RPG
ポポロシリーズ第5作目
開発は「ジーアーティスツ」
発売は「ソニー・コンピュータエンタテインメント」
2004年3月18日発売
特徴としては
前作と同じく3DCG
仲間になるキャラが増加
キャラの成長に「スキル制」を導入
「フリック」というシステムが追加
スキル制はレベルが上がるごとに振り分けが出来て
「HP」「MP」などの基礎能力強化
「技」「協力技」と言った特技強化
を自分で選ぶこと出来る。
「フリック」とはフィールド上でゴルフのように玉を打ち出せるという物。
それを使う事で仕掛けを解いたり、アイテムを取ったりすることが出来る。
キャラ毎にフリックの飛距離や軌道が違うので必要に応じてキャラを入れ替える必要がある。
あらすじ
前作「はじまりの冒険」の半年後、
前作の闇の精霊を倒す際、「ルナ」を人間にしていた「黄金の鍵」が砕け散ってしまい
「ルナ」は海で「ピノン」と「マルコ」と遊んでいた。
「ルナ」は「海の妖精」であり、陸に上がると砂になってしまうからだ。
サブタイトルの「月の掟」の意味も説明しよう。
ピエトロ達の世界では妖精族には「森の妖精」と「海の妖精」と2種がいて
「森の妖精」は海水に触れると泡になってしまう。
「海の妖精」は海水から出ると砂になってしまう。
その現象を「月の掟」と呼ばれるのである。
(何故そんな「月の掟」なんか出来たのかというと劇中に出て来るので
プレイしてみて下さいませ)
再び「ルナ」を陸に上げる方法を聞いていると「ギルダ」がこう言う。
「黄金の鍵は何度でも再生する」
黄金の鍵を取りに行き、「ルナ」は人間となり、再び陸に足を下ろすことが出来た。
その直後、ピエトロ王が城の馬の様子がおかしいという事で
動物を話す能力を持つレオナを呼んできてくれとピノンに命じた。
ピノン達はそのレオナと会った所で謎の光がポポロクロイスを包んだ…
そこでピノン達の前にしたものは…
ピノン達の新しい冒険が始まる。
あらすじを出したメインと言える登場人物を紹介しておく。
←ピノン:8歳
前回の冒険もあり成長しました。
いくら勉強好きとはいえ逆に2歳年上のポポロⅠの「ピエトロ(10歳)」よりも
物わかりが良いってのはやりすぎじゃないかって思うけどね。
←ルナ:8歳
「はじまりの冒険」では
「ピノン」よりお姉さんらしい振る舞いをしていたが
今作において母親の「セレーネ」の事もあって我を忘れ、
「ピノン」に諭させる場面が見られる。
まぁ、8歳だしな…「ルナ」の方が年相応といえる。
←セレーネ:年齢不明 ルナ(海の妖精バージョン)
妖精族は人族より長生きという事もあってか「サニア」同様、
年齢は決められていない。
王族として「ルナ」には辛くあたらなければならない時もあるわな。
ちなみにルナの本名は「ルナテュレース・ワントリンク」
←エレナ:18歳
「ピノン」の叔母にあたるが「おばさん」と呼ばれるのは抵抗があるらしく逐一訂正させている。
絵はないがマルコにげんこつした事もある。(アニメ版はしたけど)
しかし「ピノン」にはない。身内以外には辛い(笑)
←マルコ:9歳
食う事ばかりを考え、ゲーム中では精神年齢は最も低いのではないだろうか?
ただ、物語後半は成長していく…
←モンバ:年齢不詳(私が知らないだけ?)
クロコネシア人
「ダカート号」メンバーで一番下っ端(「アイナ」よりもかよ)
音痴であるがコレで助かったこともある。
ゲーム中重要な位置にいる。
↑ダカート号、クルー
下段、左から
ドノバン:ダカート号船長、
アイナ:11歳、機関士、ゲームでは言われてないがアニメ版ではガストンが祖父であると言っている。
ガストン:機関士、ダカート号の機関長
トード:ダカート号乗組員、語尾に「ネー」をつける。寡黙な人だが鼻がピクピクするときは悪いことをが起きる前兆。
ビリー:ダカート号の乗組員、ピノン達の世話を焼く
中段、左から
エドガー:ダカート号操舵手、常時酔っているアル中
ランバート:ダカート号の船医
ベル:ダカート号のコック
ダイク:ダカート号の乗組員で武器や道具の仕入れを行う。
最上段
カーティス:ダカート号航海士、船内のイケメン担当
グーリー:ダカート号、甲板長
↑主要6人集合絵
アニメ版のエンディングにも使われていたよな。
そのアニメ&ゲームEDテーマである「桜見丘」は良曲であるが歌詞がゲームに即していないのが難点。
原作者の田森氏曰く「大人の事情」とのこと。
というか、「月の掟の冒険」なのに「桜見丘」ってなんでやねん。
せめて「月見丘」だろ。ゲーム中でも「桜」はキーになってないどころか
全く出てこないしな。
そう言った部分でも「大人の事情」を感じさせる。
点数は45点
良い点
・ストーリーが良い
悪い点
・戦闘でのロードは改善したが別の所でロード増加
・難易度向上
・キャラの掘り下げ薄し
・システム面大幅劣化
・不自然さを感じる展開
良い点の解説
・ストーリーが良い。
ポポロらしくないという意見はあるが髭人的には好き。
大筋は良い。飽くまで大筋だがな。
悪い点の解説
・別の所でロード増加
戦闘でのロードは改善された。が、今度はマップの切り替えでロードが発生
黒背景に
「NOW LODING」
という文字と登場キャラの絵が出る。
そこそこパターンはあるものの、
それよりも多い回数のロードなので何度となく見たキャラを見る羽目になる。
せめて、キャラの特徴とか台詞を入れてくれよ。
しかし、切り替えの度にロードが発生する仕様だから町の探索をする気が失せるんだよな。
ポポロシリーズの魅力って名もなき人々とのやりとりじゃないのか?
そもそも「ポポロクロイス」は「ポポロ=人々」と「クロイス=交差」の造語であるはずなのに人とを遠ざけてどーすんだよ。
・難易度向上
敵の攻撃がなかなかいやらしい。状態異常を併発させて来る。
攻撃力低下、守備力低下、命中力低下、素早さ低下、特技使用不可、混乱、毒
などなど色々あるがこれら最大3つを全体攻撃に合わせ一気に繰り出してくる。
ドラクエで例えるなら
ルカナン、ボミオス、猛毒の霧、ムーンサルト
を同時にやってくるようなものだ。
しかもこのゲームはターン制ではなくアクティブゲージを採用しているため、
足が遅くなるとこちらが行動をする前に敵がもう一度攻撃って事もある。
守備力が低下しているため、全滅というケースは対策を行わないと結構ある。
敵がほくそ笑んでいるのが見えるもん。
こちらが状態異常になり、こちらの攻撃は明らかに間に合わない。
次回、同じ全体攻撃が来たら明らかに死ぬ状態。
敵「おまえは『やめてそれだけは』という」
髭人「やめてッ! やめて!それだけはッ! ハッ!?」
ボゴォォォン!!全滅!!
しかも、全滅後はセーブ地点。
操作キャラは計6人となる。
操作キャラが固定されるイベントが結構あるので偏った育て方をしていると
育ててないキャラを出さなければならず詰むなんてケースも発展しかねない。
特にこのゲーム場面、場面毎に区切った展開が行われるので
「敵が強いな。戻って弱い敵と戦ってレベルアップだ!」
という事が出来ない。敵が強くてもそいつと戦ってレベルアップをしなければならない。
うっかり死んだらセーブ地点。だからセーブポイントをウロウロなんて事はよくある。
何で連れてないキャラも経験値が分配されるしようにしなかったのか?
