2011.3.2(水)雨
先日NHKで岡本太郎氏についての特別番組があり、イザイホーなどの映像も映し出されていた。翌日検索サイトから当ブログに多くのアクセスがあった。元々久高島、岡本太郎、グソーなどの語句から検索されてのアクセスはコンスタントにあるようだ。過去30日で9件、「日置氏」に継いで2位である。
なぜ岡本太郎が久高島なのかというと、「沖縄文化論」という著書とグソーにおける棺桶開披事件があるからだろう。
私が沖縄の久高島を訪れたのは2007年2月28日と3月1日である。彷徨の旅なので特別に行く予定もしていなかったのだが、連絡船に自転車搭載可だったので行っただけのものだ。「沖縄文化論」は読んでいたが、久高島の民俗、文化については未知のことばかりだった。ただ行ったところでは何か目的を持って行動していたので、久高島ではグソーというのをこの目で見てみたいという不謹慎な目的で島を巡っていた。詳しくは当ブログの2007、2/28,3/1を見ていただきたい。
民宿さわでお借りした本、郷土史のようなものだったと思うが、の中に棺桶開披事件のことが書いてあった。ペンチで針金を切ってとか具体的に書いてある割にその犯人については「外国の記者」という風に書いてあったと思う。これは「沖縄文化論」にある「神々の島 久高島」に書かれている、那覇からきている新聞記者のことだろう。そこには古グソーにある人骨やそれらにカメラを向ける岡本氏の写真も掲載されている。また、その事件以来風葬をすることを止めたということが書いてあったと思う。
風葬だの洗骨だの自分たちの習慣に無いものについては興味を覚え、深入りしたり暴露したりという気持は解らないでもない。私自身、グソーを見てみたいとなんて真剣に思っていたのだから同罪である。
今、葬制や墓制について研究するうちに風葬だろうが樹上葬だろうが鳥葬だろうがいわゆる死体遺棄だろうが何とも思わない。文化の違いというだけだ。死体の処理を風に任せるか鳥に任せるか、はたまた土中の菌に任せるかの違いだけなのだ。
毎年この時期となると久高島で過ごした二 日間の強烈な印象を思い起こすのである。
イザイホーの行われた御殿庭(ウドンミャー)
古グソーは西海岸沿いに4箇所あったという。
今日のじょん:昨年の三月じょんが大病をしたため、かみさんが神経質になっている。直接の原因は大の苦手の風と雨だろう。風に対しては異常なほどの反応を示す。出生時にどのような影響があったのだろうか。風ったって上林の風は半端じゃない。今朝も怖ろしい音がしていた。心理的なものが身体に影響するのは人間だけではない。なんとかこの時期を乗り切って欲しいと願っている。
去年病気の時こんなに雪が降ったんだ。(2010.3.10)