言わずと知れたつけ麺界の雄「六厘舎」
2005年に大崎の百反通り沿いで創業した「六厘舎」。駅から離れた住宅街にも関わらず、100人待ちは当たり前という人気を見せた。しかし、その行列が近隣から迷惑だと言われ、2010年8月に惜しまれつつ閉店。ニュースにもなったので、マニアならずとも知る話だろう。まさに、つけ麺界の伝説的存在である。
その「六厘舎」だが、2014年4月に大崎駅の新西口近くのオフィスビル「大崎ウィズシティ」の1階に新たに店舗を構え、創業の地・大崎での営業を続けている。2022年現在は東京ラーメンストリート、上野、東京ソラマチ、羽田空港にも支店があるほか、「舎鈴」「タンメントナリ」等の姉妹ブランドも展開している。
そんな店舗拡大も影響してか、大崎店は昼と夜のピーク時を除いて長い行列が出来る事は少ない。もし並び列が発生していた場合は、スタッフの指示があるまで食券は買わずに列最後尾で待つのがルール。ただ、客の回転は早めなので、先客がいても悲観せぬように。店内はカウンターとテーブル合わせて26席。
麺メニューは中華そば・つけめんの2軸。「つけめん」は麺量を小(185g)・並(280g)・大(425g)・特大(560g)の4段階揃えていて、「特製つけめん」に加え「担々つけめん」や「辛つけめん」もラインナップする。今回は「特製つけ麺」の特盛(1260円)を注文。見込みで麺を茹でているので、待つこと4分ほどで着丼した。
豚ほぐしと黄身がネットリとした味玉は別皿で。バラロールのチャーシュー、ナルト、メンマ、海苔、ネギといった他のトッピングは、つけ汁に入った状態で提供される。もはや語るまでもないが、つけ汁は大量の豚骨や鶏ガラを使った動物系出汁をベースに、煮干や鯖節の魚介系出汁を合わせた濃厚なもの。
そこに浅草開化楼の全粒粉入り極太麺を浸けて一気に啜り上げる。なぜか時々、食べたくなる味である。卓上には胡椒、焙煎七味黒、柚子粉、ライム酢があるのでお好みで。ちなみに酢は麺に直接かけるのが良い。最後はスープに割りスープを注ぎ完食。かつての様な希少価値こそ無いが、この味を手軽に啜れるのは嬉しい。
<店舗データ>
【店名】 六厘舎 大崎店
【住所】 東京都品川区大崎2-11
【最寄】 JR山手線「大崎駅」新西口徒歩5分