ただ、プレイ時間の水増し目的じゃないかと思ってしまう。
・キャラの掘り下げ薄し
中盤以降、登場キャラがドッと増えるが掘り下げは浅いため、非常に印象は薄い。
髭人的には「アイナ」「ドノバン」「ガストン」ぐらいしか覚えていない。
この作品の後もシリーズが予定されていたようだから
その時に説明するつもりだったのだろうか?
・システム面大幅劣化
いくつもあるので分けて紹介する。
①売値がリスト化されない
②所持個数が表示されない
③オーブの変換1つずつ
①売値がリスト化されない
この時期のゲームであればアイテムリストに表示されたものの
売値は一気に表示されるものだがこのゲームではそんなことはない。
1つずつカーソルを合わせ、選択しないと売値がわからないのだ。
ファミコン時代に逆戻りって感じだ。
②所持個数が表示されない
武器や武器の購入時、売られている物にカーソルを合わせても所持個数が表示されず
今、持っているのか、いくつ持っているのか分からないのだ。
武器などコンプしたい人は持ってないと思って買ったら
既に持っていて無駄金を使ってしまったケースもあるだろう。
それに、現在装備武器も攻撃力などの能力表示されないので買ってみたら
さっき宝箱で出たアイテムより弱体化するなんてケースにもなる。
③オーブ変換は1つずつ
システム面の最たるクソ要素
このゲーム、様々な色の「レッサーデーモン」を倒す事で
「ブラッド」「マリン」「ゴールド」「オリーブ」「ローズ」
の5色のオーブが出現する。
それは各種、色の数に応じた特殊アイテムの交換に使える。
一応、オーブはとある「レッサーデーモン」によって色の変換が出来る。
1個は別の1個として変換可能。
「ブラッド」→「マリン」→「ゴールド」→「オリーブ」→「ローズ」→「ブラッド」→(繰り返し)
だけど、コレ、複数を一気に変換する事が出来ないのである。
1個1個を別のに変換する必要に駆られる。
だから「マリン」10個を「ブラッド」10個にしたい場合は
4回の変換と、10個分の変換…
変換に店主との会話で2回「○ボタン」を押さないといけないので
4(変換)×10回(個)×2回(会話文)=80回
○ボタンを押さなければならないわけだ。
このゲーム、EX装備という特殊装備がある。
だが、1つ99個の「オリーブオーブ」が必要。
「ローズオーブ」が99個あってそれを変換するには…
4(変換)×99回(個)×2回(会話)=792回
792回の○ボタンを押さなければならない訳だ。
しかし!それだけではない!!
EX装備は「武器」「服」「靴」の3種そろえなければならないのだ。
つまり1人分のオリーブオーブは
99×3=297個
も必要である。
しかも、オーブが必要なEX装備が必要なキャラは2人いる。
(他4人はアイテムで入手)
297×2=594個
入手するオーブが全部が「ローズオーブ」って訳ではないが
変換作業を行うのなら2000回以上は
○ボタンを押さなければならないんじゃないだろうか?
壮絶に鬱陶しい仕様であるッッ!!
・展開がやや強引
これはネタバレに記述しよう。
髭人は気にならなかったがムービーの口が合ってないなんていう意見があったな。
よく見ていたらそうなのかもしれない…
このゲームは結構、しんどかったな。
「はじまりの冒険」と比べて敵の難易度が格段に向上しているし
万遍なくキャラを育てないといけない仕様もね…
一応、キャラは平均的に育てたほうがいいよっていうけど、何らかの救済措置は欲しかった。
大抵、キャラ固定になるイベントが発生した後は敵が強くなった場所に入る羽目になるからな。
そして、死ぬとセーブ地点…
小学校低学年ぐらいの子は心が折れたんじゃないだろうかねぇ…
後、フリック操作も慣れ不慣れがあるだろう。
フッ飛ばし作業をしているときぐらい敵を出現しなくしやがれ。
戦闘の難易度が高めなのでいくらか軽減するには
個人的に、スキルは「技」を一点集中型にすべき。スキルゲーの鉄則だわな。
大体、後半になればなるほど良い技とか強力な技になるのだから…
平均的に育てるとどれもこれも微妙なキャラになってしまう。
多少、偏りにより敵の得手不得手が出来てしまうにしても一点集中型をオススメする。
髭人的には、
「1人技は全体攻撃重視、3人技は攻撃系のルナ以外」
を覚えさせた。
(ルナの3人技は3人の全回復&ステータス異常回復)
という形を取った。
このゲームは早く敵を倒すことで
「経験値」「アイテム」「武器」「お金」「HP回復」「MP回復」
などのボーナスが得られる。
だからそれで出し惜しみなしで速攻で敵を倒していく。
当然MPがガス欠しやすくなるが、それはレベル上げ。
早め撃破により経験値ボーナスもあるし
もしくはMP回復ボーナスでなどで補うのが賢い方法ではないかと髭人は考える。
2人技は誰と誰の組み合わせ使用可能という仕様上、
使い手が決まっているためにパーティが固定されがちになり使い難い
(3人技はメンバーに縛りはない)。
その割にイベントによりキャラが勝手に固定される事が多々ある。
それで全く育ててないキャラを使わなければならなくなったら詰む可能性が…
ただ2人技は使用者の個性が出ていて面白い技が多いので
これはレベルが上がってからのお楽しみとするべきだろう。
ゲームとは関係ない余談であるが…
この作品の発売時期について触れておこうか?
この「月の掟の冒険」は延期って事でアニメ版よりも
後の発売という最悪な状況になったという。
ゲームの発売は2004年3月18日
アニメの放送は2003年10月5日~2004年3月28日
このアニメは「はじまり」と「月の掟」をベースとしているもの
殆どネタバレしているような状態だよな…
ゲームの発売翌々週にアニメ最終回じゃなぁ…
ちなみに製作のスタッフの中で急死された方がいたそうだ。
その影響で発売延期したんじゃないだろうか?
気の毒だとは思うがそれはどの業界でも起こりうる話だから
同情する事はあっても評価は変わらない。
スタッフは延期する事に関して「アニメとゲームは展開が違う」って
言ったらしいがそんなに変わらんしな…
(苦し紛れに言ったとしか思えない)
「ゲーム買うよりアニメみるか」
ってなるものなぁ…
それにアニメ版には「コゴト」王子やら「プンプン」王女などの
オリジナルキャラもいるし
「ダカート号」の面々もゲームより遙かに出番があるんだよな…
この先に書かれているネタバレを含めて全てを今、ここで総合してしまうと
「ピノン達のお話」に触れたければ
「このゲームではなくアニメ版を見る方が早くて楽しい」
って答えに至ってしまうんだよな…
「ポポロクロイス ~はじまりの冒険~」もアニメがカバーしているし(ゲーム版はロードなど問題が多い)、キャラの掘り下げがされているし、髭人一押しの「アイナ」も出番や活躍はそこそこしているしな。
このゲーム独自の「フリック」は操作は謎解きで必要って物でしかなく、しかもそのフリックはフィールド上だと敵が出るという仕様上、作業的になってしまいがちでやっていて楽しいって思えないんだよな。残念ながら…
アニメ版とゲーム版が違うってスタッフは言ったけど「誤差」の範囲内である。
仮にこのゲーム版の完全な続編が出るにしたってアニメ版をだけしか見てないからって問題なくつながるだろう。
だから、
「ゲームとして自分の手でピノン達を動かしたい!」
「ポポロシリーズのゲームは全部制覇する!」
って方がプレイするのがいいのかもしれません。
悲しいがそれ以上にこのゲームに魅力はない。
ネタバレを読んでみてまたここを振り返ってほしい所だ…
ここからがネタバレ
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何故「月の掟」が出来てしまった理由は…
元々妖精族は森も海も仲良くしていた。
しかし古の妖精王「ゼフィス」が他種族を疎む心の隅に闇の意志「カオス」が宿ってしまい
「闇の妖精王」となった。
その「ゼフィス」は途轍もない力を持ち、世界を汚していった。
その「ゼフィス」に対して神々はデュオンの力(月の力)をもってして
ゼフィスの身体を2つに裂き森と海の二つの神殿に封印した。
残された妖精族に神々は「月の掟」を課した。
これは2つに分けさせられた「ゼフィス」復活を防ぐものでもあったのだ。
その月の掟により多くの「森」と「海」の妖精達は亡骸となった。
波や砂浜はかつての妖精達そのものというわけなのである。
このゲームのピノン達の動きをサラッと紹介しておこう。
プレイせずとも分かる「月の掟の冒険」
行ってみよッ!!
