人「ねぇ君?」
子供B君「うん?」小さい声で応える。
髭人「(ボールを当てといて)何とも思わないの?」と静かな口調で子供B君言う。
子供B君「ごめんなさい」
と答えボールを取って来た子供A君とキャッチボールを再開していた。
『それでええねや』と満足げな顔をして子供B君を見送った。
→→→→1度言うタイミングを逸してしまい、どうしようかと思ってもう一度ぶつけるであろうタイミングを待っていたんだよね。
本当に自転車に当てて欲しくなければ子供B君の壁キャッチボールを見越して別のところに自転車を移動させればいいのだから。
そんなちっぽけな髭人でありました。
公園のスピーカーからチャイムが鳴る。
髭人「コンビニ出たのは4時半。んで結構経ったから6時って所か?じゃ~飯の時間だな」
近くのコンビニに行って夕食を購入し公園で食べ始めた。
とそんな食事中の中、3人の中学生ぐらいの奴らが公園に入って来てタバコを吸い始める。
→→→→夏休みなら良くある光景ってやつだ。
髭人『俺にちょっかい出してこないのならどうぞご自由に』
っていう目で眺めていていたら彼らはそれから花火をやり始めた。
髭人「花火か…俺も持ってきたんだからやらね~とな。昨日やらなかったわけだし」
花火を取り出した。だが、まだ結構明るかったから
髭人「もう少し暗くなってきたらやるか?それに一人花火っていうのは彼らに変な目で見られる」
と思った俺は少し待っていた。
すると花火するには丁度良いぐらいに日が落ち、薄暗くなってきた。
髭人「よし、やろうか?」
と思っても彼らはまだ花火を続けていた。
髭人「ええ~い!このままアイツらが終わるのを待っていたらいつ出来るかわからん!」
と、花火をやる事にした。形振り待ってはいられない。
ピューンピューンと彼らのやるロケット花火が飛ぶ中、俺は一人寂しくライターを取り出し
花火に点火。
導火線(?)に火を付けようとライターの火を近づけようとするのだが前に花火をやろうと導火線に火を付けたのだがその導火線から散る火花にちょっと火傷した事があるので恐る恐る火を付けていた
んでチリチリと導火線に着火。シュルシュル!と勢いよく花火から火花が吹き出た。
しかしその量が心なしか少ない。
髭人『ショボ!』
と思うのだがそれ以上火花は上がらずその花火は終了
髭人『気を取りなおして次いこ!次』
と次の同じ花火を取り出しまた始める。
次のは同じ奴なのに少しは派手だ。ま、結果的にショボイ事には変わりないんだけど
んで次に値段が少し高い花火に変わって着火。
チリチリ…パッ!と高く上がった。
そしてパと火花が分裂して落ちる。これまたショボイ。
友達が入れば「何だよこのショッボイの~」と笑ったり出来るが一人の為そんな事はできない。
一人ボケツッコミ。痛い奴…どころの騒ぎではないな。
んで次はパラシュート花火。
「パラシュートで降りて来る時少しは面白くはなるだろう」と思い点火
パ!と上がりパラシュートが落ちてくるはずだったのだが…風に煽られ飛ばされる。
髭人「どこだ!?どこだ!?」
と探すのだが辺りが暗くて確認が取れなかった。
「あった!」と見つけた頃には着地の瞬間だった。
「あ~あ」と少し嘆きの声。そのパラシュートを回収し、
まだ空中で弾ける花火とパラシュート花火は1つずつがあったんだけど
髭人「それは生きて帰ってからやろう」
という事でバッグにしまった。もうこれ以上虚しくなるのには耐えられなかった。
→→→→ドラマみたいな展開をうっすらと期待していたんだよね。
一人で花火をしていて一人の若い人の集団辺りが見ていてこんな感じ。
若い人「一人で花火しているんなら一緒になりませんか?」
髭人「は、はい」
花火をして…
若い人「見るからに遠くから来た感じがしますけどどこから来たんですか?」
髭人「東京の方から」
若い人「マジですか?」
そんな感じで会話が弾む。
自分から出ていこうとしなければイベントはおこらん。
都合良く何かが起こるわけはない。
そして一人寂しい花火大会も終わり、寝床探しに入った。
と公園の奥に入ってよさそうな寝床を見つけ
髭人「ここにするか?」
と、シートを広げた。しかし公園の奥は奥なのだが歩道が目の前のあるのであった。
髭人「ちょっとした茂みだから大丈夫か?」
とその時は安易に考えていたが後で茂みの外から見たら電灯などの関係で丸見えだった。
そしてゆっくりしているとそのうちチャリで2人ぐらいのガキが喋っていた。
よくは全部は聞き取れなかったが「お金も無ければ心も貧しい」とか言っていた。
俺はお前にそんな事言えるのかと思った俺の事をホームレスと思ったんだろうか?
