浅草・駒形、路地裏にある名店
都営浅草線・浅草駅のA1出口から歩いて1分。駒形橋西詰交差点そばの路地でひっそりと営業している「麺駒」へ。創業は1992年。土日祝日は休業、夜は9時までの営業とあって、遠方のサラリーマンにはややハードルが高い。ちなみにラーメンファンにとっては、塩生姜ラーメンで人気の神田「MANNISH」店主の実家としても有名だ。
店内はカウンターとテーブルが混在。寡黙な親父さんが切り盛りしている。ラーメンは醤油、塩、味噌の3種を軸に、辛味入り、かきたま、チャンポン、タンメン、ヤキソバなども揃えている。ラーメンが一杯500円からで、最高値の味噌チャーシューメンでも850円とお安めなのが嬉しい。今回は「塩らーめん」をオーダーした。
透明感のあるスープは鶏ガラベースで、節形も入っているか。とても旨味の強い塩清湯だ。そこに中細の縮れ麺を合わせている。オーソドックスなタイプの中加水麺だが、スープをよく拾ってくれるので、レンゲも箸も止まらない。そして特筆すべきはチャーシューの旨さだろう。脂と赤身のバランスがよく、獣臭も全く無くジューシーで絶品。
ほか、具材はモヤシ、ワカメ、メンマ、海苔、ネギ、茹で玉子。モヤシの茹で加減が絶妙でシャキシャキだ。しかもスープの旨味と塩味が強めなので、水分の多いモヤシでも味がダレることがない。このハイレベルな一杯で500円とは脱帽だ。チャーシューが旨かったので、次回はチャーシューメンを啜りに来るとしよう。
<店舗データ>
【店名】 麺駒（めんこま）
【住所】 東京都台東区駒形1-9-9
【最寄】 都営浅草線「浅草駅」A1出口徒歩1分
★2020年12月18日をもって閉店
★跡に「MANNISH 浅草店」がオープン