上記のあらすじの通り
「ルナ」の為に「黄金の鍵」を取ってくるとポポロクロイス中を謎の光が包んだ。
直後、ピノン達の前にいた人々は皆、石化してしまっていたのだ。
「黄金の鍵」を持つ「ルナ」とその周囲にいた「ピノン」と「マルコ」以外の全てを…
「マルコ」の母の「レオナ」だけではなく
王である「ピエトロ」や「ナルシア」も例外ではなく
魔女の「ギルダ」ですら石化してしまったのだ。
家族を石化されて悲しみに暮れる「ピノン」と「マルコ」
「ルナ」は石化の術を使える自分の母である「セレーネ」なら何とか出来るかもしれないと思い立つ。
しかし、「ルナ」の故郷まではかなり遠い。
そこへ、「ポポロクロイス」から離れていた「エレナ」が戻って来た。
彼女は道中で救った海賊船「ダカート号」のボスとなっていた。
石化の事を知った「エレナ」は「ピノン」達を連れて「ルナ」の故郷に向かう。
そこで、「ピノン」達の事を知らない海賊狩りを行っていた「ガミガミ魔王」の妨害もありつつ…
「ルナ」の故郷につくといつも優しい「セレーネ」の様子がいつも違っていて
厳しい口調で
「石化を解きたいのならば『ポポロクロイス』にある『月の雫』を取って来なさい」
と、言われ、「ピノン」達一行は「ポポロクロイス」に戻り城のほこらにあった「月の雫」手に入れる。
外に出ると「サボー」がいた。
彼もまた「エレナ」と同じで別の場所にいて石化の難を逃れたのだという。
そして、「『月の雫』を見せてくれ」というのでピノン達は渡してしまったのだが
それは「サボー」ではなく「ゼフィス」に加担する「パーニャ」という森の妖精が「サボー」に化けていたのだ。
そこへ「セレーネ」が現れ「月の雫」を手に入れて海へと消えて行った。
「セレーネ」達を追おうとしたが「ダカート号」は破壊されてしまった。
途方に暮れそうになった所で「ガミガミ魔王」が現れた。
彼は「ポポロクロイス」の事や「ピノン」達の事を聞いて協力する事になった。
「ガミガミ魔王」が乗っていた「怒涛海王丸」に乗り、
「ダカート号」のクルー「モンバ」が故郷の「クロコネシア」の「デルボイ」という仙人が色々と知っているとの事で
一行は「クロコネシア」へと進路を取る。
「クロコネシア」へ着いた一行は「デルボイ」から今後の対策を練る。
「ゼフィス」の狙いは半身を封印している「月の掟」の解除である。
それを阻止するために「月の掟」を解除する場所である「化石島」に行く事になるのだが
それには「レムナス」という伝説の船が必要との事で彼らは「クロコネシア」で
「レムナス」を取りに行く。数々の試練を経て、「レムナス」に乗り、「化石島」へと向かう。
「ハーピエル」と戦いつつ、「化石島」へとたどり着くが「ゼフィス」の部下の妨害などにより
「月の掟」は解除されてしまう。その際、用済みという事で「セレーネ」の身は解放してくれた。
「月の掟」を解除されてしまい、残された道は「ゼフィス」完全復活の阻止。
それは「月の掟」再度の発動である。
それは妖精王にしか出来ない。
「森の妖精王」である「メディア」は姿を隠していて
その「メディア」の娘である「ナルシア」は石化しているので「セレーネ」が担うしかない。
(仮に「ナルシア」が石化してなくても、技術を継承してなければどのみち無理だろうが)
が、「月の掟」を発動させる祭壇は陸上にある。
今は、陸に上がっても大丈夫でも発動させた瞬間に砂になってしまう。
「ルナ」はダメだとしきり言う。
そこへ丁度、「月の掟」の解除の時に使用され割れた「月の雫」の欠片を「マルコ」は拾っていたのだ。
それを持っていることにより「月の掟」を無効化出来るのだ。
その間に海に戻れば「月の掟」を発動させても「セレーネ」が砂になる事はない。
彼らは決戦の地である「ポポロクロイス」に向かう。
「ゼフィス」の「海の半身」と「森の半身」が共に向かうのを阻止しようとするが失敗し
「ゼフィス」は復活してしまう。
そこへ、「月の掟」が発動する。再び体から引き剥され魂となった「ゼフィス」は
「セレーネ」の肉体に飛び込むが「セレーネ」はその手に持つ「月の欠片」を砕いてしまったのだ。
「月の掟」により砂になっていく「セレーネ」
どうにか「黄金の鍵」の力で母を救いたかったが
「セレーネ」は自身の運命を受け入れ、「ゼフィス」を道連れにすべく砂になっていくのだった…
悪い所はちょこちょこ見当たるんだよな。
「タキネン村」の「薪割りスペシャルの人」
男「大人の事情で(薪割りスペシャルは)できない」
とか言い出すんだよな。何そのメタ発言。
ポポロらしくね~!!
男「今日は調子が悪くてできない」
で、いいじゃないか。
「ないわ~」
と、思ったよ。
というか面白いと思う人いる?
悪い点で指摘した「不自然さを感じる展開」をいくつか紹介していこう。
例えば、「ダカート号」で
「マルコ」に「ベル」が芋の皮むきをさせるところ。
「ピノン」「ルナ」「マルコ」の3人で行動していたのに何故「マルコ」だけ引き抜く?
(まぁ、見た感じ芋の皮むきが一番上手そうなのは「マルコ」だが…)
「マルコ」がいなくなった為、2人きりになった「ピノン」と「ルナ」が会話をするという流れであるが
「マルコ」がいると二人の会話に水を差すから離したっていう手段なんだろうけど
露骨すぎないか?
それに「ピノン」「ルナ」は何故皮むきを手伝ってやらないの?
次に、マリーナ城に行った際
「セレーネ」に会うのは「ピノン」「ルナ」「マルコ」の3人。
「エレナ」は
「急に来てみんなで押しかけたら失礼だから」
って言って「ダカート号」に残る。
どう考えたって「マルコ」の代わりにお前が行けよ。
「ダカート号」のボスだろ。
色んな事を質問したり、理由を聞いたりする必要はあるだろう。
それで、「セレーネ」に
「ポポロクロイスにある月のしずくを取ってこい」
と言われるんだけど、それに対して何故か尋ねたり他に色々と考える事は
幼い3人には出来ん。
特に「マルコ」お前は芋でも剥いてろ。
次に
「月の雫」を入手した「ピノン」達、
しかしうっかり「サボー」に化けていた「パーニャ」に手渡してしまい、
それが「セレーネ」(ゼフィスが体を乗っ取り中)の手に渡り「セレーネ」達は海に向かう。
「ルナ」はまだこの時点で「セレーネ」が「ゼフィス」に操られていることを知らず
自分の母親を止めようと海に向かうが、「ピノン」が回り込んで止める。
いくらなんでも、物わかり良すぎないか?8歳だぞ。
それに、「セレーネ」の事を一心に思う「ルナ」を普通止められないと思うんだけどな…
突然、現れた「パティルーサ」
「ピノン」に対して
「次はどうするの?」「次はどうするの?」としきりに聞いてくる。
疑う事を知らない「ピノン」は正直に話してしまう。
その結果、「レムナス」という伝説の船の所に行くという事を話してしまい
パティルーサ「それじゃその船を壊しに行こう」
って展開になる。
さっきは物わかり良すぎで今度はおとぼけか?
