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「名門!多古西応援団 ~硬派六人衆~」 レビュー (ファミコン)

2013-05-24 19:00:33 | ファミコンレビュー
シミュレーションゲーム
少年マガジンに連載していた「名門!多古西応援団」のゲーム
アスミックから発売
1989年12月25日発売

あらすじ
原作読んでって所だね。
俺は全くと言っていいほど知らん(笑)
説明書を挙げているサイト(『げーむのせつめいしょ』様)があったので丸挙げしておこう。

「げーむのせつめいしょ」さんの本作の取説記事

『巷じゃその名を知らぬものはない、天下の名門!多古西応援団。
 その熱血六人衆のもとに、一通の手紙が届いた。
 それは県下の応援団幹部が一堂に集まる、県応援団連合総会の招待状だった。さっそく6人は開催地・多古島へ。
 しかし辺りに人影はなし・・・。
 ハメられたっ!何者かが団員のいない間に、多古多の街を狙おうとしているのだ。
 さあ!早く多古多の街に戻らねば!
 しかし、行く手には至るところに敵が待ち構えている。
 果たして、団員たちは無事に多古多の街に帰れるのか?!そして、謎の敵を倒すことができるのか・・・?!』

特徴

「スーパーロボット大戦」や「ファイアーエムブレム」はユニットを隣接してからの格闘や武器による遠距離攻撃を加えるものだが
この「名門!多古西応援団」は、「SDガンダム ガチャポン戦士」シリーズの1~4のようにユニットを重ねる事で戦闘となる。
戦闘ではコマンドを選ぶことになる。

・攻撃各種(パンチ、キック、得意技、アイテム類)
・防御各種(パンチ、キック、得意技、アイテム類)
・逃げる

攻撃は普通で相手よりも能力が高いと一方的に攻撃が可能。
但し、逆にこちらが弱いと一方的に攻撃を受ける。
防御は「受身」といった所か?
相手の攻撃に一致すると、ガードして何故かこちらはダメージを食らわず相手にダメージを与えられる。
しかも、ガード成功後攻撃はダメージが倍。これを有効利用することで戦闘を楽に進められる。(ただ、髭人はコレをクリア後に知った…)



点数は35点

良い点
・戦闘時のアニメーション
・全滅時の救済措置

悪い点
・キャラ能力に個性がない。
・シミュレーションゲームとして発展途上
・レベルを上げて物理で殴れば良い。



良い点の解説
・戦闘時のアニメーション
ファミコンにしては戦闘時大きな絵やちょっとだけ動く所もある。
使い回しが多く見られるのは目をつぶってあげるのが優しさ。

・全滅時の救済措置
ファミコンのシミュレーションって結構、仕様が過酷なものが多く
「ファイアーエムブレム」のようにやられたら復活がほぼ不可能とかうっかりセーブしてしまって詰んでしまった人もなかにはいるかもしれない。
このゲームはラスト以外では全滅しても全員復帰するので、レベルを上げて再挑戦するのがベターかと…
ただし、やられたキャラは病院があるマップにて復活する(パスワードでも復活しない)
病院がないマップでは全滅して復活という手しかないが…

悪い点
・キャラ能力に個性がない。
ほかのシミュレーションゲームなら
「鈍足だが装甲が厚いタイプ」「攻撃力も低く、体力も少ないが移動力だけはピカイチ」「バランスタイプ」
など、タイプが異なり個性があるものだが、このゲームはない。
みんなバランスタイプで、移動力もレベルに応じて向上するというシステムである。
その為、弱い奴を含めて平均的を育てるよりも初期能力が強い奴をより伸ばす方がゲームの進行が早いと言える。
原作を読んだ方は弱くても愛で育てろ!って所だろうか?

・シミュレーションゲームとしてまだまだ発展途上
「ターン終了コマンド」がなく、ターン終了するにはキャラ全員を行動させなければならない。
その場に待機する奴には「パス」というコマンドを個別に選択する必要が出る。
非常に面倒。

次にカーソルをマップ上で自由に動かすことができない。
味方キャラにしかカーソルが移動せず、広いマップでは奥に何があるのか分からない。
敵にもカーソルが合わせられないので敵の情報を調べることは不可能。
敵が一体何マス移動してくるのか全くわからないし、接触するまで敵のHPを知ることは出来ない。
敵の動き方や敵の強さなどを考えてキャラを配置して敵を倒すのがシミュレーションの醍醐味だろうが。

・レベルを上げて物理で殴ればいい。
上記の理由がある以上、戦術を練る必要はない。というか出来ない。
根本的な解決策はレベルを上げて敵を倒す。それだけ。



ええ。自分は当初このゲームはアクションだろうと思い込んでいた。
『応援団』って言うから

「応援。エールか…『魁!!男塾 ~疾風一号生~』を思い出すな」

と、クソゲーをイメージしつつ、買ってまさかのシミュレーションに驚いたものだ。
ちなみに、自分はこのマンガ。一切、知らない。
当時のヤンキー漫画つったら『ろくでなしブルース』とか『ビーバップハイスクール』と言えるからな(ちなみに両方ファミコンゲーム可されている)
一応、調べてみたら映画化もされているようだが知名度は極めて低い。
(主演俳優なんて殆ど知らなかったもんな。ただ脇役に『高田純次』氏などがいたりする)
何たって『名門!多古西応援団』を検索サイトで調べたらwikiの次に、
このゲームについてのサイトが上がっている所からその印象も察することが出来るというものだ。
(この漫画のファンサイトや感想が書かれたサイトはないのかッ!!)


そんな未読者のぼやきはさておき、攻略サイトを調べると
原作再現に関連したイベントがあったりキャラ同士の因縁があったりするので
それらを発生させないと技を覚えられないとか応援に駆けつけないなどの弊害もあるようだ。
未読の俺は全く知らん!
だから、タイトル画面の次の「はじめる」か「つづき」の選択画面で奇妙なピンクの恐竜みたいのが出て来て

「コイツもこの漫画のマスコット的なヤツか?」

と、思ったらただの本作を発売した「アスミック」自体のマスコットキャラだったようだ。
態々、出す必要あったん?


それはそうと原作未読でもレベル上げてのゴリ押しで十分に対応可能である。
自分としては主人公の「リーゼント」と「ハゲ」のゴリ押しだった(笑)
ちなみに「リーゼント」はたまにマップ上から失踪するというイベントが発生するので
「リーゼント」の代わりにNo.2である「ハゲ」を成長させていた。(笑)



クソゲーというほどひどいゲームではないが、原作の知名度といい埋没していくような作品でしかない。
パッケージの感じからしても面白そうな雰囲気が伝わってこないものな…

説明書で『巷じゃ知らないものはいない』とか言うけど実際は『巷じゃ知っているものがいない』だよな…

名門らしいが無名である(涙)






ネタバレはなし


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