→→→→少なくとも親からお金をもらっていつ立場でそんな言葉を吐く奴は心が豊かとは言えんよな。
んでまた横になっていると
??「おい!○○さん(聞き取れなかった)じゃね~か?」
と、見知らぬオッサンに声を掛けられた。
髭人「ハイ?」
オッサン「何だ?○○さんじゃないのか?」(名前聞き取れなかった)
髭人「何でしょうか?」
オッサン「いや~その人と似ていたもんでよ~」
髭人「そうですか」
どうやらホームレスのようだ。似ていたというのに引っかからないでもないが
2日間チャリに乗り続け風呂にも入ってないのだから(体は拭いている)汚く見えても不思議ではない。
それでどこから来た?なぜここにいる?とか言う話になって会話のやりとりが続く。
→→→→あまり話が弾まないのは初対面の人と話すっての難しいもんな。人見知りだし
そもそも警戒心が高まっていたので気さくに話すって気分ではなかった。
髭人「ここは大丈夫なんでしょうかね?」
オッサン「ここか?ああ...安全安全他の公園だと襲われるとか聞いたけどな」
確かに、茂原公園は何となくヤバイ気がしたと心の中でうなずく。
オッサン「あんた腹へってないか?これからコンビニの賞味期限切れのお弁当を貰いに行くんだけどよ、あんたもどうだ?」
髭人「いえもう食べましたので」
と断った。
→→→→こう書き出してしまうと素っ気ないものだがな。
変について行ったは良いが行った先で…では困るものな。
そしてそのおじさんはちゃりに乗って消えていく。しかし何かそれからが怖くなった。
髭人「もしかしたらホームレスの仲間を呼びに行って俺を襲おうと企んでいるんじゃないか?情を少し売っといて安心させておいてそれで」
などとおじさんの心を踏みにじるような事を考え始めたのだ。
何を考えてもあのおじさんが悪巧みを考えているようにしか考えられなくなった
俺はそれで万が一時と考えていた十徳ナイフをバッグに入れていたがすぐに取り出せるようにとウェストバッグに入れ替えた。
何故そんなものを持ってきたのかというと野宿をするからにはと護身用であった。
はっきり言ってあのおじさんを信用していなかった。
『でも、そんな気があのオッサンになかったら俺は最低じゃないだろうか?』
そんな自分を嘆き、腹を立てつつ自分という物を再認識した。
→→→→無条件に人を信用しすぎるのも良くないわな。何かあってからでは遅い。
一人での野宿旅である。疑心暗鬼ぐらいで丁度いい。
オッサンは再び現れる事無く夜は更けていくのでした。
色々考えてしまいますよ、やっぱり。。
わたしは十代の頃、寝床を決めずに遠くの街に遊びに
行くことが多くて、だいたい誰かしら知り合いのうちに
厄介になるのですが、誰も捕まえられなかったことが
一度だけありました。
行く前は、最悪外で寝ればいい、とか思ってるんですが
実際は落ち着かなくて寝れたもんじゃなかった。。
結局コンビニはしごして時間をつぶし、一睡もせず朝をむかえました(^^;
コメントさんきゅーです。
周辺が見渡せて、風が吹くようなところだと警戒感が抜けきれないらしく眠れませんわな。
この日、一応眠ったものの、実質2~3時間ぐらいしか眠ってないのではないでしょうか?