さっき「パーニャ」の件があったんだから
安易に人(妖精だけど)を信じないという事を覚えろ!極端過ぎる!
「ハーピエル」はその歌で男を腑抜けにさせる歌を歌う。
そのため、「ピノン」と「マルコ」が使用不可になる。
(船内にいる「ダイク」も腑抜けに)
「モンバ」は男だが音痴であるため、「ハーピエル」の歌は無効。
(マルコも音痴っぽいけど)
その際、「アイナ」が二人の面倒を見るという事で「レムナス」に残る。
「ルナ」「エレナ」「モンバ」で腑抜けにさせた元凶である「ハーピエル」を倒すと
「ピノン」と「マルコ」は元気になるのだが…
それで「アイナ」は「マルコ」と目が合って二人とも赤くなるんだよな。
介抱していた描写が一切ないのに急にフラグ立てるってのは不自然。
出会ってからも大して「マルコ」と接点はなかったぞ。
アニメ版みたいに「アイナ」が「マルコ」に一目惚れしていたのならまだ分かる。
なんか、「ピノン」と「ルナ」のカップルがほぼ成立しているから一人の「マルコ」が可哀想だから取り敢えずカップル作ってやろうっていう意図にしか見えないんだけど…
別に現時点で「マルコ」的には色気より食い気だから
飽くまで「ピノン」と「ルナ」は友達で二人が仲良くしていて
自分が蚊帳の外でも気にしないだろう。
無理にくっつける必要ってあるん?
ただ「アイナ」は髭人的に好きだ。(その情報はいらんッ!!)
それらを考えるとなんか
「製作者の意図したレールの上をキャラに歩かせよう」
ってのが透けて見え気がするんだよな。
勿論、ゲームやドラマなどの創作物、ある展開に載せるのはダメとは言わない。
けども、それを見ている側に感じさせないようにするのが製作者の腕というわけだ。
今までの「ポポロクロイス」シリーズにはそれほど感じなかったのに
この「月の掟の冒険」は特に強く感じた。
しっかし
「石化の光」はチート過ぎるだろ。
「黄金の鍵」付近3mぐらいの人以外は問答無用で石化って…
魔女の「ギルダ」も石化。腰に付けた「竜の剣」も役に立たず「ピエトロ」も石化
しかし「ポポロクロイス」の住人を全員石化させてしまったらポポロ王家に伝わる「月のしずく」手に入れられないじゃん。
その時点で、
ゼフィス「あ…石化魔法が効かない黄金の鍵を持った『ルナ』の近くにポポロクロイス王家の『ピノン』がいるな…よし!今だ!石化の光、発動!」
って感じなのかな?
「セレーネ」は「エレナ」の事を知っている様子はなかったし、利用しようともしてなかったし…
違うか?
「ゼフィス」さんはきっと運が良かったんだな…
にしても今作出て来た「デルボイ」様は
ポポロⅠやⅡに出て来た「ラダック」仙人と比較すると足元にも及ばないんだよな。
ラダック仙人は「ポポロクロイス物語」に出てくる仙人。
予知やらレムナスの事を教えてくれるけどこの人、
しょーもないダジャレを言う以外に何かしてくれたっけ?
記憶にないのだがな…
よっぽど「ラダック」仙人の方が凄い。
「闇の世界」に行く扉を作ってくれたり、ポポロクロイスに瞬間移動したり…
「神々の国」へ行かせてくれたり…
「エレナ」も「ラダック」仙人の事を知って頼っていればなぁ~。
「ピエトロ」も教えて上げればよかったのに…
「世界規模の危険な事に遭遇したらラダック仙人を頼れ」
って…
でも、東に行く手段がないか…ブリオニアの乗り物で数日だもんな…
船である「ダカート号」じゃ時間がかかりすぎるだろうしガミガミの潜水艦がそれほど速くなさそうだからな…
個人的に好きな部分って事で…ラスト付近の
解除していた「月の掟」が再生するイベントだな。
「月の掟」を再び発動させることにより「ゼフィス」を再び分離し封印する事となる。
が、そうすれば「黄金の鍵」を持たない「セレーネ」は陸上では砂になってしまう。
「黄金の鍵」で「セレーネ」を変身させようとして
砂になるのを回避しようとしていた「ルナ」
だが「セレーネ」はこう言う。
「黄金の鍵に選ばれたものでしか使えない」
って…
それで「ゼフィス」が体に乗り移ったままの「セレーネ」は
月の掟と共に「ゼフィス」を道連れにする。
「妖精王」の償いとしてね。
心に隙があったからこそ「ゼフィス」に体を乗っ取られたという事を
「セレーネ」は責の念を感じていた訳だ。
母親の「セレーネ」死んじゃって「ルナ」は辛いわな。
でも、
「波の音は悲しい声じゃないわよね。だって波を聞いていると心が安らぐもの」
ってのはなかなかいいセリフ。
好きだわ~。沁みる!沁みる!
これは賛否両論ではあるが、髭人は好き。
ただ、エンディングに物言いをつけるのなら…
「ゼフィス」を倒し「セレーネ」が砂になっていく所の
次の場面は…何ともう既に数日が経過している模様。
「ピノン」と「ピエトロ」夫妻との感動の再会などはない。
「ピエトロ」夫妻が母を失った「ルナ」に対して慰めの言葉を投げかける事もない。
重要な所なんじゃないの?それ。
ゲームではポポロクロイス城下町や城などを移動できる。
「ピエトロ」や「ナルシア」との話しかけても、
イベントとしてないのが悲しい。
音声なしのメッセージが出るだけってのは寂しいなぁ…
で、エンディングとしてあるのはそれぞれの旅立ちみたいな所である。
「ピノン」は「ポポロクロイス」に残り、
「エレナ」はダカート号の一行と共に「レムナス」に乗り込み
自身の目的である「バファンの剣」を探す旅に出る。
「ルナ」は黄金の鍵を用いて「ピノン」や「マルコ」とたまに会う様子。
寂しい。実に寂しい…
にしても
「『バファンの剣』探している」という「エレナ」
上記で挙げた製作者急死の件。
「バファンの剣」の話を上げたのはその人という話。
「何、その剣?」
ってなる。エンディングでどんなものなのか一切触れられることはなかった。
残されたスタッフは製作に困るわな。メモなんかも遺されてなかったのだろうか?
この「月の掟」の発売の翌年である2005年2月10日に
PSPで「ポポロクロイス物語 ~ピエトロ王子の冒険~」が発売された。
が、「端折り過ぎ」「フルボイスカット」「ロードあり」など難点が多すぎ。
ポポロファンに泥を塗りたくるような出来であった。
結果、「ポポロクロイス」シリーズはストップする事になった。
2011年2月に
「ポポロクロイス物語~夢と絆の冒険~」というソーシャルゲームが出たようだが…
もうサービスは終了していたはず。
それから原作者の「田森庸介」氏が「パウロ」や「サニア」の出会いの頃の話を描いた「ポポロクロニクル」なんて小説をHP上にアップしていた。
但し、一時的なもので現在では公開終了している…
が!!
2015年にその「ポポロクロニクル」
「ポポロクロニクル ~白き竜~ 上巻」(2015年2月18日)
「ポポロクロニクル ~白き竜~ 下巻」(2015年3月14日)
上下巻で書店で販売されているので興味がある方は是非!
それに同年2015年6月18日に
3DSから「ポポロクロイス牧場物語」が発売されたよ!
「ソニー」で出ていたポポロクロイスが「任天堂」である3DSで出たというのは事件とも言える。
ただ、作り手側としては権利などの大人の事情で四苦八苦していたのがゲームでの登場キャラ名で滲み出ている(苦笑)
まだまだシリーズが続いていってほしい所である。
あれ?この記事ってポポロシリーズの事を取り上げていたんだっけ?
あ、月の掟か…
「アニメ見ようぜ!」
以上!
ポポロシリーズ第5作目
開発は「ジーアーティスツ」
発売は「ソニー・コンピュータエンタテインメント」
2004年3月18日発売
特徴としては
前作と同じく3DCG
仲間になるキャラが増加
キャラの成長に「スキル制」を導入
「フリック」というシステムが追加
スキル制はレベルが上がるごとに振り分けが出来て
「HP」「MP」などの基礎能力強化
「技」「協力技」と言った特技強化
を自分で選ぶこと出来る。
「フリック」とはフィールド上でゴルフのように玉を打ち出せるという物。
それを使う事で仕掛けを解いたり、アイテムを取ったりすることが出来る。
キャラ毎にフリックの飛距離や軌道が違うので必要に応じてキャラを入れ替える必要がある。
あらすじ
前作「はじまりの冒険」の半年後、
前作の闇の精霊を倒す際、「ルナ」を人間にしていた「黄金の鍵」が砕け散ってしまい
「ルナ」は海で「ピノン」と「マルコ」と遊んでいた。
「ルナ」は「海の妖精」であり、陸に上がると砂になってしまうからだ。
サブタイトルの「月の掟」の意味も説明しよう。
ピエトロ達の世界では妖精族には「森の妖精」と「海の妖精」と2種がいて
「森の妖精」は海水に触れると泡になってしまう。
「海の妖精」は海水から出ると砂になってしまう。
その現象を「月の掟」と呼ばれるのである。
(何故そんな「月の掟」なんか出来たのかというと劇中に出て来るので
プレイしてみて下さいませ)
再び「ルナ」を陸に上げる方法を聞いていると「ギルダ」がこう言う。
「黄金の鍵は何度でも再生する」
黄金の鍵を取りに行き、「ルナ」は人間となり、再び陸に足を下ろすことが出来た。
その直後、ピエトロ王が城の馬の様子がおかしいという事で
動物を話す能力を持つレオナを呼んできてくれとピノンに命じた。
ピノン達はそのレオナと会った所で謎の光がポポロクロイスを包んだ…
そこでピノン達の前にしたものは…
ピノン達の新しい冒険が始まる。
あらすじを出したメインと言える登場人物を紹介しておく。
←ピノン:8歳
前回の冒険もあり成長しました。
いくら勉強好きとはいえ逆に2歳年上のポポロⅠの「ピエトロ(10歳)」よりも
物わかりが良いってのはやりすぎじゃないかって思うけどね。
←ルナ:8歳
「はじまりの冒険」では
「ピノン」よりお姉さんらしい振る舞いをしていたが
今作において母親の「セレーネ」の事もあって我を忘れ、
「ピノン」に諭させる場面が見られる。
まぁ、8歳だしな…「ルナ」の方が年相応といえる。
←セレーネ:年齢不明 ルナ(海の妖精バージョン)
妖精族は人族より長生きという事もあってか「サニア」同様、
年齢は決められていない。
王族として「ルナ」には辛くあたらなければならない時もあるわな。
ちなみにルナの本名は「ルナテュレース・ワントリンク」
←エレナ:18歳
「ピノン」の叔母にあたるが「おばさん」と呼ばれるのは抵抗があるらしく逐一訂正させている。
絵はないがマルコにげんこつした事もある。(アニメ版はしたけど)
しかし「ピノン」にはない。身内以外には辛い(笑)
←マルコ:9歳
食う事ばかりを考え、ゲーム中では精神年齢は最も低いのではないだろうか?
ただ、物語後半は成長していく…
←モンバ:年齢不詳(私が知らないだけ?)
クロコネシア人
「ダカート号」メンバーで一番下っ端(「アイナ」よりもかよ)
音痴であるがコレで助かったこともある。
ゲーム中重要な位置にいる。
↑ダカート号、クルー
下段、左から
ドノバン:ダカート号船長、
アイナ:11歳、機関士、ゲームでは言われてないがアニメ版ではガストンが祖父であると言っている。
ガストン:機関士、ダカート号の機関長
トード:ダカート号乗組員、語尾に「ネー」をつける。寡黙な人だが鼻がピクピクするときは悪いことをが起きる前兆。
ビリー:ダカート号の乗組員、ピノン達の世話を焼く
中段、左から
エドガー:ダカート号操舵手、常時酔っているアル中
ランバート:ダカート号の船医
ベル:ダカート号のコック
ダイク:ダカート号の乗組員で武器や道具の仕入れを行う。
最上段
カーティス:ダカート号航海士、船内のイケメン担当
グーリー:ダカート号、甲板長
↑主要6人集合絵
アニメ版のエンディングにも使われていたよな。
そのアニメ&ゲームEDテーマである「桜見丘」は良曲であるが歌詞がゲームに即していないのが難点。
原作者の田森氏曰く「大人の事情」とのこと。
というか、「月の掟の冒険」なのに「桜見丘」ってなんでやねん。
せめて「月見丘」だろ。ゲーム中でも「桜」はキーになってないどころか
全く出てこないしな。
そう言った部分でも「大人の事情」を感じさせる。
点数は45点
良い点
・ストーリーが良い
悪い点
・戦闘でのロードは改善したが別の所でロード増加
・難易度向上
・キャラの掘り下げ薄し
・システム面大幅劣化
・不自然さを感じる展開
良い点の解説
・ストーリーが良い。
ポポロらしくないという意見はあるが髭人的には好き。
大筋は良い。飽くまで大筋だがな。
悪い点の解説
・別の所でロード増加
戦闘でのロードは改善された。が、今度はマップの切り替えでロードが発生
黒背景に
「NOW LODING」
という文字と登場キャラの絵が出る。
そこそこパターンはあるものの、
それよりも多い回数のロードなので何度となく見たキャラを見る羽目になる。
せめて、キャラの特徴とか台詞を入れてくれよ。
しかし、切り替えの度にロードが発生する仕様だから町の探索をする気が失せるんだよな。
ポポロシリーズの魅力って名もなき人々とのやりとりじゃないのか?
そもそも「ポポロクロイス」は「ポポロ=人々」と「クロイス=交差」の造語であるはずなのに人とを遠ざけてどーすんだよ。
・難易度向上
敵の攻撃がなかなかいやらしい。状態異常を併発させて来る。
攻撃力低下、守備力低下、命中力低下、素早さ低下、特技使用不可、混乱、毒
などなど色々あるがこれら最大3つを全体攻撃に合わせ一気に繰り出してくる。
ドラクエで例えるなら
ルカナン、ボミオス、猛毒の霧、ムーンサルト
を同時にやってくるようなものだ。
しかもこのゲームはターン制ではなくアクティブゲージを採用しているため、
足が遅くなるとこちらが行動をする前に敵がもう一度攻撃って事もある。
守備力が低下しているため、全滅というケースは対策を行わないと結構ある。
敵がほくそ笑んでいるのが見えるもん。
こちらが状態異常になり、こちらの攻撃は明らかに間に合わない。
次回、同じ全体攻撃が来たら明らかに死ぬ状態。
敵「おまえは『やめてそれだけは』という」
髭人「やめてッ! やめて!それだけはッ! ハッ!?」
ボゴォォォン!!全滅!!
しかも、全滅後はセーブ地点。
操作キャラは計6人となる。
操作キャラが固定されるイベントが結構あるので偏った育て方をしていると
育ててないキャラを出さなければならず詰むなんてケースも発展しかねない。
特にこのゲーム場面、場面毎に区切った展開が行われるので
「敵が強いな。戻って弱い敵と戦ってレベルアップだ!」
という事が出来ない。敵が強くてもそいつと戦ってレベルアップをしなければならない。
うっかり死んだらセーブ地点。だからセーブポイントをウロウロなんて事はよくある。
何で連れてないキャラも経験値が分配されるしようにしなかったのか?
ただ、プレイ時間の水増し目的じゃないかと思ってしまう。
・キャラの掘り下げ薄し
中盤以降、登場キャラがドッと増えるが掘り下げは浅いため、非常に印象は薄い。
髭人的には「アイナ」「ドノバン」「ガストン」ぐらいしか覚えていない。
この作品の後もシリーズが予定されていたようだから
その時に説明するつもりだったのだろうか?
・システム面大幅劣化
いくつもあるので分けて紹介する。
①売値がリスト化されない
②所持個数が表示されない
③オーブの変換1つずつ
①売値がリスト化されない
この時期のゲームであればアイテムリストに表示されたものの
売値は一気に表示されるものだがこのゲームではそんなことはない。
1つずつカーソルを合わせ、選択しないと売値がわからないのだ。
ファミコン時代に逆戻りって感じだ。
②所持個数が表示されない
武器や武器の購入時、売られている物にカーソルを合わせても所持個数が表示されず
今、持っているのか、いくつ持っているのか分からないのだ。
武器などコンプしたい人は持ってないと思って買ったら
既に持っていて無駄金を使ってしまったケースもあるだろう。
それに、現在装備武器も攻撃力などの能力表示されないので買ってみたら
さっき宝箱で出たアイテムより弱体化するなんてケースにもなる。
③オーブ変換は1つずつ
システム面の最たるクソ要素
このゲーム、様々な色の「レッサーデーモン」を倒す事で
「ブラッド」「マリン」「ゴールド」「オリーブ」「ローズ」
の5色のオーブが出現する。
それは各種、色の数に応じた特殊アイテムの交換に使える。
一応、オーブはとある「レッサーデーモン」によって色の変換が出来る。
1個は別の1個として変換可能。
「ブラッド」→「マリン」→「ゴールド」→「オリーブ」→「ローズ」→「ブラッド」→(繰り返し)
だけど、コレ、複数を一気に変換する事が出来ないのである。
1個1個を別のに変換する必要に駆られる。
だから「マリン」10個を「ブラッド」10個にしたい場合は
4回の変換と、10個分の変換…
変換に店主との会話で2回「○ボタン」を押さないといけないので
4(変換)×10回(個)×2回(会話文)=80回
○ボタンを押さなければならないわけだ。
このゲーム、EX装備という特殊装備がある。
だが、1つ99個の「オリーブオーブ」が必要。
「ローズオーブ」が99個あってそれを変換するには…
4(変換)×99回(個)×2回(会話)=792回
792回の○ボタンを押さなければならない訳だ。
しかし!それだけではない!!
EX装備は「武器」「服」「靴」の3種そろえなければならないのだ。
つまり1人分のオリーブオーブは
99×3=297個
も必要である。
しかも、オーブが必要なEX装備が必要なキャラは2人いる。
(他4人はアイテムで入手)
297×2=594個
入手するオーブが全部が「ローズオーブ」って訳ではないが
変換作業を行うのなら2000回以上は
○ボタンを押さなければならないんじゃないだろうか?
壮絶に鬱陶しい仕様であるッッ!!
・展開がやや強引
これはネタバレに記述しよう。
髭人は気にならなかったがムービーの口が合ってないなんていう意見があったな。
よく見ていたらそうなのかもしれない…
このゲームは結構、しんどかったな。
「はじまりの冒険」と比べて敵の難易度が格段に向上しているし
万遍なくキャラを育てないといけない仕様もね…
一応、キャラは平均的に育てたほうがいいよっていうけど、何らかの救済措置は欲しかった。
大抵、キャラ固定になるイベントが発生した後は敵が強くなった場所に入る羽目になるからな。
そして、死ぬとセーブ地点…
小学校低学年ぐらいの子は心が折れたんじゃないだろうかねぇ…
後、フリック操作も慣れ不慣れがあるだろう。
フッ飛ばし作業をしているときぐらい敵を出現しなくしやがれ。
戦闘の難易度が高めなのでいくらか軽減するには
個人的に、スキルは「技」を一点集中型にすべき。スキルゲーの鉄則だわな。
大体、後半になればなるほど良い技とか強力な技になるのだから…
平均的に育てるとどれもこれも微妙なキャラになってしまう。
多少、偏りにより敵の得手不得手が出来てしまうにしても一点集中型をオススメする。
髭人的には、
「1人技は全体攻撃重視、3人技は攻撃系のルナ以外」
を覚えさせた。
(ルナの3人技は3人の全回復&ステータス異常回復)
という形を取った。
このゲームは早く敵を倒すことで
「経験値」「アイテム」「武器」「お金」「HP回復」「MP回復」
などのボーナスが得られる。
だからそれで出し惜しみなしで速攻で敵を倒していく。
当然MPがガス欠しやすくなるが、それはレベル上げ。
早め撃破により経験値ボーナスもあるし
もしくはMP回復ボーナスでなどで補うのが賢い方法ではないかと髭人は考える。
2人技は誰と誰の組み合わせ使用可能という仕様上、
使い手が決まっているためにパーティが固定されがちになり使い難い
(3人技はメンバーに縛りはない)。
その割にイベントによりキャラが勝手に固定される事が多々ある。
それで全く育ててないキャラを使わなければならなくなったら詰む可能性が…
ただ2人技は使用者の個性が出ていて面白い技が多いので
これはレベルが上がってからのお楽しみとするべきだろう。
ゲームとは関係ない余談であるが…
この作品の発売時期について触れておこうか?
この「月の掟の冒険」は延期って事でアニメ版よりも
後の発売という最悪な状況になったという。
ゲームの発売は2004年3月18日
アニメの放送は2003年10月5日~2004年3月28日
このアニメは「はじまり」と「月の掟」をベースとしているもの
殆どネタバレしているような状態だよな…
ゲームの発売翌々週にアニメ最終回じゃなぁ…
ちなみに製作のスタッフの中で急死された方がいたそうだ。
その影響で発売延期したんじゃないだろうか?
気の毒だとは思うがそれはどの業界でも起こりうる話だから
同情する事はあっても評価は変わらない。
スタッフは延期する事に関して「アニメとゲームは展開が違う」って
言ったらしいがそんなに変わらんしな…
(苦し紛れに言ったとしか思えない)
「ゲーム買うよりアニメみるか」
ってなるものなぁ…
それにアニメ版には「コゴト」王子やら「プンプン」王女などの
オリジナルキャラもいるし
「ダカート号」の面々もゲームより遙かに出番があるんだよな…
この先に書かれているネタバレを含めて全てを今、ここで総合してしまうと
「ピノン達のお話」に触れたければ
「このゲームではなくアニメ版を見る方が早くて楽しい」
って答えに至ってしまうんだよな…
「ポポロクロイス ~はじまりの冒険~」もアニメがカバーしているし(ゲーム版はロードなど問題が多い)、キャラの掘り下げがされているし、髭人一押しの「アイナ」も出番や活躍はそこそこしているしな。
このゲーム独自の「フリック」は操作は謎解きで必要って物でしかなく、しかもそのフリックはフィールド上だと敵が出るという仕様上、作業的になってしまいがちでやっていて楽しいって思えないんだよな。残念ながら…
アニメ版とゲーム版が違うってスタッフは言ったけど「誤差」の範囲内である。
仮にこのゲーム版の完全な続編が出るにしたってアニメ版をだけしか見てないからって問題なくつながるだろう。
だから、
「ゲームとして自分の手でピノン達を動かしたい!」
「ポポロシリーズのゲームは全部制覇する!」
って方がプレイするのがいいのかもしれません。
悲しいがそれ以上にこのゲームに魅力はない。
ネタバレを読んでみてまたここを振り返ってほしい所だ…
ここからがネタバレ
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何故「月の掟」が出来てしまった理由は…
元々妖精族は森も海も仲良くしていた。
しかし古の妖精王「ゼフィス」が他種族を疎む心の隅に闇の意志「カオス」が宿ってしまい
「闇の妖精王」となった。
その「ゼフィス」は途轍もない力を持ち、世界を汚していった。
その「ゼフィス」に対して神々はデュオンの力(月の力)をもってして
ゼフィスの身体を2つに裂き森と海の二つの神殿に封印した。
残された妖精族に神々は「月の掟」を課した。
これは2つに分けさせられた「ゼフィス」復活を防ぐものでもあったのだ。
その月の掟により多くの「森」と「海」の妖精達は亡骸となった。
波や砂浜はかつての妖精達そのものというわけなのである。
このゲームのピノン達の動きをサラッと紹介しておこう。
プレイせずとも分かる「月の掟の冒険」
行ってみよッ!!
上記のあらすじの通り
「ルナ」の為に「黄金の鍵」を取ってくるとポポロクロイス中を謎の光が包んだ。
直後、ピノン達の前にいた人々は皆、石化してしまっていたのだ。
「黄金の鍵」を持つ「ルナ」とその周囲にいた「ピノン」と「マルコ」以外の全てを…
「マルコ」の母の「レオナ」だけではなく
王である「ピエトロ」や「ナルシア」も例外ではなく
魔女の「ギルダ」ですら石化してしまったのだ。
家族を石化されて悲しみに暮れる「ピノン」と「マルコ」
「ルナ」は石化の術を使える自分の母である「セレーネ」なら何とか出来るかもしれないと思い立つ。
しかし、「ルナ」の故郷まではかなり遠い。
そこへ、「ポポロクロイス」から離れていた「エレナ」が戻って来た。
彼女は道中で救った海賊船「ダカート号」のボスとなっていた。
石化の事を知った「エレナ」は「ピノン」達を連れて「ルナ」の故郷に向かう。
そこで、「ピノン」達の事を知らない海賊狩りを行っていた「ガミガミ魔王」の妨害もありつつ…
「ルナ」の故郷につくといつも優しい「セレーネ」の様子がいつも違っていて
厳しい口調で
「石化を解きたいのならば『ポポロクロイス』にある『月の雫』を取って来なさい」
と、言われ、「ピノン」達一行は「ポポロクロイス」に戻り城のほこらにあった「月の雫」手に入れる。
外に出ると「サボー」がいた。
彼もまた「エレナ」と同じで別の場所にいて石化の難を逃れたのだという。
そして、「『月の雫』を見せてくれ」というのでピノン達は渡してしまったのだが
それは「サボー」ではなく「ゼフィス」に加担する「パーニャ」という森の妖精が「サボー」に化けていたのだ。
そこへ「セレーネ」が現れ「月の雫」を手に入れて海へと消えて行った。
「セレーネ」達を追おうとしたが「ダカート号」は破壊されてしまった。
途方に暮れそうになった所で「ガミガミ魔王」が現れた。
彼は「ポポロクロイス」の事や「ピノン」達の事を聞いて協力する事になった。
「ガミガミ魔王」が乗っていた「怒涛海王丸」に乗り、
「ダカート号」のクルー「モンバ」が故郷の「クロコネシア」の「デルボイ」という仙人が色々と知っているとの事で
一行は「クロコネシア」へと進路を取る。
「クロコネシア」へ着いた一行は「デルボイ」から今後の対策を練る。
「ゼフィス」の狙いは半身を封印している「月の掟」の解除である。
それを阻止するために「月の掟」を解除する場所である「化石島」に行く事になるのだが
それには「レムナス」という伝説の船が必要との事で彼らは「クロコネシア」で
「レムナス」を取りに行く。数々の試練を経て、「レムナス」に乗り、「化石島」へと向かう。
「ハーピエル」と戦いつつ、「化石島」へとたどり着くが「ゼフィス」の部下の妨害などにより
「月の掟」は解除されてしまう。その際、用済みという事で「セレーネ」の身は解放してくれた。
「月の掟」を解除されてしまい、残された道は「ゼフィス」完全復活の阻止。
それは「月の掟」再度の発動である。
それは妖精王にしか出来ない。
「森の妖精王」である「メディア」は姿を隠していて
その「メディア」の娘である「ナルシア」は石化しているので「セレーネ」が担うしかない。
(仮に「ナルシア」が石化してなくても、技術を継承してなければどのみち無理だろうが)
が、「月の掟」を発動させる祭壇は陸上にある。
今は、陸に上がっても大丈夫でも発動させた瞬間に砂になってしまう。
「ルナ」はダメだとしきり言う。
そこへ丁度、「月の掟」の解除の時に使用され割れた「月の雫」の欠片を「マルコ」は拾っていたのだ。
それを持っていることにより「月の掟」を無効化出来るのだ。
その間に海に戻れば「月の掟」を発動させても「セレーネ」が砂になる事はない。
彼らは決戦の地である「ポポロクロイス」に向かう。
「ゼフィス」の「海の半身」と「森の半身」が共に向かうのを阻止しようとするが失敗し
「ゼフィス」は復活してしまう。
そこへ、「月の掟」が発動する。再び体から引き剥され魂となった「ゼフィス」は
「セレーネ」の肉体に飛び込むが「セレーネ」はその手に持つ「月の欠片」を砕いてしまったのだ。
「月の掟」により砂になっていく「セレーネ」
どうにか「黄金の鍵」の力で母を救いたかったが
「セレーネ」は自身の運命を受け入れ、「ゼフィス」を道連れにすべく砂になっていくのだった…
悪い所はちょこちょこ見当たるんだよな。
「タキネン村」の「薪割りスペシャルの人」
男「大人の事情で(薪割りスペシャルは)できない」
とか言い出すんだよな。何そのメタ発言。
ポポロらしくね~!!
男「今日は調子が悪くてできない」
で、いいじゃないか。
「ないわ~」
と、思ったよ。
というか面白いと思う人いる?
悪い点で指摘した「不自然さを感じる展開」をいくつか紹介していこう。
例えば、「ダカート号」で
「マルコ」に「ベル」が芋の皮むきをさせるところ。
「ピノン」「ルナ」「マルコ」の3人で行動していたのに何故「マルコ」だけ引き抜く?
(まぁ、見た感じ芋の皮むきが一番上手そうなのは「マルコ」だが…)
「マルコ」がいなくなった為、2人きりになった「ピノン」と「ルナ」が会話をするという流れであるが
「マルコ」がいると二人の会話に水を差すから離したっていう手段なんだろうけど
露骨すぎないか?
それに「ピノン」「ルナ」は何故皮むきを手伝ってやらないの?
次に、マリーナ城に行った際
「セレーネ」に会うのは「ピノン」「ルナ」「マルコ」の3人。
「エレナ」は
「急に来てみんなで押しかけたら失礼だから」
って言って「ダカート号」に残る。
どう考えたって「マルコ」の代わりにお前が行けよ。
「ダカート号」のボスだろ。
色んな事を質問したり、理由を聞いたりする必要はあるだろう。
それで、「セレーネ」に
「ポポロクロイスにある月のしずくを取ってこい」
と言われるんだけど、それに対して何故か尋ねたり他に色々と考える事は
幼い3人には出来ん。
特に「マルコ」お前は芋でも剥いてろ。
次に
「月の雫」を入手した「ピノン」達、
しかしうっかり「サボー」に化けていた「パーニャ」に手渡してしまい、
それが「セレーネ」(ゼフィスが体を乗っ取り中)の手に渡り「セレーネ」達は海に向かう。
「ルナ」はまだこの時点で「セレーネ」が「ゼフィス」に操られていることを知らず
自分の母親を止めようと海に向かうが、「ピノン」が回り込んで止める。
いくらなんでも、物わかり良すぎないか?8歳だぞ。
それに、「セレーネ」の事を一心に思う「ルナ」を普通止められないと思うんだけどな…
突然、現れた「パティルーサ」
「ピノン」に対して
「次はどうするの?」「次はどうするの?」としきりに聞いてくる。
疑う事を知らない「ピノン」は正直に話してしまう。
その結果、「レムナス」という伝説の船の所に行くという事を話してしまい
パティルーサ「それじゃその船を壊しに行こう」
って展開になる。
さっきは物わかり良すぎで今度はおとぼけか?
さっき「パーニャ」の件があったんだから
安易に人(妖精だけど)を信じないという事を覚えろ!極端過ぎる!
「ハーピエル」はその歌で男を腑抜けにさせる歌を歌う。
そのため、「ピノン」と「マルコ」が使用不可になる。
(船内にいる「ダイク」も腑抜けに)
「モンバ」は男だが音痴であるため、「ハーピエル」の歌は無効。
(マルコも音痴っぽいけど)
その際、「アイナ」が二人の面倒を見るという事で「レムナス」に残る。
「ルナ」「エレナ」「モンバ」で腑抜けにさせた元凶である「ハーピエル」を倒すと
「ピノン」と「マルコ」は元気になるのだが…
それで「アイナ」は「マルコ」と目が合って二人とも赤くなるんだよな。
介抱していた描写が一切ないのに急にフラグ立てるってのは不自然。
出会ってからも大して「マルコ」と接点はなかったぞ。
アニメ版みたいに「アイナ」が「マルコ」に一目惚れしていたのならまだ分かる。
なんか、「ピノン」と「ルナ」のカップルがほぼ成立しているから一人の「マルコ」が可哀想だから取り敢えずカップル作ってやろうっていう意図にしか見えないんだけど…
別に現時点で「マルコ」的には色気より食い気だから
飽くまで「ピノン」と「ルナ」は友達で二人が仲良くしていて
自分が蚊帳の外でも気にしないだろう。
無理にくっつける必要ってあるん?
ただ「アイナ」は髭人的に好きだ。(その情報はいらんッ!!)
それらを考えるとなんか
「製作者の意図したレールの上をキャラに歩かせよう」
ってのが透けて見え気がするんだよな。
勿論、ゲームやドラマなどの創作物、ある展開に載せるのはダメとは言わない。
けども、それを見ている側に感じさせないようにするのが製作者の腕というわけだ。
今までの「ポポロクロイス」シリーズにはそれほど感じなかったのに
この「月の掟の冒険」は特に強く感じた。
しっかし
「石化の光」はチート過ぎるだろ。
「黄金の鍵」付近3mぐらいの人以外は問答無用で石化って…
魔女の「ギルダ」も石化。腰に付けた「竜の剣」も役に立たず「ピエトロ」も石化
しかし「ポポロクロイス」の住人を全員石化させてしまったらポポロ王家に伝わる「月のしずく」手に入れられないじゃん。
その時点で、
ゼフィス「あ…石化魔法が効かない黄金の鍵を持った『ルナ』の近くにポポロクロイス王家の『ピノン』がいるな…よし!今だ!石化の光、発動!」
って感じなのかな?
「セレーネ」は「エレナ」の事を知っている様子はなかったし、利用しようともしてなかったし…
違うか?
「ゼフィス」さんはきっと運が良かったんだな…
にしても今作出て来た「デルボイ」様は
ポポロⅠやⅡに出て来た「ラダック」仙人と比較すると足元にも及ばないんだよな。
ラダック仙人は「ポポロクロイス物語」に出てくる仙人。
予知やらレムナスの事を教えてくれるけどこの人、
しょーもないダジャレを言う以外に何かしてくれたっけ?
記憶にないのだがな…
よっぽど「ラダック」仙人の方が凄い。
「闇の世界」に行く扉を作ってくれたり、ポポロクロイスに瞬間移動したり…
「神々の国」へ行かせてくれたり…
「エレナ」も「ラダック」仙人の事を知って頼っていればなぁ~。
「ピエトロ」も教えて上げればよかったのに…
「世界規模の危険な事に遭遇したらラダック仙人を頼れ」
って…
でも、東に行く手段がないか…ブリオニアの乗り物で数日だもんな…
船である「ダカート号」じゃ時間がかかりすぎるだろうしガミガミの潜水艦がそれほど速くなさそうだからな…
個人的に好きな部分って事で…ラスト付近の
解除していた「月の掟」が再生するイベントだな。
「月の掟」を再び発動させることにより「ゼフィス」を再び分離し封印する事となる。
が、そうすれば「黄金の鍵」を持たない「セレーネ」は陸上では砂になってしまう。
「黄金の鍵」で「セレーネ」を変身させようとして
砂になるのを回避しようとしていた「ルナ」
だが「セレーネ」はこう言う。
「黄金の鍵に選ばれたものでしか使えない」
って…
それで「ゼフィス」が体に乗り移ったままの「セレーネ」は
月の掟と共に「ゼフィス」を道連れにする。
「妖精王」の償いとしてね。
心に隙があったからこそ「ゼフィス」に体を乗っ取られたという事を
「セレーネ」は責の念を感じていた訳だ。
母親の「セレーネ」死んじゃって「ルナ」は辛いわな。
でも、
「波の音は悲しい声じゃないわよね。だって波を聞いていると心が安らぐもの」
ってのはなかなかいいセリフ。
好きだわ~。沁みる!沁みる!
これは賛否両論ではあるが、髭人は好き。
ただ、エンディングに物言いをつけるのなら…
「ゼフィス」を倒し「セレーネ」が砂になっていく所の
次の場面は…何ともう既に数日が経過している模様。
「ピノン」と「ピエトロ」夫妻との感動の再会などはない。
「ピエトロ」夫妻が母を失った「ルナ」に対して慰めの言葉を投げかける事もない。
重要な所なんじゃないの?それ。
ゲームではポポロクロイス城下町や城などを移動できる。
「ピエトロ」や「ナルシア」との話しかけても、
イベントとしてないのが悲しい。
音声なしのメッセージが出るだけってのは寂しいなぁ…
で、エンディングとしてあるのはそれぞれの旅立ちみたいな所である。
「ピノン」は「ポポロクロイス」に残り、
「エレナ」はダカート号の一行と共に「レムナス」に乗り込み
自身の目的である「バファンの剣」を探す旅に出る。
「ルナ」は黄金の鍵を用いて「ピノン」や「マルコ」とたまに会う様子。
寂しい。実に寂しい…
にしても
「『バファンの剣』探している」という「エレナ」
上記で挙げた製作者急死の件。
「バファンの剣」の話を上げたのはその人という話。
「何、その剣?」
ってなる。エンディングでどんなものなのか一切触れられることはなかった。
残されたスタッフは製作に困るわな。メモなんかも遺されてなかったのだろうか?
この「月の掟」の発売の翌年である2005年2月10日に
PSPで「ポポロクロイス物語 ~ピエトロ王子の冒険~」が発売された。
が、「端折り過ぎ」「フルボイスカット」「ロードあり」など難点が多すぎ。
ポポロファンに泥を塗りたくるような出来であった。
結果、「ポポロクロイス」シリーズはストップする事になった。
2011年2月に
「ポポロクロイス物語~夢と絆の冒険~」というソーシャルゲームが出たようだが…
もうサービスは終了していたはず。
それから原作者の「田森庸介」氏が「パウロ」や「サニア」の出会いの頃の話を描いた「ポポロクロニクル」なんて小説をHP上にアップしていた。
但し、一時的なもので現在では公開終了している…
が!!
2015年にその「ポポロクロニクル」
「ポポロクロニクル ~白き竜~ 上巻」(2015年2月18日)
「ポポロクロニクル ~白き竜~ 下巻」(2015年3月14日)
上下巻で書店で販売されているので興味がある方は是非!
それに同年2015年6月18日に
3DSから「ポポロクロイス牧場物語」が発売されたよ!
「ソニー」で出ていたポポロクロイスが「任天堂」である3DSで出たというのは事件とも言える。
ただ、作り手側としては権利などの大人の事情で四苦八苦していたのがゲームでの登場キャラ名で滲み出ている(苦笑)
まだまだシリーズが続いていってほしい所である。
あれ?この記事ってポポロシリーズの事を取り上げていたんだっけ?
あ、月の掟か…
「アニメ見ようぜ!」
以上!
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